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公開番号2025127961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024984
出願日2024-02-21
発明の名称健康施策支援システム、方法、およびプログラム
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
主分類G16H 50/30 20180101AFI20250826BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】地域における住民の健康を維持するための施策を支援する技術を提供する。
【解決手段】健康施策支援システムが、ある疾病を現疾病とし当該現疾病が重症化した疾病を上位疾病とするようにして複数の疾病を先後関係により互いに関連付け、各疾病の患者数や重症度を定量的に測る疾病指標を定義し、ある地域における先後関係にある複数の疾病の疾病指標の組み合わせに対応付けて、その地域に居住する住人の健康維持に関する課題を登録した指標関係対応マスタを予め記憶する管理部と、複数の地域における複数の疾病について、当該地域の居住人に対して当該疾病の患者数や重症度に関する疾病指標の実績値である疾病指標実績値を算出する算出部と、前記複数の地域における前記複数の疾病についての疾病指標実績値を基にして前記指標関係対応マスタを参照することにより、ひとつ以上の地域における課題を特定する抽出部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ある疾病を現疾病とし当該現疾病が重症化した疾病を上位疾病とするようにして複数の疾病を先後関係により互いに関連付け、各疾病の患者数や重症度を定量的に測る指標である疾病指標を定義し、ある地域における先後関係にある複数の疾病の疾病指標の組み合わせに対応付けて、その地域に居住する住人の健康維持に関する課題を登録した指標関係対応マスタを予め記憶する管理部と、
複数の地域における複数の疾病について、当該地域の居住人に対して当該疾病の患者数や重症度に関する疾病指標の実績値である疾病指標実績値を算出する算出部と、
前記複数の地域における前記複数の疾病についての疾病指標実績値を基にして前記指標関係対応マスタを参照することにより、ひとつ以上の地域における課題を特定する抽出部と、
を有する健康施策支援システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記指標関係対応マスタには、前記課題に対して推奨される施策である推奨施策が更に登録されており、
前記抽出部は、前記ひとつ以上の地域における課題と共に当該課題に対する推奨施策を特定する、
請求項1に記載の健康施策支援システム。
【請求項3】
前記抽出部は、前記複数の地域のうち属性が互いに類似する地域を纏めたグループを設定し、同一のグループに属する地域同士で前記疾病についての疾病指標実績値を対比することにより、課題が存在することが推定される地域である課題推定地域を特定する、
請求項1に記載の健康施策支援システム。
【請求項4】
前記管理部は、更に、前記複数の地域の各々においてどのような施策が実施されているかを示す施策実施状況情報を予め記憶し、
前記抽出部は、前記課題推定地域の前記課題に対して、当該課題推定地域と同一のグループに属する課題推定地域でない地域においてどのように施策が実施されているかを示す施策実施状況を前記施策実施状況情報から取得する、
請求項3に記載の健康施策支援システム。
【請求項5】
前記指標関係対応マスタには、先後関係にある複数の疾病についての疾病指標の前記グループにおける順位が所定の第1順位閾値以上か否かの組み合わせに対して、当該地域に居住する住人の健康維持に関する課題が登録されており、
前記抽出部は、いずれかの疾病の疾病指標実績値の前記グループにおける順位が所定の第2順位閾値以上であったら地域を前記課題推定地域として特定し、当該課題推定地域の疾病指標実績値を基に前記指標関係対応マスタから当該課題推定地域の課題を抽出する、
請求項3に記載の健康施策支援システム。
【請求項6】
前記疾病指標は、医療費3要素である1人当たりの件数と、1件当たりの日数と、1日当たりの医療費とを含み、
前記指標関係対応マスタは、現疾病についての前記医療費3要素のいずれかの疾病指標および該疾病指標の前記グループにおける順位が前記第1順位閾値以上か否かと、上位疾病についての前記医療費3要素のいずれかの疾病指標および該疾病指標の前記グループにおける順位が前記第1順位閾値以上か否かと組合せに対して、当該地域に居住する居住人の健康維持に関する課題が登録されている、
請求項5に記載の健康施策支援システム。
【請求項7】
前記指標関係対応マスタには、現疾病の1人当たりの件数の順位が前記第1順位閾値より小さく、上位疾病の1人当たりの件数の順位が前記第1順位閾値以上であるという組み合わせに対して、前記現疾病の未受診者が多く、前記上位疾病を予防できていないという課題が登録されている、
請求項6に記載の健康施策支援システム。
【請求項8】
前記指標関係対応マスタには、現疾病の1件当たりの日数の順位が前記第1順位閾値より小さく、上位疾病の1件当たりの日数の順位が前記第1順位閾値以上であるという組み合わせに対して、前記現疾病の治療を中断する人が多く、前記上位疾病を予防できていないという課題が登録されている、
請求項6に記載の健康施策支援システム。
【請求項9】
前記指標関係対応マスタには、現疾病の1日当たりの医療費の順位が前記第1順位閾値より小さく、上位疾病の1日当たりの医療費の順位が前記第1順位閾値以上であるという組み合わせに対して、前記現疾病のコントロールが十分でなく、前記上位疾病を予防できていないという課題が登録されている、
請求項6に記載の健康施策支援システム。
【請求項10】
前記管理部は、更に、ある地域における単独の疾病の疾病指標に対応づけて、その地域の住人の健康維持に関する課題を登録した指標課題マスタを予め記憶し、
前記抽出部は、更に、前記複数の地域における前記疾病についての疾病指標実績値を基にして前記指標課題マスタを参照することにより、ひとつ以上の地域における課題を特定する、
請求項1に記載の健康施策支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、地域における健康に関する施策の策定を支援する技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
データベースに蓄積された情報から、人の健康状態を良好に保つために実施する好適な施策を検討するための技術がある。例えば、特許文献1には、個人の症状に対する複数の処置の候補を推定して通知し、さらに、処置が実行されたと仮定した場合の将来的な個人の状態の情報を通知する情報提供システムが記載されている。この情報提供システムにより、個人の症状に対処するために好適な処置を知ることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-76102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地域社会においては、その地域の住民の健康を維持するための取り組みが重要となっている。地域社会における住民の健康維持の状況は様々な事柄から複雑に影響を受けるので、地域社会の健康事業に関する課題を的確に捉え、その課題に適切に対処する施策を策定することは容易でない。そのため、課題の捕捉や施策の策定を情報処理システムによって支援することが望まれる。
【0005】
しかしながら、上述したように、特許文献1に記載された情報提供システムは、個人の症状に対処するための処置を知るためのものであり、地域社会における住民の健康の維持を図るための施策の策定には不向きである。
【0006】
本開示に含まれるひとつの目的は、地域における住民の健康を維持するための施策を支援する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のひとつの実施態様による健康施策支援システムは、ある疾病を現疾病とし当該現疾病が重症化した疾病を上位疾病とするようにして複数の疾病を先後関係により互いに関連付け、各疾病の患者数や重症度を定量的に測る指標である疾病指標を定義し、ある地域における先後関係にある複数の疾病の疾病指標の組み合わせに対応付けて、その地域に居住する住人の健康維持に関する課題を登録した指標関係対応マスタを予め記憶する管理部と、複数の地域における複数の疾病について、当該地域の居住人に対して当該疾病の患者数や重症度に関する疾病指標の実績値である疾病指標実績値を算出する算出部と、前記複数の地域における前記複数の疾病についての疾病指標実績値を基にして前記指標関係対応マスタを参照することにより、ひとつ以上の地域における課題を特定する抽出部と、を有する。
【0008】
本開示のひとつの実施態様による健康施策支援方法は、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのメモリと、少なくとも一つのデータベースとを含む健康施策支援システムが実行する、健康施策支援方法であって、ある疾病を現疾病とし当該現疾病が重症化した疾病を上位疾病とするようにして複数の疾病を先後関係により互いに関連付け、各疾病の患者数や重症度を定量的に測る指標である疾病指標を定義し、ある地域における先後関係にある複数の疾病の疾病指標の組み合わせに対応付けて、その地域に居住する住人の健康維持に関する課題を登録した指標関係対応マスタを前記データベースに記憶し、複数の地域における複数の疾病について、当該地域の居住人に対して当該疾病の患者数や重症度に関する疾病指標の実績値である疾病指標実績値を算出し、前記複数の地域における前記複数の疾病についての疾病指標実績値を基にして前記指標関係対応マスタを参照することにより、ひとつ以上の地域における課題を特定する。
【0009】
本開示のひとつの実施態様による健康施策支援プログラムは、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのメモリと、少なくとも一つのデータベースとを含む健康施策支援システムに実行させるためのプログラムであって、前記データベースには、ある疾病を現疾病とし当該現疾病が重症化した疾病を上位疾病とするようにして複数の疾病を先後関係により互いに関連付け、各疾病の患者数や重症度を定量的に測る指標である疾病指標を定義し、ある地域における先後関係にある複数の疾病の疾病指標の組み合わせに対応付けて、その地域に居住する住人の健康維持に関する課題を登録した指標関係対応マスタが予め記憶されており、前記健康施策支援プログラムは、前記プロセッサに、複数の地域における複数の疾病について、当該地域の居住人に対して当該疾病の患者数や重症度に関する疾病指標の実績値である疾病指標実績値を算出し、前記複数の地域における前記複数の疾病についての疾病指標実績値を基にして前記指標関係対応マスタを参照することにより、ひとつ以上の地域における課題を特定することを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
地域における住民の健康を維持するための施策を支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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