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公開番号
2025128632
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025416
出願日
2024-02-22
発明の名称
ロータリ圧縮機
出願人
株式会社ノーリツ
代理人
個人
主分類
F04C
18/356 20060101AFI20250827BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】潤滑油を用いることなくシリンダ内でのピストン回転摺動の摩擦抵抗を低減することができる無給油型のロータリ圧縮機を提供する。
【解決手段】ケース(2)内に収納されたシリンダ部材(7)のシリンダ孔(7a)の内周壁に沿って偏心回転するピストン(8)と、前記ピストン(8)を偏心回転させるクランク軸(9)に一体に連結された回転軸(10)と、前記回転軸(10)を駆動する駆動装置(6)とを有するロータリ圧縮機(1)において、前記ピストン(8)を、前記クランク軸(9)により偏心回転する円筒状の内側ピストン(32)と、前記内側ピストン(32)の外周に回動可能に外嵌された円筒状の外側ピストン(33)との二重構造にするとともに、前記内側ピストン(32)および外側ピストン(33)は、自己潤滑性被膜を有する部材又は自己潤滑性素材で形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ケース内に収納されたシリンダ孔を有するシリンダ部材と、前記シリンダ孔の内周壁に沿って偏心回転するピストンと、前記ピストンを偏心回転させるクランク軸と、前記クランク軸に一体に連結された回転軸と、前記回転軸を駆動する駆動装置と、前記シリンダ部材に設けられたベーン溝に往復動自在に装着され、前記ピストンに当接して前記シリンダ孔内を吸入室と圧縮室とに仕切るベーンとを有するロータリ圧縮機において、
前記ピストンを、前記クランク軸により偏心回転する円筒状の内側ピストンと、前記内側ピストンの外周に回動可能に外嵌された円筒状の外側ピストンとの二重構造にするとともに、前記内側ピストンおよび外側ピストンは、自己潤滑性被膜を有する部材又は自己潤滑性素材で形成されていることを特徴とするロータリ圧縮機。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記外側ピストンの外周部に軸方向に延びる凹部を設け、前記ベーンの先端部が前記凹部に接するとともに、前記ベーンは自己潤滑性被膜を有する部材又は自己潤滑性素材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
【請求項3】
前記外側ピストンの内周面には、複数の環状溝部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のロータリ圧縮機。
【請求項4】
前記ピストンの両端面にはピストンリング取付溝が設けられ、前記ピストンリング取付溝にピストンリングが装着されたことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のロータリ圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリ圧縮機に関し、潤滑油を用いることなくシリンダ内でのピストン回転摺動の摩擦抵抗を低減することができる無給油型のロータリ圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、シリンダとシリンダ内を偏心回転するピストンと前記ピストンを回転駆動するクランク軸と前記ピストンの外周面に摺接するベーンとを有し冷媒ガスを圧縮する圧縮機構部と、前記クランク軸を駆動する駆動装置と、前記圧縮機構部を潤滑する潤滑油を貯留する貯留部を備えたロータリ圧縮機は広く実用に供されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のロータリ圧縮機においては、シリンダ内を偏心回転するピストンであって外周ローラと内周ローラの二重構造のピストンと、外周ローラの外周面に先端が摺接するベーンとを有し、内周ローラの外周面に形成されたV溝により外周ローラと内周ローラの間に潤滑油が供給される。
【0004】
特許文献2に記載のロータリ圧縮機においては、シリンダ内を偏心回転するピストンであって外周ローラと内周ローラの二重構造のピストンと、外周ローラの外周面に形成された凹部に先端が摺動自在に係合したベーンとを有し、ローラとベーンにはオイル穴が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平2-207188号公報
特開平8-151988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2のロータリ圧縮機においては、温度変化に伴う潤滑油の粘度の変化や潤滑油の粘度変化に伴う油膜厚さの変化によって、滑り速度が刻々と変わる不安定な滑り摺動となるため、シリンダ内でのピストン回転摺動の摩擦抵抗やピストンやベーンの摩耗を低減することが困難である。
【0007】
また、ロータリ圧縮機が冷凍空調機器やヒートポンプユニット等に使用される場合、冷媒ガスに潤滑油を混合して圧縮機構部の循環を行っているが、圧縮機構部から熱交換器へ潤滑油を混合した冷媒ガスが吐出され、潤滑油の油膜が熱交換器のチューブの内部に付着することで熱交換効率の低下を招くことになる。
【0008】
本発明の目的は、潤滑油を用いることなくシリンダ内でのピストン回転摺動の摩擦抵抗を低減することができる無給油型のロータリ圧縮機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1のロータリ圧縮機は、ケース内に収納されたシリンダ孔を有するシリンダ部材と、前記シリンダ孔の内周壁に沿って偏心回転するピストンと、前記ピストンを偏心回転させるクランク軸と、前記クランク軸に一体に連結された回転軸と、前記回転軸を駆動する駆動装置と、前記シリンダ部材に設けられたベーン溝に往復動自在に装着され、前記ピストンに当接して前記シリンダ孔内を吸入室と圧縮室とに仕切るベーンとを有するロータリ圧縮機において、前記ピストンを、前記クランク軸により偏心回転する円筒状の内側ピストンと、前記内側ピストンの外周に回動可能に外嵌された円筒状の外側ピストンとの二重構造にするとともに、前記内側ピストンおよび外側ピストンは、自己潤滑性被膜を有する部材又は自己潤滑性素材で形成されていることを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、二重構造のピストンでは内側ピストンがクランク軸により偏心回転されるが、外側ピストンが偏心回転されずに揺動運動するため、シリンダ部材内でのピストン回転摺動の摺動抵抗を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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