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公開番号2025134424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032313
出願日2024-03-04
発明の名称排気浄化制御装置及び排気浄化制御方法
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人創光国際特許事務所
主分類F01N 3/20 20060101AFI20250909BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】触媒に付着したSOxを適切なタイミングで除去する。
【解決手段】排気浄化制御装置20は、触媒13の上流を流れる排気に含まれるNOxの第1量と、当該排気に噴射する尿素水の噴射量と、触媒13の温度と、に基づいて、触媒13のNOx浄化率の推定値を推定する推定部222と、NOxの第1量と、触媒13を通過した排気に含まれるNOxの第2量と、に基づいて、触媒13のNOx浄化率の実測値を特定する実測部223と、NOx浄化率の推定値とNOx浄化率の実測値との差分値が閾値以上の場合、触媒13の上流を流れる排気の温度を、当該排気に含まれるSOxを除去するための第1温度に昇温させる温度制御部224と、を有する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
触媒の上流を流れる排気に含まれるNOxの第1量と、当該排気に噴射する尿素水の噴射量と、前記触媒の温度と、に基づいて、前記触媒のNOx浄化率の推定値を推定する推定部と、
前記第1量と、前記触媒を通過した排気に含まれるNOxの第2量と、に基づいて、前記触媒のNOx浄化率の実測値を特定する実測部と、
前記推定値と前記実測値との差分値が閾値以上の場合、前記触媒の上流を流れる排気の温度を、当該排気に含まれるSOxを除去するための第1温度に昇温させる温度制御部と、を有する、
排気浄化制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記温度制御部は、前記差分値が前記閾値未満から前記閾値以上に変化したタイミングにおいて、前記第1温度への昇温を開始させる、
請求項1に記載の排気浄化制御装置。
【請求項3】
前記温度制御部は、前記差分値が前記閾値以上から前記閾値未満に変化するタイミングまで、前記触媒の上流を流れる排気の温度を前記第1温度に昇温させる、
請求項1に記載の排気浄化制御装置。
【請求項4】
前記推定部は、前記第1量と、前記尿素水の噴射量と、前記触媒の温度と、に基づいて、前記尿素水に含まれるアンモニアのうち、前記触媒に吸着したアンモニアの推定吸着量を推定し、前記推定吸着量と、前記第1量と、に基づいて、前記推定値を推定する、
請求項1に記載の排気浄化制御装置。
【請求項5】
前記推定部は、前記触媒の温度が低いほど、前記推定吸着量を大きくする、
請求項4に記載の排気浄化制御装置。
【請求項6】
前記推定部は、前記第1量が多いほど、前記推定吸着量を大きくする、
請求項4に記載の排気浄化制御装置。
【請求項7】
前記温度制御部は、前記実測値を前記推定値で除算した除算値を1から減算した減算値を前記差分値として算出する、
請求項1に記載の排気浄化制御装置。
【請求項8】
前記温度制御部は、前記差分値が前記閾値未満の場合、前記触媒の上流を流れる排気の温度を、排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタに付着した前記粒子状物質を除去するための、前記第1温度よりも低い第2温度に昇温させる、
請求項1に記載の排気浄化制御装置。
【請求項9】
触媒の上流を流れる排気に含まれるNOxの第1量と、当該排気に噴射する尿素水の噴射量と、前記触媒の温度と、に基づいて、前記触媒のNOx浄化率の推定値を推定する推定工程と、
前記第1量と、前記触媒を通過した排気に含まれるNOxの第2量と、に基づいて、前記触媒のNOx浄化率の実測値を特定する実測工程と、
前記推定値と前記実測値との差分値が閾値以上であることにより、前記触媒の上流を流れる排気の温度を、当該排気に含まれるSOxを除去するための第1温度に昇温させる温度制御工程と、を有する、
排気浄化制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排気浄化制御装置及び排気浄化制御方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の排気浄化装置は、所定期間ごとに排気温度を上昇させることにより、触媒に付着した硫黄酸化物を除去し、NOxを還元するために排気に噴射した尿素水に含まれるアンモニアが触媒に付着せずに硫黄酸化物に付着することによるNOx浄化率の低下を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-176429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の排気浄化装置は、触媒に硫黄酸化物(いわゆる、SOx)が付着した状態であっても、所定期間を経過するまではSOxを除去しない。このため、触媒にSOxが付着した時刻から所定期間を経過する時刻までの時間が長いほど、NOx浄化率が低下する時間が長くなるという問題が生じる。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、触媒に付着したSOxを適切なタイミングで除去することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る排気浄化制御装置は、触媒の上流を流れる排気に含まれるNOxの第1量と、当該排気に噴射する尿素水の噴射量と、前記触媒の温度と、に基づいて、前記触媒のNOx浄化率の推定値を推定する推定部と、前記第1量と、前記触媒を通過した排気に含まれるNOxの第2量と、に基づいて、前記触媒のNOx浄化率の実測値を特定する実測部と、前記推定値と前記実測値との差分値が閾値以上の場合、前記触媒の上流を流れる排気の温度を、当該排気に含まれるSOxを除去するための第1温度に昇温させる温度制御部と、を有する。
【0007】
前記温度制御部は、前記差分値が前記閾値未満から前記閾値以上に変化したタイミングにおいて、前記第1温度への昇温を開始させてもよい。
【0008】
前記温度制御部は、前記差分値が前記閾値以上から前記閾値未満に変化するタイミングまで、前記触媒の上流を流れる排気の温度を前記第1温度に昇温させてもよい。
【0009】
前記推定部は、前記第1量と、前記尿素水の噴射量と、前記触媒の温度と、に基づいて、前記尿素水に含まれるアンモニアのうち、前記触媒に吸着したアンモニアの推定吸着量を推定し、前記推定吸着量と、前記第1量と、に基づいて、前記推定値を推定してもよい。
【0010】
前記推定部は、前記触媒の温度が低いほど、前記推定吸着量を大きくしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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