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公開番号2025138531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024039944
出願日2024-03-14
発明の名称画像形成方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G03G 9/08 20060101AFI20250917BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】記録媒体に対して十分な接着強度を有し、耐ヒートシール性にも優れた画像を形成することが可能な画像形成方法を提供する。
【解決手段】記録媒体上に白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像とを含むトナー画像を形成するトナー画像形成工程S01と、トナー画像形成工程S01にて得られたトナー画像を記録媒体上に定着させるトナー画像定着工程S02と、を有し、記録媒体は、樹脂フィルムであり、トナー画像が白色トナー及び有色トナーから形成され、白色トナー及び有色トナーは、主成分としての非晶性ポリエステル樹脂を含み、白色トナーに含まれる結着樹脂成分中のビニル樹脂の含有割合Vw(質量%)と、有色トナーに含まれる結着樹脂成分中のビニル樹脂の含有割合Vc(質量%)とが、下記式(1)の関係を満たし、且つ、有色トナーは、離型剤としてエステルワックスを含む。
Vc>Vw≧0 (1)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体上に白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像とを含むトナー画像を形成する工程と、
前記トナー画像を前記記録媒体上に定着させる工程と、を有する画像形成方法であって、
前記記録媒体は、樹脂フィルムであり、
前記トナー画像が白色トナー及び有色トナーから形成され、前記白色トナー及び前記有色トナーは、主成分としての非晶性ポリエステル樹脂を含み、
前記白色トナーに含まれる結着樹脂成分中のビニル樹脂の含有割合(質量%)をVwとし、前記有色トナーに含まれる結着樹脂成分中のビニル樹脂の含有割合(質量%)をVcとした場合に、前記Vwと前記Vcとが下記式(1)の関係を満たし、且つ、
前記有色トナーは、離型剤としてエステルワックスを含むことを特徴とする画像形成方法。
Vc>Vw≧0 (1)
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記Vcが下記式(2)の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
50≧Vc≧20 (2)
【請求項3】
前記ビニル樹脂がスチレンアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記白色トナー及び有色トナーのうちの少なくとも一方は、結晶性ポリエステル樹脂をさらに含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記エステルワックスの融点が65~90℃であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記白色トナーと前記有色トナーの90℃における貯蔵弾性率の差が1.0×10

Pa~1.0×10

Paであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記非晶性ポリエステル樹脂が、多価カルボン酸及び多価アルコールとの重縮合体であり、全アルコール由来の構造単位100モル%に対して、ビスフェノールA誘導体由来の構造単位の含有率が10モル%以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法に関する。特に、本発明は、記録媒体に対して十分な接着強度を有し、耐ヒートシール性にも優れた画像を形成することが可能な画像形成方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、軟包装印刷分野において小ロット印刷への要望が高まっている。小ロット印刷の方法の一つとして、電子写真方式の画像形成方法が挙げられる。電子写真方式の画像形成方法では、定着時の加熱により軟包装用の基材が変形したり溶融したりするおそれがある。このため、電子写真方式の画像形成方法においては、定着時の加熱を抑制することが可能な低温定着性に優れたトナーの開発が要求されている。
【0003】
軟包装用の基材などの用途に使用されるフィルムへの印刷方法として、結着樹脂中に結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナーを用いて、電子写真法によりフィルムに画像を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の印刷方法では、画像を形成するフィルムとして、ポリプロピレンフィルム又はポリエチレンフィルムが用いられる。そして、特許文献1に記載の印刷方法は、上述したような結晶性ポリエステル樹脂を含有するトナーを用い、印刷面が特定の表面張力を有するフィルムに対して、特定の定着温度で画像を形成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-54448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、包装材用途の一つである軟包装材の印刷物は、印刷後に製品に合った包装形態に加工される製袋工程がある。このため、軟包装材としてのフィルムの接着には、熱と圧力でフィルムを溶融させて接着するヒートシール加工が採用されることがある。軟包装用途の印刷には、フィルムを袋状にした場合に、袋の外側に印刷面がある「表刷り」と、袋の内面に印刷面がある「裏刷り」がある。袋の内面に印刷面がある「裏刷り」は、製袋のためにラミネート工程が必要となる。ラミネート工程とは、印刷後に、接着剤を塗布したラミネートフィルムを画像上に接着する工程である。一方、袋の外側に印刷面がある「表刷り」は、上述したラミネート工程を行なわずに製袋できる。このため、「表刷り」は、生産性の向上が図れる利点がある。以下、「表刷り」による印刷画像を「表刷りの画像」ということがあり、「裏刷り」による印刷画像を「裏刷りの画像」ということがある。
【0007】
表刷りの画像は、製袋工程におけるヒートシール加工において、ヒートシールバーと画像とが直接接触するため、画像に対して過度な熱と圧力が加わることがある。一方、裏刷りの画像は、袋の内面に印刷面があるため、ヒートシール加工において、ヒートシールバーと画像とが直接接触せず、画像にはフィルムを介して熱が伝わる。このため、表刷りは、フィルムを介して熱が伝わる裏刷りと比較して、画像に対する負荷が大きくなる。そして、特許文献1に記載されたような印刷方法やトナーを用いたとしても、表刷りの画像における耐ヒートシール性は不十分であり、ヒートシール加工における画像剥離を十分に抑制できないという問題があった。このため、表刷りのような過酷なヒートシール条件においても画像剥離が起こり難い画像形成方法の開発が求められている。
【0008】
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものである。本発明の解決課題は、電子写真方式の画像形成方法にて、軟包装用基材のような記録媒体としての樹脂フィルムに対して十分な接着強度を有し、且つ、製袋時の耐ヒートシール性にも優れた画像を形成することが可能な画像形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記問題の原因等について検討した。電子写真方式の画像形成方法では、下地として最下層に白色トナー層が形成され、その白色トナー層の上に、有色トナー層が形成される。本発明者は、このように形成される表刷りの画像の耐ヒートシール性を向上するための検討の過程において、トナー画像を形成するために用いられる白色トナー及び有色トナーの結着樹脂中のビニル樹脂の含有量に着目した。その結果、白色トナーよりも有色トナーのビニル樹脂の含有量を多くすると、表刷りの画像の耐ヒートシール性が向上することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
【0010】
1.記録媒体上に白色トナー画像と、当該白色トナー画像上に配置された有色トナー画像とを含むトナー画像を形成する工程と、
前記トナー画像を前記記録媒体上に定着させる工程と、を有する画像形成方法であって、
前記記録媒体は、樹脂フィルムであり、
前記トナー画像が白色トナー及び有色トナーから形成され、前記白色トナー及び前記有色トナーは、主成分としての非晶性ポリエステル樹脂を含み、
前記白色トナーに含まれる結着樹脂成分中のビニル樹脂の含有割合(質量%)をVwとし、前記有色トナーに含まれる結着樹脂成分中のビニル樹脂の含有割合(質量%)をVcとした場合に、前記Vwと前記Vcとが下記式(1)の関係を満たし、且つ、
前記有色トナーは、離型剤としてエステルワックスを含むことを特徴とする画像形成方法。
Vc>Vw≧0 (1)
(【0011】以降は省略されています)

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