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公開番号
2025139447
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038391
出願日
2024-03-12
発明の名称
架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物、及びそれを用いた架橋環状カーボネート変性シリコーンエラストマー
出願人
株式会社豊田中央研究所
,
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人セントクレスト国際特許事務所
主分類
C08L
83/07 20060101AFI20250918BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】比誘電率が高く、弾性率が低いシリコーンエラストマーを形成することが可能な架橋性シリコーン組成物を提供すること。
【解決手段】ビニル基を含む構成単位と側鎖に環状カーボネート基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2500以上の直鎖状又は分岐鎖状の環状カーボネート変性シリコーンポリマー(A)と、
ヒドロシリル基を含む構成単位と側鎖に環状カーボネート基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2500以上の直鎖状又は分岐鎖状の環状カーボネート変性シリコーンポリマー(B)と
を含有し、
前記シリコーンポリマー(A)において、直鎖状の構成単位と分岐鎖状の構成単位との合計に対する分岐鎖状の構成単位の割合が0~30mol%であり、
前記シリコーンポリマー(B)において、直鎖状の構成単位と分岐鎖状の構成単位との合計に対する分岐鎖状の構成単位の割合が0~30mol%であり、
架橋密度が0.35mmol/g以上である
ことを特徴とする架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ビニル基を含む構成単位と側鎖に環状カーボネート基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2500以上の直鎖状又は分岐鎖状の環状カーボネート変性シリコーンポリマー(A)と、
ヒドロシリル基を含む構成単位と側鎖に環状カーボネート基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2500以上の直鎖状又は分岐鎖状の環状カーボネート変性シリコーンポリマー(B)と
を含有し、
前記シリコーンポリマー(A)において、直鎖状の構成単位と分岐鎖状の構成単位との合計に対する分岐鎖状の構成単位の割合が0~30mol%であり、
前記シリコーンポリマー(B)において、直鎖状の構成単位と分岐鎖状の構成単位との合計に対する分岐鎖状の構成単位の割合が0~30mol%であり、
架橋密度が0.35mmol/g以上である
ことを特徴とする架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記シリコーンポリマー(A)が、少なくとも末端にビニル基を含む構成単位を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
【請求項3】
前記シリコーンポリマー(B)が、少なくとも末端にヒドロシリル基を含む構成単位を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
【請求項4】
前記シリコーンポリマー(A)が、下記式(a):
JPEG
2025139447000023.jpg
47
134
〔前記式中、Aは環状カーボネート基を表し、Zは2価の炭化水素基又は2価の複素基のいずれか1つを表し、複数あるRは、それぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、aは0.45~0.98であり、bは0~0.50であり、cは0~0.15であり、dは0.01~0.20であり、a+b+c+d=1である〕
で表されるものであり、
前記シリコーンポリマー(B)が、下記式(b):
JPEG
2025139447000024.jpg
48
138
〔前記式中、Aは環状カーボネート基を表し、Zは2価の炭化水素基又は2価の複素基のいずれか1つを表し、複数あるRは、それぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、eは0.45~0.98であり、fは0~0.45であり、gは0~0.10であり、hは0.01~0.15であり、e+f+g+h=1である〕
で表されるものである
ことを特徴とする請求項1に記載の架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
【請求項5】
請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物のハイドロシリレーション反応生成物であって、
前記シリコーンポリマー(A)のビニル基と前記シリコーンポリマー(B)のヒドロシリル基とが共有結合を形成していることを特徴とする架橋環状カーボネート変性シリコーンエラストマー。
【請求項6】
前記ハイドロシリレーション反応生成物が、白金族触媒による架橋物であることを特徴とする請求項5に記載の架橋環状カーボネート変性シリコーンエラストマー。
【請求項7】
架橋密度が0.35mmol/g以上であることを特徴とする請求項5に記載の架橋環状カーボネート変性シリコーンエラストマー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物、及びそれを用いた架橋環状カーボネート変性シリコーンエラストマーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
シリコーンポリマーは、低弾性率、高電気抵抗、高耐湿性等の特性を有する高分子材料であり、アクチュエータやセンサの誘電体層を形成する材料として有用である。しかしながら、従来のシリコーンポリマーは、比誘電率が必ずしも十分に高いものではなかった。このため、シリコーンポリマーの側鎖に、シアノ基等の分極の大きな官能基を導入して、比誘電率を向上させることが検討されている(例えば、特開2002-265788号公報(特許文献1)、特開2013-28724号公報(特許文献2))。
【0003】
また、特開2007-77052号公報(特許文献3)及び特開2007-77075号公報(特許文献4)には、環状カーボネート変性ポリシロキサンが開示されている。これらの環状カーボネート変性ポリシロキサンは、分子量が小さく、架橋点がないため、架橋構造を形成させてシリコーンエラストマーを得ることは困難であった。また、特許文献3~4に記載の方法では、高分子量の環状カーボネート変性ポリシロキサンを得ることは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
開2002-265788号公報
特開2013-28724号公報
特開2007-77052号公報
特開2007-77075号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、比誘電率が高く、弾性率が低いシリコーンエラストマー及びこのシリコーンエラストマーを形成することが可能な架橋性シリコーン組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニル基を有する高分子量の環状カーボネート変性シリコーンポリマーとヒドロシリル基を有する高分子量の環状カーボネート変性シリコーンポリマーとを含有し、分岐構造の割合及び架橋密度が所定の範囲内にある架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物を用いることによって、比誘電率が高く、弾性率が低い架橋環状カーボネート変性シリコーンエラストマーが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の態様を提供する。
[1]ビニル基を含む構成単位と側鎖に環状カーボネート基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2500以上の直鎖状又は分岐鎖状の環状カーボネート変性シリコーンポリマー(A)と、
ヒドロシリル基を含む構成単位と側鎖に環状カーボネート基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2500以上の直鎖状又は分岐鎖状の環状カーボネート変性シリコーンポリマー(B)と
を含有し、
前記シリコーンポリマー(A)において、直鎖状の構成単位と分岐鎖状の構成単位との合計に対する分岐鎖状の構成単位の割合が0~30mol%であり、
前記シリコーンポリマー(B)において、直鎖状の構成単位と分岐鎖状の構成単位との合計に対する分岐鎖状の構成単位の割合が0~30mol%であり、
架橋密度が0.35mmol/g以上である、架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
[2]前記シリコーンポリマー(A)が、少なくとも末端にビニル基を含む構成単位を有するものである、[1]に記載の架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
[3]前記シリコーンポリマー(B)が、少なくとも末端にヒドロシリル基を含む構成単位を有するものである、[1]又は[2]に記載の架橋性環状カーボネート変性シリコーン組成物。
[4]前記シリコーンポリマー(A)が、下記式(a):
【0008】
JPEG
2025139447000001.jpg
47
134
【0009】
〔前記式中、Aは環状カーボネート基を表し、Zは2価の炭化水素基又は2価の複素基のいずれか1つを表し、複数あるRは、それぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、aは0.45~0.98であり、bは0~0.50であり、cは0~0.15であり、dは0.01~0.20であり、a+b+c+d=1である〕
で表されるものであり、
前記シリコーンポリマー(B)が、下記式(b):
【0010】
JPEG
2025139447000002.jpg
48
138
(【0011】以降は省略されています)
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