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公開番号2025128804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025732
出願日2024-02-22
発明の名称光学積層体の管理方法および光学積層体片の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250827BHJP(光学)
要約【課題】高精細なVRゴーグル等の表示システムの製造に寄与し得る光学積層体の管理方法の提供。
【解決手段】光学フィルムを含み、枚葉状である第1の光学積層体が複数積み重ねられた第1の光学積層体スタックを準備すること、ここで、光学フィルムは光軸を有し、長尺状である光学フィルムを長手方向に沿って複数列にスリットして得られるスリットフィルム中の同列のスリットフィルムに由来する光学フィルムであり、第1の光学積層体スタックを所定の方向に沿ってスリットして、第2の光学積層体が複数積み重ねられた第2の光学積層体スタックを複数得ること、その各々において、2以上の第2の光学積層体を選択して、光学フィルムの軸角度を測定し、それらの平均値に基づいて各第2の光学積層体スタックの軸角度を設定すること、および軸角度がX±Y°の範囲内である第2の光学積層体スタックを同じ群に分類することを含む光学積層体の管理方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
光学フィルムを含み、枚葉状である第1の光学積層体が複数積み重ねられた第1の光学積層体スタックを準備すること、ここで、前記複数の第1の光学積層体に含まれる前記光学フィルムは、光軸を有し、長尺状である光学フィルムを長手方向に沿って複数列にスリットして得られるスリットフィルム中の同列のスリットフィルムに由来する光学フィルムであり(工程A1);
前記第1の光学積層体スタックを所定の方向に沿ってスリットして、第2の光学積層体が複数積み重ねられた第2の光学積層体スタックを複数得ること(工程A2);
前記複数の第2の光学積層体スタックの各々において、2以上の前記第2の光学積層体を選択して、前記光学フィルムの軸角度を測定し、それらの平均値に基づいて各第2の光学積層体スタックの軸角度を設定すること(工程A3);および
前記軸角度がX±Y°の範囲内である前記第2の光学積層体スタックを同じ群に分類すること(工程A4);
を含む、光学積層体の管理方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第1の光学積層体スタックにおいて、前記複数の第1の光学積層体に含まれる前記光学フィルムがすべて、同一のスリットフィルムに由来し、
前記工程A3において、前記同一のスリットフィルムの長手方向において最も離間した位置に由来する前記光学フィルムを含む第2の光学積層体を選択する、請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
前記工程A3において、前記平均値±A°の範囲を前記第2の光学積層体スタックの軸角度として設定する、請求項1に記載の管理方法。
【請求項4】
前記Aが、0.1である、請求項3に記載の管理方法。
【請求項5】
前記工程A4において、前記軸角度がX±Y×a°(ただし、aは、0.6<a<1の関係を満たす)の範囲内である前記第2の光学積層体スタックを同じ群に分類する、請求項1に記載の管理方法。
【請求項6】
前記Xが、一定の値ずつ異なる2~16の値を含む、請求項1に記載の管理方法。
【請求項7】
前記一定の値が、0.05~0.2である、請求項6に記載の管理方法。
【請求項8】
前記光学フィルムが、反射型偏光部材である、請求項1に記載の管理方法。
【請求項9】
前記第1の光学積層体が、反射型偏光部材、吸収型偏光部材、および保護部材を、この順に含む、請求項1に記載の管理方法。
【請求項10】
光学積層体片の製造方法であって、
請求項1から9のいずれかに記載の光学積層体の管理方法によって、軸角度がX±Y°の範囲内である前記第2の光学積層体スタックの群を得ること(工程B1)、および、
同じ群に含まれる第2の光学積層体スタックを同じパターンで打ち抜いて、光学積層体片を得ること(工程B2)、
を含む、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体の管理方法および光学積層体片の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、高精細化等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明は、高精細なVRゴーグル等の表示システムの製造に寄与し得る光学積層体の管理方法の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の1つの局面によれば、光学フィルムを含み、枚葉状である第1の光学積層体が複数積み重ねられた第1の光学積層体スタックを準備すること、ここで、上記複数の第1の光学積層体に含まれる上記光学フィルムは、光軸を有し、長尺状である光学フィルムを長手方向に沿って複数列にスリットして得られるスリットフィルム中の同列のスリットフィルムに由来する光学フィルムであり(工程A1);上記第1の光学積層体スタックを所定の方向に沿ってスリットして、第2の光学積層体が複数積み重ねられた第2の光学積層体スタックを複数得ること(工程A2);上記複数の第2の光学積層体スタックの各々において、2以上の上記第2の光学積層体を選択して、上記光学フィルムの軸角度を測定し、それらの平均値に基づいて各第2の光学積層体スタックの軸角度を設定すること(工程A3);および上記軸角度がX±Y°の範囲内である上記第2の光学積層体スタックを同じ群に分類すること(工程A4);を含む、光学積層体の管理方法が提供される。
[2]上記[1]に記載の管理方法において、上記第1の光学積層体スタックにおいて、上記複数の第1の光学積層体に含まれる上記光学フィルムがすべて、同一のスリットフィルムに由来してもよく、上記工程A3において、上記同一のスリットフィルムの長手方向において最も離間した位置に由来する上記光学フィルムを含む第2の光学積層体を選択してもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の管理方法において、上記工程A3において、上記平均値±A°の範囲を上記第2の光学積層体スタックの軸角度として設定してもよい。
[4]上記[3]に記載の管理方法において、上記Aが、0.1であってよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の管理方法において、上記工程A4において、上記軸角度がX±Y×a°(ただし、aは、0.6<a<1の関係を満たす)の範囲内である上記第2の光学積層体スタックを同じ群に分類してもよい。
[6]上記[1]から[4]のいずれかに記載の管理方法において、上記Xが、一定の値ずつ異なる2~16の値を含んでよい。
[7]上記[6]に記載の管理方法において、上記一定の値が、0.05~0.2であってよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載の管理方法において、上記光学フィルムが、反射型偏光部材であってよい。
[9]上記[1]から[8]のいずれかに記載の管理方法において、上記第1の光学積層体が、反射型偏光部材、吸収型偏光部材、および保護部材を、この順に含んでよい。
[10]本発明の別の局面によれば、光学積層体片の製造方法であって、上記[1]から[9]のいずれかに記載の光学積層体の管理方法によって、軸角度がX±Y°の範囲内である上記第2の光学積層体スタックの群を得ること(工程B1)、および、同じ群に含まれる第2の光学積層体スタックを同じパターンで打ち抜いて、光学積層体片を得ること(工程B2)、を含む、製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態による光学積層体の管理方法および光学積層体片の製造方法は、高精細な表示システム(例えば、VRゴーグル等)の製造に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態による光学積層体片の製造方法で得られる光学積層体片が用いられ得る表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
光学積層体片の打ち抜きパターンの一例を説明する模式図である。
本発明の1つの実施形態による管理方法を説明する模式図である。
スリットフィルムの作製方法の一例を説明する模式図である。
(a)および(b)はそれぞれ、枚葉状の光学フィルムの作製方法の一例を説明する模式図である。
本発明の実施形態による管理方法に適用され得る光学積層体の一例の構成を説明する概略断面図である。
反射型偏光フィルムに含まれる多層構造の一例を示す模式的な斜視図である。
工程A4の実施形態の一例を説明する概略図である。
本発明の実施形態による光学積層体片の製造方法の工程B2の一例を説明する模式図である。
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0010】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、特段の言及がない限り、当該角度は基準方向に対して時計回り(+)および反時計回り(-)の両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。また、本明細書において、「略平行」は、0°±10°の範囲を包含し、好ましくは0°±5°の範囲内である。「略直交」は、90°±10°の範囲を包含し、好ましくは90°±5°の範囲内である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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