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公開番号2025122602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024034472
出願日2024-03-07
発明の名称絞り機構及びレンズ鏡筒
出願人株式会社シグマ
代理人
主分類G03B 9/06 20210101AFI20250814BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】絞り羽根の動作安定性が向上し、設計自由度が向上し、小型化された絞り機構を提供すること
【解決手段】絞り羽根と固定部材と回転部材とを有する絞り機構において、前記絞り羽根は、複数枚の第1の絞り羽根が構成する第1の絞り羽根群と複数枚の第2の絞り羽根が構成する第2の絞り羽根群とからなり、前記第1の絞り羽根は、固定ダボと移動ダボとを有し、前記固定部材と前記回転部材のいずれか一方は、前記固定ダボと嵌合する嵌合孔を有し、前記固定部材と前記回転部材の他方は、前記移動ダボと係合するカム溝を有し、前記第2の絞り羽根は、前記移動ダボが挿通する挿通孔を有し、前記回転部材が回転することで前記移動ダボと前記カム溝との位置関係が変化し、前記絞り羽根が開閉駆動することを特徴とする絞り機構
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
絞り羽根と固定部材と回転部材と
を有する絞り機構において、
前記絞り羽根は、
複数枚の第1の絞り羽根が構成する第1の絞り羽根群と複数枚の第2の絞り羽根が構成する第2の絞り羽根群とからなり、
前記第1の絞り羽根は、
固定ダボと移動ダボとを有し、
前記固定部材と前記回転部材のいずれか一方は、前記固定ダボと嵌合する嵌合孔を有し、
前記固定部材と前記回転部材の他方は、前記移動ダボと係合するカム溝を有し、
前記第2の絞り羽根は、
前記移動ダボが挿通する挿通孔を有し、
前記回転部材が回転することで前記移動ダボと前記カム溝との位置関係が変化し、前記絞り羽根が開閉駆動することを特徴とする絞り機構
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第1の絞り羽根の先端は、前記第2の絞り羽根群が形成する開口形状よりも外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の絞り機構
【請求項3】
前記第2の絞り羽根は、複数の前記移動ダボが挿通することを特徴とする請求項1に記載の絞り機構
【請求項4】
前記第2の絞り羽根は、複数の前記移動ダボが挿通することを特徴とする請求項2に記載の絞り機構
【請求項5】
前記第2絞り羽根群は、光軸方向において前記第1絞り羽根群の編み上がり方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の絞り機構
【請求項6】
1つの前記移動ダボが前記挿通孔に挿通する前記第2の絞り羽根は、前記第2の絞り羽根の外縁に位置し、前記挿通孔に挿通される前記移動ダボとは異なる前記移動ダボにて規制されることを特徴とする請求項1に記載の絞り機構
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の絞り機構を備えることを特徴とするレンズ鏡筒

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、絞り機構及び絞り機構を備えたレンズ鏡筒に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、絞り機構の開口形状は、できるだけ円形に近いことが望ましく、円形に近い絞り開口を形成するにあたり、複数枚の絞り羽根が用いられることが多い。複数枚の絞り羽根は、環状に重なり合って配置される。また、複数枚の絞り羽根は、回動可能な駆動リングが回動することで、開口形状のサイズ変更が可能である。
【0003】
一般に、複数枚の絞り羽根が光軸を中心に環状に重なり合って配置される絞り機構では、絞り込む(つまり、開口形状が小さくなる。)につれて、絞り羽根の開口形状付近が反り上がっていく。絞り羽根が反り上がることで、絞り機構に隣接するレンズに干渉する虞がある。具体的には、レンズと接触することでレンズ表面に施されているコートを傷つけてしまったりする。
【0004】
そのため、従来の絞り装置では、絞り羽根の反り上がり量のスペースを考慮し、絞り機構とレンズを配置する必要があるため、光学設計の制約やレンズ鏡筒の小型化に不利であった。
【0005】
特許文献1は、絞り羽根の迫り上がりを抑える方法として、迫り上がりの方向と反対方向に絞り羽根を抑えるための斜面部を設けた光量調節装置ことを開示している。
【0006】
特許文献2は、絞り羽根を長くして開口部材の内径から出ないようにすることで反り上がりの量を低減した光量調節装置を開示している。
【0007】
特許文献3は、絞り羽根が二重となっており、絞り羽根同士の重なり合いによる編み上がりを抑える羽根駆動装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2009-8853号公報
特開2020-134724号公報
特許6654640号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の光量調節装置は、絞り羽根の迫り上がりはレンズ鏡筒の姿勢によっても変化するため、当接する斜面部では迫り上がり防止の効果としては限度があるという課題を有する。
【0010】
次に、特許文献2に記載の光量調節装置は、絞り羽根を長くする方法では、絞り羽根の端の掛りが十分でないと外部から光量調節装置に衝撃があった場合、絞り羽根の先端が内径側に飛び出し、駆動による復帰が不可になることがある。また、十分な掛かりを確保しようとした場合、絞り機構が全体的に大型化してしまうという課題を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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