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公開番号2025132625
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030307
出願日2024-02-29
発明の名称集合継手の遮音構造と集合継手と遮音カバーおよび遮音構造の構築方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16L 55/033 20060101AFI20250903BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】本発明は、集合継手の遮音構造および施工方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る集合継手の遮音構造は、縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部を有する集合継手が、建物のスラブを上下に貫通して設けられ、前記集合継手と前記縦管を室内側から掩蔽する壁が設けられ、前記壁において前記縦管の近傍に点検口が設けられた集合継手の遮音構造であり、前記点検口の近傍における前記集合継手の周囲に、遮音シートからなる縦型筒状の遮音部材から構成され、前記遮音部材の底部側に該遮音部材の下端底辺から縦方向に延びる縦型スリットを前記遮音部材の周方向に複数備えた遮音カバーが設けられたことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部を有する集合継手が、建物のスラブを上下に貫通して設けられ、
前記集合継手と前記縦管を室内側から掩蔽する壁が設けられ、前記壁において前記縦管の近傍に点検口が設けられた集合継手の遮音構造であり、
前記点検口の近傍における前記集合継手の周囲に、遮音シートを備えた縦型筒状の遮音部材から構成され、前記遮音部材の底部側に該遮音部材の下端から縦方向に延びる縦型スリットを前記遮音部材の周方向に複数備えた遮音カバーが設けられた集合継手の遮音構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
間隔を広げた前記縦型スリットに前記横管を挿入して前記遮音カバーが前記集合継手の周囲を覆った、
請求項1に記載の集合継手の遮音構造。
【請求項3】
前記遮音部材の上部側に該遮音部材の上端周縁から縦方向に延びる補助スリットを前記遮音部材の周方向に複数備え、前記遮音部材の上端開口部が前記補助スリットを形成した部分の外周に巻回された緊結部材により前記縦管の外周面に密着された、
請求項1または請求項2に記載の集合継手の遮音構造。
【請求項4】
前記遮音部材が、前記遮音シートと該遮音シートに内張された吸音材を備えた、
請求項1または請求項2に記載の集合継手の遮音構造。
【請求項5】
前記遮音部材の上端開口部の内径が前記遮音部材の下端開口部の内径より小さく、前記上端開口部が前記縦管の周面を覆う大きさであり、前記下端開口部が前記集合継手の周面を覆う大きさである、
請求項1または請求項2に記載の集合継手の遮音構造。
【請求項6】
前記遮音部材が、前記縦管の下端部から前記縦管の接続部分を覆う上側遮音部材と、該上側遮音部材に一体化されて周方向に前記縦型スリットを複数備えた下側遮音部材を備えた、
請求項1または請求項2に記載の集合継手の遮音構造。
【請求項7】
縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部を有する集合継手であり、
前記横管接続部の周囲に、遮音シートを備えた縦型筒状の遮音部材から構成され、前記遮音部材の底部側に該遮音部材の下端から縦方向に延びる縦型スリットを前記遮音部材の周方向に複数備えた遮音カバーが設けられた集合継手。
【請求項8】
前記遮音カバーが前記縦型スリットの間隔を広げたスリット間隙に前記横管接続部を挿入して前記横管接続部の周囲に装着された、
請求項7に記載の集合継手。
【請求項9】
前記遮音部材の上部側に該遮音部材の上端周縁から縦方向に延びる補助スリットを前記遮音部材の周方向に複数備えた、
請求項7または請求項8に記載の集合継手。
【請求項10】
前記遮音部材が、前記遮音シートと該遮音シートに内張された吸音材を備えた、
請求項7または請求項8に記載の集合継手。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、集合継手の遮音構造と集合継手と遮音カバーおよび遮音構造の構築方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
マンションやホテルの建物排水システムは一般的に単管式排水システムが採用されている。各階の部屋内のパイプシャフト(PS)内に多方向の枝を持った集合継手が設置され、各排水器具からの排水横枝管が接続される。
集合継手はスラブに埋設されて配管される。スラブより上部(床上)には多方向からの排水横枝管と接続できるように複数の開口枝を持ち、スラブ上下部には立て管と接続できる接続構造を持つ。
従来は鋳鉄素材の集合継手が主流であったが、近年は施工性と耐久性の観点から樹脂製の集合継手が増加している。
この種の集合継手として、従来から、以下の特許文献1に記載されたような、樹脂製の集合継手を用いた配管構造が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7401964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マンションでは静寂性の要求が高まっており、排水管から発生する排水音の遮音処理が必要となるケースが増加している。
しかし、集合継手には旋回羽根が設置されており、旋回羽根で排水立て管内の空気の圧力変動を抑制し排水性能を確保できる構造である。ところが、旋回羽根の設置により集合継手からの排水音が大きくなる問題があった。
このため、分譲マンション等で高い静寂性が求められる物件においては、排水管の遮音性を高めるためにグラスウールと遮音シートを配管時に巻き付ける場合があった。また、各社で独自に用意した遮音カバーを巻き付ける場合もあった。
【0005】
前述した樹脂製の単管式排水システムには、以下の課題がある。
パイプシャフトを覆う壁となる石膏ボードの施工状況や音仕舞いの状況によって、排水音の音漏れが発生する場合がある。
特に、集合継手に遮音カバーが巻かれていない場合に音漏れの問題が生じやすい。
竣工時に排水音の問題が発覚すると、排水音を低減するために遮音カバーの後巻き作業を行う必要があり、パイプシャフトを覆う壁を大きく壊すような大規模な工事が必要となる問題がある。
パイプシャフトを覆う壁に設けた点検口から遮音カバーの後巻き作業を実施する場合、作業者は手探りで遮音シートを巻く必要があり、特に横枝付近の音じまいが困難となる問題があった。
【0006】
本発明は、前述した事情に鑑み、竣工後に排水音を簡易工事で低減する場合に好適な集合継手の遮音構造と集合継手と遮音カバーおよび遮音構造の構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は以下の形態を提案している。
「1」本形態に係る集合継手の遮音構造は、縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部を有する集合継手が、建物のスラブを上下に貫通して設けられ、前記集合継手と前記縦管を室内側から掩蔽する壁が設けられ、前記壁において前記縦管の近傍に点検口が設けられた集合継手の遮音構造であり、前記点検口の近傍における前記集合継手の周囲に、遮音シートを備えた縦型筒状の遮音部材から構成され、前記遮音部材の底部側に該遮音部材の下端から縦方向に延びる縦型スリットを前記遮音部材の周方向に複数備えた遮音カバーが設けられたことを特徴とする。
【0008】
本形態によれば、壁の裏側に配置されている集合継手を遮音部材で覆った構造を実現できるので、集合継手の内部を排水が通過する際の騒音を抑制することができる。
壁に設けた点検口を介し遮音部材を縦管の周囲に装着し、遮音部材を下方に移動させて縦型スリットを横管に到達させることができるので、点検口を有する壁を構築した施工後であっても遮音カバーの取り付けができる。このため、施工後に壁を壊して新たに遮音部材を装着するなどの大規模工事を行うことなく後付けの簡単な作業で集合継手まわりの騒音対策を講じることができる。
【0009】
「2」本形態に係る遮音構造において、前記縦型スリットの間隔を広げたスリット間隙に、前記横管を挿入して前記遮音カバーが前記集合継手の周囲を覆った構成を採用できる。
【0010】
壁に設けた点検口を介し遮音カバーを縦管の周囲に装着し、遮音カバーを下方に移動させて縦型スリットを横管に到達させ、更に遮音カバーを下に押し込むことにより、横管を縦型スリット間に挟んで装着することができる。このため、点検口を有する壁を構築した施工後であっても遮音カバーの取り付けができる。
(【0011】以降は省略されています)

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