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公開番号2025128137
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2025081450,2021500133
出願日2025-05-14,2020-11-20
発明の名称防曇剤及び車両用ランプ構造体の防曇方法
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250826BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】防曇性に優れるとともに、水膜が形成されたときに透過する光の直進性や強度を充分に維持することができる防曇剤及びこれを用いた車両用ランプ構造体の防曇方法を提供すること。
【解決手段】防曇剤であって、基材の前記防曇剤で処理した主面上に水膜を形成したときの下記式で示される水膜均一性指数WEが、65%以上である、防曇剤。
WE=(S/TS)×100
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
防曇剤であって、基材の前記防曇剤で処理した主面上に水膜を形成したときの下記式(a)で示される水膜均一性指数WEが、65%以上である、防曇剤。
WE=(S/TS)×100 …(a)
[式(a)中、TSは、辺の長さが0.5mmである黒い正方形と白い正方形とから構成される市松模様を有する被写体を、水膜が形成されている前記基材を通して撮像した大きさが1824×1824ピクセルの評価用画像から生成される黒い領域の面積とその頻度を示す面積分布における頻度の合計を示し、Sは、前記面積分布において所定の面積範囲に含まれる頻度の合計を示し、所定の面積範囲は、前記被写体を前記基材を通して撮像した大きさが1824×1824ピクセルの基準画像から生成される黒い領域の面積とその頻度を示す面積分布において頻度が全頻度の5%以上の面積範囲を示す。ただし、前記被写体と前記基材との距離は2.5cmであり、前記被写体を撮影するデジタルカメラの位置は、大きさが1824×1824ピクセルの画像中に前記黒い正方形及び白い正方形が4900個含まれるように設定される。]
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
基材の前記防曇剤で処理した主面上に水蒸気を接触させたときの下記式(b)で示される防曇指数AFIが、7以上である、請求項1に記載の防曇剤。
AFI=(S1-S2)×10/(S0-S2) …(b)
[式(b)中、S1は、前記の被写体を、水蒸気を接触させた前記基材を通して撮像した防曇性評価用画像を所定の圧縮方法で圧縮したときのファイル容量を示し、S2は、前記被写体を、水蒸気を接触させた未処理の基材を通して撮像した画像Nを前記所定の圧縮方法で圧縮したときのファイル容量を示し、S0は、前記被写体を、未処理の基材を通して撮像して得られた画像Oを前記所定の圧縮方法で圧縮したときのファイル容量を示す。ただし、前記防曇性評価用画像、前記画像N及び前記画像Oの大きさは1824×1824ピクセルであり、前記被写体と前記基材との距離は2.5cmであり、前記被写体を撮影するデジタルカメラの位置は、大きさが1824×1824ピクセルの画像中に前記黒い正方形及び白い正方形が4900個含まれるように設定され、前記所定の圧縮方法とは、圧縮率20%で圧縮し、820×820ピクセルにリサイズすることを指す。]
【請求項3】
コロイダルシリカと、架橋剤、バインダー及び金属キレートからなる群より選択される少なくとも一種と、液状媒体と、を含む、請求項1又は2に記載の防曇剤。
【請求項4】
車両用ランプ構造体が備えるレンズ内表面を、請求項1~3のいずれか一項に記載の防曇剤で処理する、車両用ランプ構造体の防曇方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防曇剤及び車両用ランプ構造体の防曇方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
結露による曇りが発生する虞のある、自動車等の車両用ランプ構造体の灯室内に、界面活性剤を含む防曇剤組成物を塗布する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。界面活性剤を含む防曇剤により形成された塗膜に水分が付着すると、界面活性剤の効果により水分が瞬時に水膜となり、曇りの発生が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-027134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、最近、自動車のヘッドライトシステムにおいて、対向車や先行車の運転者に眩しい思いをさせないように部分的に光源の点灯・消灯を制御する方式が採用されている。
【0005】
このようなヘッドライトに防曇剤を適用した場合、防曇剤による処理面に水膜が形成されることで曇りの発生を抑制することができるが、上記の制御をより有効に機能させる観点から、防曇剤には水膜の均一性を高めることに更なる改善の余地があることが判明した。形成される水膜の均一性が低いと透過する光の直進性や強度が損なわれてしまい、ライトの指向性や明るさが低下して消灯しようする領域(光を当てない領域)がぼやける若しくは歪んでしまう懸念がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、防曇性に優れるとともに、水膜が形成されたときに透過する光の直進性や強度を充分に維持することができる防曇剤及びこれを用いた車両用ランプ構造体の防曇方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、防曇剤であって、基材の防曇剤で処理した主面上に水膜を形成したときの下記式(a)で示される水膜均一性指数WEが、65%以上である、防曇剤に関する。
WE=(S/TS)×100 …(a)
[式(a)中、TSは、辺の長さが0.5mmである黒い正方形と白い正方形とから構成される市松模様を有する被写体を、水膜が形成されている上記基材を通して撮像した大きさが1824×1824ピクセルの評価用画像から生成される黒い領域の面積とその頻度を示す面積分布における頻度の合計を示し、Sは、上記面積分布において所定の面積範囲に含まれる頻度の合計を示し、所定の面積範囲は、上記被写体を上記基材を通して撮像した大きさが1824×1824ピクセルの基準画像から生成される黒い領域の面積とその頻度を示す面積分布において頻度が全頻度の5%以上の面積範囲を示す。ただし、上記被写体と上記基材との距離は2.5cmであり、上記被写体を撮影するデジタルカメラの位置は、大きさが1824×1824ピクセルの画像中に上記黒い正方形及び白い正方形が4900個含まれるように設定される。]
【0008】
上記の水膜均一性指数WEが65%以上である防曇剤は、防曇性に優れるとともに、水膜が形成されたときに透過する光の直進性や強度を充分に維持することができる。
【0009】
上記の防曇剤は、基材の防曇剤で処理した主面上に水蒸気を接触させたときの下記式(b)で示される防曇指数AFIが、7以上であってもよい。
AFI=(S1-S2)×10/(S0-S2) …(b)
[式(b)中、S1は、上記の被写体を、水蒸気を接触させた上記基材を通して撮像した防曇性評価用画像を所定の圧縮方法で圧縮したときのファイル容量を示し、S2は、上記被写体を、水蒸気を接触させた未処理の基材を通して撮像した画像Nを上記所定の圧縮方法で圧縮したときのファイル容量を示し、S0は、上記被写体を、未処理の基材を通して撮像して得られた画像Oを上記所定の圧縮方法で圧縮したときのファイル容量を示す。ただし、上記防曇性評価用画像、上記画像N及び上記画像Oの大きさは1824×1824ピクセルであり、上記被写体と上記基材との距離は2.5cmであり、上記所定の圧縮方法とは、圧縮率20%で圧縮し、820×820ピクセルにリサイズすることを指す。]
【0010】
上記の防曇剤は、コロイダルシリカと、架橋剤、バインダー及び金属キレートからなる群より選択される少なくとも一種と、液状媒体と、を含むものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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