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公開番号2025136572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035238
出願日2024-03-07
発明の名称ステータ及びその製造方法
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 3/04 20060101AFI20250911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来のステータは、一方側及び他方側の導体セグメント同士の間において、接着剤の欠損部分が生じ易く、改善が望まれていた。
【解決手段】円周方向に所定間隔でスロット1Aを有するステータコア1と、U字形状に曲成された第1及び第2の平角線S1,S2とを備え、ステータコア1の軸方向の両側から、第1及び第2の平角線S1,S2を夫々選択されたスロット1Aに挿入した構造を有するステータSにおいて、第1及び第2の平角線S1,S2が、互いの端部同士の外周に跨る絶縁被膜材2と、互いの端面同士の間に介在する半田接合部3とを有すると共に、スロット1A内で端部同士が接合してあるステータとし、平角線S1,S2同士の接合部の高品質化を実現する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円周方向に所定間隔でスロットを有するステータコアと、U字形状に曲成された第1及び第2の平角線とを備え、前記ステータコアの軸方向の両側から、前記第1及び第2の平角線を夫々選択された前記スロットに挿入した構造を有するステータにおいて、
前記第1及び第2の平角線が、互いの端部同士の外周に跨る絶縁被膜材と、互いの端面同士の間に介在する半田接合部とを有すると共に、前記スロット内で端部同士が接合してあることを特徴とするステータ。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記第1及び第2の平角線の少なくとも一方が、その端面に半田接合用の凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
複数相のコイルを備えた回転電機のステータであって、
夫々の前記スロットに、同相のコイルを形成する前記平角線が収容してあることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
【請求項4】
ステータコアの軸線方向の一端部に、各相の外部端子であるバスバーを備えたことを特徴とする請求項3に記載のステータ。
【請求項5】
ステータコアの軸線方向の一端部に、各相を接続する中性バスバーを備えたことを特徴とする請求項3に記載のステータ。
【請求項6】
円周方向に所定間隔でスロットを有するステータコアと、U字形状に曲成された第1及び第2の平角線とを備え、前記ステータコアの軸方向の両側から、前記第1及び第2の平角線を夫々選択された前記スロットに挿入した構造を有するステータを製造する方法であって、
前記第1及び第2の平角線の少なくとも一方の平角線の端部外周に、他方の平角線に向けて突出し且つ自己融着性を有する絶縁被膜材を設けた後、
前記第1及び第2の平角線の少なくとも一方の平角線の端面に凹部を形成し、
前記凹部に半田材料を配置した後、
前記第1及び第2の平角線を前記スロットに挿入して、互いの端部同士を突き合わせることにより、互いの端部同士の外周に前記絶縁被膜材を跨るように形成し、
その後、前記第1及び第2の平角線を加熱することにより、前記半田材料を溶融させて互いの端面同士の間に半田接合部を形成すると共に、前記第1及び第2の平角線の端部同士を接合することを特徴とするステータの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータや発電機としての回転電機に用いられるステータ及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来におけるステータとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、複数のスロットを有するステータコアと、ステータコアの軸方向一端側から第1及び第2のスロットに第1脚及び第2脚が挿入される一方側導体セグメントと、ステータコアの軸方向他端側から第1及び第2のスロットに第1脚及び第2脚が挿入される他方側導体セグメントとを備えたステータが記載されている。
【0003】
上記のステータは、一方側及び他方側の導体セグメントが、第1脚及び第2脚の端部同士の間に、互いに係合する凹凸を形成するとともに接着剤を介在させ、一方側及び他方側の導体セグメントを互いに加圧し且つ加熱することで、接着剤を外側にはみ出させた状態にして双方を接合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5962607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来のステータは、接着剤を外側にはみ出した状態にして、一方側及び他方側の導体セグメントの皮膜同士の間を封止し且つ双方を接合するため、接着剤の欠損部分が生じ易く、絶縁性の低下やボイドの発生などの恐れがあることから、改善が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、コイル形成用の第1及び第2の平角線をスロット内で接合したステータにおいて、平角線同士の接合部の高品質化を実現することができるステータ及びその製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係わるステータは、円周方向に所定間隔でスロットを有するステータコアと、U字形状に曲成された第1及び第2の平角線とを備え、ステータコアの軸方向の両側から、第1及び第2の平角線を夫々選択された前記スロットに挿入した構造を有する。そして、ステータは、第1及び第2の平角線が、互いの端部同士の外周に跨る絶縁被膜材と、互いの端面同士の間に介在する半田接合部とを有すると共に、スロット内で端部同士が接合してあることを特徴としている。
【0008】
本発明に係わるステータの製造方法は、円周方向に所定間隔でスロットを有するステータコアと、U字形状に曲成された第1及び第2の平角線とを備え、ステータコアの軸方向の両側から、第1及び第2の平角線を夫々選択されたスロットに挿入した構造を有するステータを製造する方法である。そして、上記の製造方法は、第1及び第2の平角線の少なくとも一方の平角線の端部外周に、他方の平角線に向けて突出し且つ自己融着性を有する絶縁被膜材を設けた後、第1及び第2の平角線の少なくとも一方の平角線の端面に凹部を形成し、凹部に半田材料を配置した後、第1及び第2の平角線をスロットに挿入して、互いの端部同士を突き合わせることにより、互いの端部同士の外周に絶縁被膜材を跨るように形成し、その後、第1及び第2の平角線を加熱することにより、半田材料を溶融させて互いの端面同士の間に半田接合部を形成すると共に、第1及び第2の平角線の端部同士を接合することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係わるステータは、上記構成を採用したことから、絶縁被膜材により第1及び第2の平角線の端部同士の良好な絶縁性を確保しつつ、半田接合部により平角線同士を確実に接合し得ることとなり、平角線同士の接合部の高品質化を実現することができる。
【0010】
本発明に係わるステータの製造方法は、上記構成を採用したことから、絶縁被膜材により、加熱溶融した半田材料の漏れを阻止し得ると共に、第1及び第2の平角線の端部同士の良好な絶縁性を確保しつつ、半田接合部により、平角線同士を確実に接合し得ることとなり、平角線同士の高品質な接合部を有するステータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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