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公開番号
2025130683
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024216084
出願日
2024-12-11
発明の名称
アンカーコート層形成用組成物、及びアンカーコート層を有する積層体
出願人
DICグラフィックス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
123/28 20060101AFI20250901BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】塩素化ポリオレフィン系樹脂を含有するアンカーコート層を有する積層体(例えば、オーバーラップフィルム)において、積層フィルムとしての密着性を担保しつつ、インキ重ね塗りをした部分の印刷適性やインキ重ね塗りをしない部分の耐スクラッチ性を向上することができる積層体、及び該積層体を構成するアンカーコート層を形成するためのアンカーコート層用形成用組成物の提供。
【解決手段】ポリオレフィンフィルムとインキ層との間に配されるアンカーコート層を形成するためのアンカーコート層形成用組成物であって、バインダー樹脂と有機溶剤とを含有し、前記バインダー樹脂は、塩素化ポリオレフィン樹脂、並びにロジン系樹脂及びケトン樹脂のうち少なくともいずれかの樹脂を含有する、アンカーコート層形成用組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィンフィルムとインキ層との間に配されるアンカーコート層を形成するためのアンカーコート層形成用組成物であって、
バインダー樹脂と有機溶剤とを含有し、
前記バインダー樹脂は、塩素化ポリオレフィン樹脂、並びにロジン系樹脂及びケトン樹脂のうち少なくともいずれかの樹脂を含有する、アンカーコート層形成用組成物。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記バインダー樹脂は、更に、繊維素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及び環化ゴムのうち少なくともいずれかの樹脂を含有する、請求項1に記載のアンカーコート層形成用組成物。
【請求項3】
前記有機溶剤は、脂肪族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、及びグリコールエーテル系溶剤のうち少なくともいずれかを含有する、請求項1に記載のアンカーコート層形成用組成物。
【請求項4】
更に、ワックス、及びシリカのうち少なくともいずれかを含有する、請求項1に記載のアンカーコート層形成用組成物。
【請求項5】
ポリオレフィンフィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記アンカーコート層は、請求項1~4のいずれかに記載のアンカーコート層形成用組成物を用いて形成された層である、積層体。
【請求項6】
前記ポリオレフィンフィルムは、熱収縮フィルムである、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記インキ層は、ケトン樹脂、繊維素系樹脂、及びポリアミド樹脂のうち少なくともいずれかを含有する、請求項5に記載の積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンカーコート層形成用組成物、及びアンカーコート層を有する積層体に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
オーバーラップフィルムは、食品などが入れられた容器や日用品などの各種被着体に、熱収縮によって装着されて使用される、被着体を被覆する包装材の1種である。
例えば、即席麺入りカップ容器の多くは、絵柄、商標、商品の説明書きなどのデザイン印刷層が設けられたオーバーラップフィルムにて被覆包装されている。
ところで、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムなどのポリオレフィンフィルムを用いたオーバーラップフィルムが知られている。
ポリオレフィン系フィルムをコロナ放電処理すると、後加工時において、例えば溶断ヒーターでフィルムをシールして包装する際に、コロナ放電処理の影響によりシール部がはがれてしまい、上手く包装できないといった問題が生じる。そのため、コロナ放電処理は行わずに印刷する必要がある。しかし、コロナ放電処理を行わない場合、ポリオレフィン系フィルムとデザイン印刷層などのインキ層との密着性が悪い。そのため、ポリオレフィン系フィルムとデザイン印刷層などのインキ層との密着性を向上させるための手段を講じる必要がある。
そこで、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとデザイン印刷層との間にアンカーコート層を設ける構成が考えられる。
例えば、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと、該熱収縮性ポリオレフィン系フィルムに隣接して積層されるアンカーコート層と、該アンカーコート層に隣接して積層されるデザイン印刷層と、を有するオーバーラップフィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、アンカーコート層に、塩素化ポリオレフィン系樹脂が含有されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-141403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、上記特許文献1で示すような塩素化ポリオレフィン系樹脂を含有するアンカーコート層を有するオーバーラップフィルムについて検討した。
その結果、塩素化ポリオレフィン系樹脂を含有するアンカーコート層は、ポリオレフィン系フィルムに対する密着性には優れているが、インキ重ね塗りをした際の印刷適性については、十分満足のいく結果が得られるとはいえず、改良の余地があった。
また、インキ重ね塗りをしない部分の耐スクラッチ性についても、改良の余地があった。
本発明の目的は、塩素化ポリオレフィン系樹脂を含有するアンカーコート層を有する積層体(例えば、オーバーラップフィルム)において、積層フィルムとしての密着性を担保しつつ、インキ重ね塗りをした部分の印刷適性やインキ重ね塗りをしない部分の耐スクラッチ性を向上することができる積層体、及び該積層体を構成するアンカーコート層を形成するためのアンカーコート層用形成用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、アンカーコート層形成用組成物を構成するバインダー樹脂として、塩素化ポリオレフィン樹脂の他に、特定の樹脂を含有させることで、該バインダー樹脂を含有するアンカーコート層形成用組成物で形成されたアンカーコート層を有する積層体(例えば、オーバーラップフィルム)が、上記本発明の課題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の態様を包含するものである。
[1] ポリオレフィンフィルムとインキ層との間に配されるアンカーコート層を形成するためのアンカーコート層形成用組成物であって、
バインダー樹脂と有機溶剤とを含有し、
前記バインダー樹脂は、塩素化ポリオレフィン樹脂、並びにロジン系樹脂及びケトン樹脂のうち少なくともいずれかの樹脂を含有する、アンカーコート層形成用組成物。
[2] 前記バインダー樹脂は、更に、繊維素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及び環化ゴムのうち少なくともいずれかの樹脂を含有する、[1]に記載のアンカーコート層形成用組成物。
[3] 前記有機溶剤は、脂肪族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、及びグリコールエーテル系溶剤のうち少なくともいずれかを含有する、[1]又は[2]に記載のアンカーコート層形成用組成物。
[4] 更に、ワックス、及びシリカのうち少なくともいずれかを含有する、[1]~[3]のいずれかに記載のアンカーコート層形成用組成物。
[5] ポリオレフィンフィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記アンカーコート層は、[1]~[4]のいずれかのいずれかに記載のアンカーコート層形成用組成物を用いて形成された層である、積層体。
[6] 前記ポリオレフィンフィルムは、熱収縮フィルムである、[5]に記載の積層体。
[7] 前記インキ層は、ケトン樹脂、繊維素系樹脂、及びポリアミド樹脂のうち少なくともいずれかを含有する、[5]又は[6]に記載の積層体。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、塩素化ポリオレフィン系樹脂を含有するアンカーコート層を有する積層体(例えば、オーバーラップフィルム)において、積層フィルムとしての密着性を担保しつつ、インキ重ね塗りをした部分の印刷適性やインキ重ね塗りをしない部分の耐スクラッチ性を向上することができる積層体、及び該積層体を構成するアンカーコート層を形成するためのアンカーコート層用形成用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。尚、以下に記載する構成要件の説明は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【0009】
(アンカーコート層用形成組成物)
本発明のアンカーコート層用形成組成物は、ポリオレフィンフィルムとインキ層との間に配されるアンカーコート層を形成するために用いられる組成物である。
ポリオレフィンフィルムと、インキ層と、これらの間に配されるアンカーコート層とを有する“積層体”(例えば、オーバーラップフィルム)についての詳しい説明は後述する。
本発明のアンカーコート層用形成組成物は、バインダー樹脂と有機溶剤とを含有する。
バインダー樹脂は、塩素化ポリオレフィン樹脂、並びにロジン系樹脂及びケトン樹脂のうち少なくともいずれかの樹脂を含有する。
本発明では、塩素化ポリオレフィン樹脂の他に、ロジン系樹脂あるいはケトン樹脂から選ばれる特定の樹脂をアンカーコート層用形成組成物に含有させたことにより、下記実施例でも示す通り、積層フィルムとしての密着性を有し、かつインキ重ね塗りをした部分の印刷適性やインキ重ね塗りをしない部分の耐スクラッチ性も向上した積層体を作製することができる。
【0010】
<バインダー樹脂>
本発明に係るバインダー樹脂は、塩素化ポリオレフィン樹脂と、並びにロジン系樹脂及びケトン樹脂のうち少なくともいずれかの樹脂とを含有する。
本発明に係るバインダー樹脂のより好ましい実施態様としては、塩素化ポリオレフィン樹脂、ロジン系樹脂、及びケトン樹脂を含有するバインダー樹脂が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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