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公開番号2025136029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034191
出願日2024-03-06
発明の名称引き戸
出願人有限会社シティング
代理人個人,個人
主分類E05D 15/10 20060101AFI20250911BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】気密性を高くできかつ耐久性を高くできる引き戸を提供する。
【解決手段】戸枠10の上枠11に設けられたレール31を走行する車輪36に扉20が吊り下げられた引き戸1であって、レール31が、戸枠10の見付け方向と平行に設けられた主レール32と、主レール32から分岐し戸枠10の開口10hに向かって見付け方向と交差する方向に延びる互いに平行な一対の分岐レール33,34と、を有しており、一対の分岐レール33,34に形成された溝33g,34gと主レール32に形成された溝32gとが連続するように設けられており、主レール32には、扉20の移動方向の後方に位置する車輪36が一対の分岐レール33,34のうち扉20の移動方向の後方に位置する分岐レール34に移動する際に、主レール32の溝32gを通過する際に車輪36に加わる衝撃を緩和する案内部が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
戸枠の上枠に設けられたレールを走行する車輪に扉が吊り下げられた引き戸であって、
前記レールが、
前記戸枠の見付け方向と平行に設けられた、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された主レールと、
該主レールから分岐し前記戸枠の開口に向かって見付け方向と交差する方向に延びる、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された、互いに平行な一対の分岐レールと、を有しており、
前記一対の分岐レールに形成された溝と前記主レールに形成された溝とが連続するように設けられており、
前記主レールには、
前記扉の移動方向の後方に位置する前記車輪が前記主レールの溝を通過する際に前記車輪に加わる衝撃を緩和する案内部が設けられている
ことを特徴とする引き戸。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記案内部は、
前記主レールの溝を塞ぐように設けられた、上面が前記主レールの底壁の上面および前記分岐レールの底壁の上面と面一になるように設けられた連結壁である
ことを特徴とする請求項1記載の引き戸。
【請求項3】
前記戸枠の開口の周囲には、
該開口を囲むように強磁性体で形成された戸当たりが設けられており、
前記扉における開口側の表面には、
前記戸当たりと対応する位置に磁石を内包するパッキン部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の引き戸。
【請求項4】
前記戸枠の開口の側方に、前記扉と閉めた状態における該扉の表面と面一になるように設けられた側方壁面を有している
ことを特徴とする請求項1記載の引き戸。
【請求項5】
戸枠の上枠に設けられたレールを走行する車輪に扉が吊り下げられた引き戸であって、
前記レールが、
前記戸枠の見付け方向と平行に設けられた、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された主レールと、
該主レールから分岐し前記戸枠の開口に向かって見付け方向と交差する方向に延びる、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された分岐レールと、を有しており、
該分岐レールに形成された溝と前記主レールに形成された溝とが連続するように設けられており、
前記戸枠の開口の周囲には、
該開口を囲むように強磁性体で形成された戸当たりが設けられており、
前記扉における開口側の表面には、
前記戸当たりと対応する位置に磁石を内包するパッキン部材が設けられている
ことを特徴とする引き戸。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、引き戸に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
住宅などにおいて開口を開閉する戸の形態には開き戸と引き戸とがありそれそれにメリットデメリットがある。開き戸と引き戸にはそれぞれメリットがある。引き戸の場合、開き戸に比べて扉を開いたときに扉が移動するスペース(つまり扉前後のスペース)を小さくできるというメリットがある一方、開口の左右いずれかに(つまり扉が移動する方向に)扉が移動するためのスペースが必要になるというデメリットがある。そして、扉を閉めたときに、扉はその先端でのみ戸枠と接触する構造となるので、扉の気密性が低くなるという問題がある。
【0003】
前述した意匠性の問題を解決する技術として、特許文献1~3の技術がある。特許文献1~3の技術では、戸枠の上枠内にレールが設けられており、このレールに沿って移動する車輪に扉が吊り下げられた構造を有している。レールは、壁面に沿って延びる直線状の主レールと、この主レールから分岐して壁面の開口に向かうように見込み方向に延びる複数の分岐レールと、を有している。主レールおよび複数の分岐レールの底壁は、車輪が走行する走路となっており、レール内部と外部とを連通するように形成された溝に挿入された軸によって車輪と扉とが連結されている。このような構造であるので、扉を開く方向に移動させれば、扉を見込み方向に沿って壁面から離間する方向かつ壁面に沿った方向に移動させることができる。逆に、扉を閉める方向に移動させれば、扉を見込み方向に沿って壁面に接近する方向かつ壁面に沿った方向に移動させることができる。すると、扉を閉めた際には、扉の見付け方向の表面と戸枠とを接触させることも可能になるので、扉の気密性を高くできる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許4200468号公報
特開2002‐089125号公報
特許3433145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1~3の技術では、主レールが1本であるので、複数の分岐レールのうち、扉を閉める方向の最前方に位置する分岐レールでは、主レールから分岐レールに車輪が移動する際には車輪は底壁上を連続して移動するが、他の分岐レールでは、主レールから分岐レールに車輪が移動する際には車輪は溝を乗り越えるように移動する。すると、溝を乗り越える際に車輪には大きな衝撃が加わるため、車輪が短期間で損傷してしまい、引き戸自体の耐久性が低下する。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、気密性を高くできかつ耐久性を高くできる引き戸を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明の引き戸は、戸枠の上枠に設けられたレールを走行する車輪に扉が吊り下げられた引き戸であって、前記レールが、前記戸枠の見付け方向と平行に設けられた、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された主レールと、該主レールから分岐し前記戸枠の開口に向かって見付け方向と交差する方向に延びる、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された、互いに平行な一対の分岐レールと、を有しており、前記一対の分岐レールに形成された溝と前記主レールに形成された溝とが連続するように設けられており、前記主レールには、前記扉の移動方向の後方に位置する前記車輪が前記主レールの溝を通過する際に前記車輪に加わる衝撃を緩和する案内部が設けられていることを特徴とする。
第2発明の引き戸は、第1発明において、前記案内部は、前記主レールの溝を塞ぐように設けられた、上面が前記主レールの底壁の上面および前記分岐レールの底壁の上面と面一になるように設けられた連結壁であることを特徴とする。
第3発明の引き戸は、第1発明において、前記戸枠の開口の周囲には、該開口を囲むように強磁性体で形成された戸当たりが設けられており、前記扉における開口側の表面には、前記戸当たりと対応する位置に磁石を内包するパッキン部材が設けられていることを特徴とする。
第4発明の引き戸は、第1発明において、前記戸枠の開口の側方に、前記扉と閉めた状態における該扉の表面と面一になるように設けられた側方壁面を有していることを特徴とする。
第5発明の引き戸は、戸枠の上枠に設けられたレールを走行する車輪に扉が吊り下げられた引き戸であって、前記レールが、前記戸枠の見付け方向と平行に設けられた、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された主レールと、該主レールから分岐し前記戸枠の開口に向かって見付け方向と交差する方向に延びる、底壁に軸方向に沿って延びる溝が形成された分岐レールと、を有しており、該分岐レールに形成された溝と前記主レールに形成された溝とが連続するように設けられており、前記戸枠の開口の周囲には、該開口を囲むように強磁性体で形成された戸当たりが設けられており、前記扉における開口側の表面には、前記戸当たりと対応する位置に磁石を内包するパッキン部材が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1発明によれば、案内部によって主レールの溝を通過する際に車輪に加わる衝撃を緩和できるので、車輪等の損傷を防ぐことができ、引き戸の耐久性を高くできる。
第2発明によれば、車輪が連結壁上を移動するので、扉の移動がスムースになる。
第3発明によれば、扉を閉めた際の気密性を高くできる。
第4発明によれば、扉を閉めれば扉の表面と側方壁面とをほぼ面一にすることができる。しかも、主レールが1本であるので上枠の見込み方向の幅を短くできるので、戸の意匠性を高くできる。
第5発明によれば、扉を閉めた際の気密性を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の引き戸1の扉20を閉じた状態の概略説明図であって、(A)は(B)のA-A線断面図であり、(B)は概略正面図である。
本実施形態の引き戸1の扉20を開いた状態の概略説明図であって、(A)は(B)のA-A線断面図であり、(B)は概略正面図である。
図1のIII-III線断面図である。
図1(A)の扉20の部分の概略拡大図である。
案内機構30の概略説明図であり、(A)は扉20の正面側から見た図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。
(A)は扉20が開いた状態におけるレール31と扉20および一対の吊り下げ部材35の位置を説明した図であり、(B)は扉20が閉じた状態におけるレール31と扉20および一対の吊り下げ部材35の位置を説明した図である。
戸枠10の下枠12に設けられた案内機構30の案内溝30gの概略説明図であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のB-B線矢視図である。
一対の吊り下げ部材35の車輪部36のレール31に沿った移動の概略説明図である。
戸枠10の単体概略説明図であって、(A)は(B)のA-A線断面図であり、(B)は概略正面図である。
扉20の単体概略説明図であって、(A)は平面図であり、(B)の正面図である。
扉20の単体概略説明図であって、(A)は平面図であり、(B)の背面図である。
他の実施形態の引き戸1の扉20を閉じた状態の概略説明図であって、(A)は(B)のA-A線断面図であり、(B)は概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態の引き戸は、扉を閉めた状態における気密性を高くでき、しかも、耐久性を高めることができるようにしたことに特徴を有するものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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