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公開番号
2025131569
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2025075263,2021571004
出願日
2025-04-30,2020-05-29
発明の名称
抗BCMA免疫療法によりがんを処置するための組成物および方法
出願人
レンティジェン・テクノロジー・インコーポレイテッド
,
LENTIGEN TECHNOLOGY, INC.
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C12N
15/62 20060101AFI20250902BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】BCMA陽性がんならびに他の疾患および/または状態を処置するために使用することができるCAR組成物および治療方法を提供する。
【解決手段】BCMA抗原結合性ドメインを含むキメラ抗原受容体が開示される。キメラ抗原受容体に関する核酸、組換え発現ベクター、宿主細胞、抗原結合性断片、および医薬組成物も開示される。対象におけるがんを処置または予防する方法、およびキメラ抗原受容体T細胞を作製する方法も開示される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号1、3、5、7、9、11、15、17、19、21、23、25、69、71、73、75、77、103、または105を含むヌクレオチド配列によりコードされるBCMA抗原結合性ドメインを含む少なくとも1つの細胞外抗原結合性ドメイン、少なくとも1つの膜貫通ドメイン、および少なくとも1つの細胞内シグナル伝達ドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)をコードする、単離された核酸分子。
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【請求項2】
コードされる前記少なくとも1つのBCMA抗原結合性ドメインが、BCMAに結合する抗体の少なくとも1つの単鎖可変断片を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項3】
コードされる前記少なくとも1つのBCMA抗原結合性ドメインが、BCMAに結合する抗体の少なくとも1つの重鎖可変領域を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項4】
コードされる前記少なくとも1つのBCMA抗原結合性ドメイン、前記少なくとも1つの細胞内シグナル伝達ドメイン、またはその両方が、リンカーまたはスペーサードメインによって膜貫通ドメインに接続されている、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項5】
コードされる前記リンカーまたはスペーサードメインが、CD8、TNFRSF19、またはCD28の細胞外ドメインに由来し、膜貫通ドメイン連結されている、請求項4に記載の単離された核酸分子。
【請求項6】
コードされる前記細胞外BCMA抗原結合性ドメインに、リーダーペプチドをコードするリーダーヌクレオチド配列が先行する、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項7】
前記リーダーヌクレオチド配列が、配列番号14のリーダーアミノ酸配列をコードする配列番号13、または配列番号40のリーダーアミノ酸配列をコードする配列番号39、または配列番号42のリーダーアミノ酸配列をコードする配列番号41、または配列番号44のリーダーアミノ酸配列をコードする配列番号43を含むヌクレオチド配列を含む、請求項6に記載の単離された核酸分子。
【請求項8】
前記膜貫通ドメインが、T細胞受容体のアルファ、ベータもしくはゼータ鎖、CD8、CD28、CD3イプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD83、CD86、CD134、CD137、CD154およびTNFRSF19またはそれらの任意の組合せを含むタンパク質の膜貫通ドメインを含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項9】
前記細胞外BCMA抗原結合性ドメインをコードする核酸配列が、配列番号1、3、5、7、9、11、15、17、19、21、23、25、69、71、73、75、77、103、もしくは105、または85%、90%、95%、96%、97%、98%もしくは99%の同一性を有するその配列を含む核酸配列を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項10】
コードされる前記少なくとも1つの細胞内シグナル伝達ドメインが、CD3ゼータ細胞内ドメインをさらに含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる、2019年5月30日出願の米国仮特許出願第62/854,574号に対する優先権を主張する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【0002】
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出された、その全体にわたって参照により本明細書に組み込まれる配列表を含む。2020年5月28日に作成された前記ASCIIコピーはSequence_Listing.txtと名付けられ、146キロバイトのサイズである。
【0003】
本開示の分野
本出願は、がんの分野、特にB細胞成熟抗原(BCMA)抗原結合ドメイン、およびこのようなBCMA抗原結合ドメインを含むキメラ抗原受容体(CAR)、およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0004】
背景
がんは、ヒトの健康に対する最も致命的な脅威の1つである。米国だけで、がんは毎年ほぼ130万人の新たな患者が罹患し、心血管疾患に次いで2番目に多い死因であり、死亡数の約4分の1を占めている。固形腫瘍が、これらの死亡のほとんどの原因である。ある特定のがんの医学的処置においては顕著な進歩があったものの、全てのがんについての5年全生存率は過去20年間で約10%しか改善しなかった。がんまたは悪性腫瘍は、制御されずに迅速に転移および成長し、処置を非常に困難にする。
【0005】
多発性骨髄腫(MM)は、(非ホジキンリンパ腫に次いで)米国で2番目に最も多い血液がんであり、全体の5年生存率は約50%である一方で、遺伝的異常の種類によってMMの攻撃性が決定され、診断時の年齢が高くなればなるほど、病期がより高くなり、転移性疾患が生存の低確率に関連している(www.cancer.net)。
【0006】
MMは多臓器疾患である。MMでは、骨髄内の形質細胞の過剰増殖の結果、正常な造血が低下し、貧血、血小板減少、および感染症への高感受性がもたらされる。骨髄腫細胞は破骨細胞による骨吸収を促進し、骨痛、骨量減少、骨粗鬆症、分画、および血中カルシウムの上昇を引き起こす。骨髄腫細胞による高レベルのモノクローナル免疫グロブリンの分泌により、腎臓の損傷および腎機能の障害がもたらされる。さらに、脊椎の骨折は、神経経路の圧迫を引き起こし、神経学的症状、しびれ、痛み、筋力低下を引き起こす可能性がある。MMは黒人間において、白人の2倍流行しており、男性がわずかに優勢であり、発症年齢の中央値は66歳である(Landgren Oら、Leukemia; Kyle RAら、Mayo Clin Proc.2003)。MMにつながる早期の異常は、意義不明の単クローン性γグロブリン血症(MGUS)と呼ばれ、一般人口の3%~4%に存在する無症候性の状態であり、後年にMMを発症するリスクが1年に1%上昇する(Kyle R.Aら、N Engl J Med.2002 346.8(2002):564~569頁;Landgren O.ら、Blood.2009年5月28日;113巻(22):5412~7頁)。MMの発症にまで至る中間段階の状態である、くすぶり型多発性骨髄腫(SMM)は、MMへの進行のリスクが10%高くなる(Kyle
R.Aら、N Engl J Med.356.25(2007):2582~2590頁)。
【0007】
MMのファーストライン療法には、しばしば、サリドマイド、ボルテゾミブおよびレナリドマイド、ならびに場合によってカルフィルゾミブ、ポマリドマイドおよびパノビノスタットからなる併用療法である、併用レジメンが含まれる。しかしながら、これらの各薬剤には毒性のリスクがある。例えば、あるMM試験においては、レナリドマイドおよびデキサメタゾンの併用は、試験に登録されたほぼ全ての患者のガレージ3+毒性(garage 3+ toxicity)、ならびに早期死亡率、および静脈塞栓症と関連していた(Blood 105巻:4050~4053頁、2005)。さらに、虚弱または高齢の患者は、三重レジメンに耐えることができないようであり、治療の成功の可能性が低くなる。そのような患者には、代替の処置アプローチが必要である。適格な患者では、自家幹細胞移植と組み合わせた高用量化学療法が施される(Attal M.ら、N Engl J Med.1996;Child J.A.ら、N Engl J Med.2003)。場合によっては、生存の可能性を改善することを目的として、タンデムASCTが投与される(Krishnan Aら、Lancet Oncol.2011;Fermand Jら、Hematol J. 2003; 4(Suppl 1):S59)。しかしながら、このアプローチは、追加のコスト、医療リスク、および患者の不快感に関連する。しかしながら、患者がASCTの対象とならない場合、現在利用可能な処置オプションでは回復の可能性は低くなる。
【0008】
再発性または難治性のMMの処置の強化および管理には、レナリドミド、ポマリドミド、シクロホスファミド、プレドニゾロンなどの薬物併用が含まれるが、これらは処置に関連する毒性のリスクがあり、治癒的ではない。
【0009】
CD38分子を標的化する2つのモノクローナル抗体、ダラツムマブおよびSAR650984は、再発性および難治性のMMにおいて使用されている(Sagar Lonial et J Clin Oncol.2015;33(suppl;abstr LBA8512);Plesner T、Jeckert Jら、CCR 2014、DOI:10.1158/1078-0432.CCR-14-0695;Front Immunol.2018;9:1228.doi:10.3389)。SLAMF7(リンパ球活性化分子F7をシグナル伝達する)を標的化するモノクローナル抗体エロツズマブは、併用療法の一部として与えられた場合、再発性MMにおいて活性を示した(Lonial Sら、N Engl J Med.2015)。しかしながら、副作用を減らし、有効性を改善するために、虚弱な高齢の患者の処置のための、および現在認められている第1線療法の代替としての、再発性または難治性疾患の成功率を改善する、より良い処置オプションが必要である。
【0010】
B細胞成熟抗原(BCMA、CD269、TNFRSF17)はMM細胞のマーカーであり、初期の100%MM腫瘍細胞で発現されるが、正常組織の発現は形質細胞および成熟B細胞のサブセット(Avery DTら、J Clin Invest.2003、112(2))に限定される。MMに加えて、BCMAはリンパ腫臨床サンプルのサブセット、およびRaji非ホジキンリンパ腫株を含む、多くのリンパ腫細胞株で発現される(Thompson J Sら、Exp Med.2000年7月3日;192巻(1):129~35頁;Rennert Pら、J Exp Med.2000年12月4日;192巻(11):1677~84頁)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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