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公開番号2025129907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026878
出願日2024-02-26
発明の名称フッ素樹脂皮膜及びこの皮膜を有する成形体
出願人日本フッソ工業株式会社
代理人弁理士法人清原国際特許事務所
主分類C09D 201/04 20060101AFI20250829BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた耐薬品性、耐熱性などを有しながら、帯電防止性、に優れ、かつ耐摩耗性も兼ね備えたフッ素樹脂皮膜及びこの皮膜を有する成形体を提供する。
【解決手段】フッ素樹脂を主成分とするフッ素樹脂皮膜であって、炭化ケイ素が全体の10~30重量%含有され、カーボンナノチューブが全体の0.01~0.2重量%含有される、ことを特徴とするフッ素樹脂皮膜。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フッ素樹脂を主成分とするフッ素樹脂皮膜であって、
炭化ケイ素が全体の10~30重量%含有され、カーボンナノチューブが全体の0.01~0.2重量%含有される、ことを特徴とするフッ素樹脂皮膜。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記炭化ケイ素は、粒度2500番乃至3000番である、ことを特徴とする請求項1に記載のフッ素樹脂皮膜。
【請求項3】
前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブである、ことを特徴とする請求項1に記載のフッ素樹脂皮膜。
【請求項4】
前記フッ素樹脂皮膜の漏洩抵抗は、印加電圧100Vにおいて、10

Ω未満である、ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のフッ素樹脂皮膜。
【請求項5】
フッ素樹脂を主成分とするフッ素樹脂皮膜であって、
炭化ケイ素が全体の10~30重量%含有され、カーボンナノチューブが全体の0.01~0.2重量%含有されるフッ素樹脂皮膜、
を有することを特徴とする成形体。
【請求項6】
請求項1に記載のフッ素樹脂皮膜を含む積層体。
【請求項7】
請求項1に記載のフッ素樹脂皮膜を表面層に含む積層体。
【請求項8】
請求項1に記載のフッ素樹脂皮膜が金属基材上に設けられた塗装物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フッ素樹脂皮膜及びこの皮膜を有する成形体に関する。さらに詳しくは、耐摩耗性の向上した帯電防止フッ素樹脂皮膜に関する。帯電防止皮膜は、静電気による障害・災害を防止する分野で使用される。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、重合された未加硫の合成ゴムの乾燥ラインでは、合成ゴムを乾燥するために、振動トラフや振動エレベータが使用されている。重合された未加硫の合成ゴムは粘着性が強く、スムーズにこれらの装置を通すためには非粘着性・離型性に優れたフッ素樹脂皮膜が一般的に処理される。重合された未加硫の合成ゴムは絶縁性のため、乾燥が進むと、フッ素樹脂皮膜との摩擦により静電気帯電が発生し、静電気引力のためフッ素樹脂皮膜に付着してしまう障害があった。これらの障害を防止するため、静電気が溜まらないように、帯電防止フッ素樹脂皮膜が使用されている。
【0003】
また、反応生成物の固液分離に使用される遠心分離機では、金属を腐食する液体での使用や金属イオンの溶出を嫌う条件での使用では、フッ素樹脂皮膜等の皮膜が実施される。これらの用途に使用される皮膜は一般的に絶縁性であり、遠心分離時の液体と皮膜の摩擦により静電気が発生する。可燃性溶剤を含有する液体では、発生した静電気の放電により、引火し、火災が発生する危険性がある。これらの災害を防止するため、静電気が溜まらないような、帯電防止皮膜が使用されている。これ以外にも、静電気の障害・災害を防止するため多くの産業分野で、帯電防止フッ素樹脂皮膜が使用されている。
【0004】
多くの分野で使用される中で、帯電防止フッ素樹脂皮膜の長寿命化のために、機械的な耐久性の向上が要求されるようになってきた。前述の合成ゴムによる、振動エレベータの帯電防止フッ素樹脂皮膜の摩耗対策のように、摺動での耐摩耗性の向上の要求が高くなってきており、少なくとも2倍以上の寿命延長を要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-297685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、帯電防止フッ素樹脂皮膜は、炭素、導電性を有する酸化チタンのような導電材をフッ素樹脂に混ぜて塗装し、焼成によって皮膜としたものである。
【0007】
労働安全衛生研究所の静電気安全指針(2007年度版)では、導体・導電性物体の漏洩抵抗の管理指標として、以下の表1のように表されている。
【0008】
JPEG
2025129907000001.jpg
36
142
【0009】
このため、理想的な帯電防止皮膜としては、漏洩抵抗が10

Ω未満となることが望ましい。
【0010】
耐摩耗性を向上させるための一つの方法としては、皮膜膜厚を厚くする方法がある。しかしながら、膜厚を厚くすると皮膜の漏洩抵抗値が上昇してしまう。その対策として、導電性充填材を増やすと導電材により皮膜が脆くなったり、導電材を増やすことでフッ素樹脂の焼成時のレベリング性を低下させ発泡の原因となっていた。
(【0011】以降は省略されています)

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