TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025140431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039835
出願日2024-03-14
発明の名称印刷システム、印刷装置及び印刷方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/21 20060101AFI20250919BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ホワイトインクの使用量を抑えつつ、媒体の色によって画像の色味が変わってしまうことを抑制できる印刷システムを提供する。
【解決手段】カラーインクとホワイトインクを媒体に吐出する吐出部と、吐出部を制御する制御部とを有する印刷システムである。印刷システムは、画像データと、媒体の色の情報と、ホワイトインクの濃度の情報とを入手する。制御部は、媒体の色の情報とホワイトインクの濃度とに基づいて媒体の隠ぺい率を算出し、算出した隠ぺい率に基づいて媒体を隠ぺいするために必要なホワイトインクの付着量を算出するとともに、画像データにおける下記の画像パラメータを読み取り、読み取った画像パラメータについて閾値判定を行い、判定結果に基づいてホワイトインクの付着量を調整する。画像パラメータは、カラーインクの付着量及び測色計で測定可能な色データから選ばれる一つ以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カラーインクとホワイトインクを媒体に吐出する吐出部と、前記吐出部を制御する制御部とを有する印刷システムであって、
前記印刷システムは、画像データと、前記媒体の色の情報と、ホワイトインクの濃度の情報と、を入手し、
前記制御部は、前記媒体の色の情報とホワイトインクの濃度とに基づいて前記媒体の隠ぺい率を算出し、算出した隠ぺい率に基づいて前記媒体を隠ぺいするために必要な前記ホワイトインクの付着量を算出するとともに、前記画像データにおける下記の画像パラメータを読み取り、読み取った前記画像パラメータについて閾値判定を行い、判定結果に基づいてホワイトインクの付着量を調整する
ことを特徴とする印刷システム。
[画像パラメータ]
前記画像パラメータは、カラーインクの付着量及び測色計で測定可能な色データから選ばれる一つ以上である。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
カラーインクとホワイトインクを転写用基材に吐出する吐出部と、前記吐出部を制御する制御部とを有する印刷システムであって、
前記転写用基材に吐出された前記カラーインクとホワイトインクは、被転写材に転写されるものであり、
前記印刷システムは、画像データと、前記被転写材の色の情報と、ホワイトインクの濃度の情報と、を入手し、
前記制御部は、前記被転写材の色の情報とホワイトインクの濃度とに基づいて前記被転写材の隠ぺい率を算出し、算出した隠ぺい率に基づいて前記被転写材を隠ぺいするために必要な前記ホワイトインクの付着量を算出するとともに、前記画像データにおける下記の画像パラメータを読み取り、読み取った前記画像パラメータについて閾値判定を行い、判定結果に基づいてホワイトインクの付着量を調整する
ことを特徴とする印刷システム。
[画像パラメータ]
前記画像パラメータは、カラーインクの付着量及び測色計で測定可能な色データから選ばれる一つ以上である。
【請求項3】
前記色データは、分光反射率、分光透過率、明度、彩度又は濃度である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記画像パラメータは、前記カラーインクの付着量であり、
前記制御部は、前記カラーインクの付着量が第1の閾値以上であるかどうかを判定し、前記カラーインクの付着量が第1の閾値以上である場合、あらかじめ定めたホワイトインクの付着量の下限値でホワイトインクを吐出させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記画像パラメータは、前記色データであり、
前記制御部は、前記色データが第2の閾値以下であるかどうかを判定し、前記色データが第2の閾値以下である場合、算出した前記ホワイトインクの付着量でホワイトインクを吐出させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記制御部は、所定の領域ごとに、前記画像パラメータを読み取って閾値判定を行い、吐出するホワイトインクの付着量の制御を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記制御部は、所定の領域ごとに、各インクのインク付着量の合計である総インク付着量を算出し、隣接した領域における前記総インク付着量の差が所定の閾値以上である場合、隣接した領域における前記総インク付着量の差が所定の閾値より小さくなるように、カラーインクの付着量を調整してグラデーション処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記吐出部は、透明インクを吐出可能であり、
前記制御部は、所定の領域ごとに、各インクのインク付着量の合計である総インク付着量を算出し、隣接した領域における前記総インク付着量の差が所定の閾値以上である場合、隣接した領域における前記総インク付着量の差が所定の閾値より小さくなるように、透明インクの付着量を調整する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記ホワイトインクは、前記媒体に画像が形成された後の下地として用いられ、
前記制御部は、下地となるホワイトインクの付着量について前記画像パラメータの判定と付着量の制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項10】
前記ホワイトインクは、前記被転写材にインクが転写された後の下地として用いられ、
前記制御部は、下地となるホワイトインクの付着量について前記画像パラメータの判定と付着量の制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、印刷装置及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
印刷装置の一例としてDTF(Direct To Film)方式のプリンタが知られている。DTF方式のプリンタは、着色用のインクをフィルム等の転写用基材に付与することで転写用の画像を形成する。転写用の画像に、例えば接着パウダーを塗布し、フィルム上の着色用のインクを衣類などの被転写材に転写する。
【0003】
このようなDTF方式やDTF方式以外の方式のプリンタでは、ホワイトインク(白インク)で下地などを形成し、洗濯堅牢性の確保や被転写材の隠ぺいが行われている。
【0004】
特許文献1には、媒体に画像を形成する際、コストを削減する目的で、洗濯堅牢度を良好に保ちながら、画像の色に応じた適切な量の白インクを用いた印刷方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術のようにインク付着量を減らす対応では、媒体や被転写材の色によって画像の色味が変わってしまうという問題があった。一方で、媒体や被転写材の色によって画像の色味が変わることを防止するために、ホワイトインク等の量を増やすと、コストが増える問題のほか、乾燥が不十分になる問題が生じる。乾燥が不十分である場合、インクが流れて品質不良が生じる問題が生じる。
【0006】
そこで本発明は、ホワイトインクの使用量を抑えつつ、媒体の色によって画像の色味が変わってしまうことを抑制できる印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の印刷システムは、
カラーインクとホワイトインクを媒体に吐出する吐出部と、前記吐出部を制御する制御部とを有する印刷システムであって、
前記印刷システムは、画像データと、前記媒体の色の情報と、ホワイトインクの濃度の情報と、を入手し、
前記制御部は、前記媒体の色の情報とホワイトインクの濃度とに基づいて前記媒体の隠ぺい率を算出し、算出した隠ぺい率に基づいて前記媒体を隠ぺいするために必要な前記ホワイトインクの付着量を算出するとともに、前記画像データにおける下記の画像パラメータを読み取り、読み取った前記画像パラメータについて閾値判定を行い、判定結果に基づいてホワイトインクの付着量を調整する
ことを特徴とする。
[画像パラメータ]
前記画像パラメータは、カラーインクの付着量及び測色計で測定可能な色データから選ばれる一つ以上である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ホワイトインクの使用量を抑えつつ、媒体の色によって画像の色味が変わってしまうことを抑制できる印刷システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の印刷システムの一例を説明するための図(A)及び(B)である。
ホワイトインク付着量の制御の一例を説明するための図(A)及び(B)である。
本発明の印刷システムの処理の一例を説明するためのフローであり、カラーインク付着量の閾値判定を行う場合の例である。
本発明の印刷システムの処理の一例を説明するためのフローであり、色データの閾値判定を行う場合の例である。
ホワイトインク付着量の制御の他の例を説明するための図である。
本発明の印刷システムの処理の他の例を説明するためのフローであり、カラーインク付着量と色データの閾値判定を行う場合の例である。
インク流れを説明するための図(A)及び(B)である。
グラデーション処理の一例を説明するための図である。
本発明の印刷システムの処理の他の例を説明するためのフローである。
本発明の印刷システムの処理の他の例を説明するためのフローである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る印刷システム、印刷装置及び印刷方法について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社リコー
移動体
2日前
株式会社リコー
液体塗布装置
15日前
株式会社リコー
画像形成装置
11日前
株式会社リコー
印刷システム
11日前
株式会社リコー
画像形成装置
14日前
株式会社リコー
感熱記録媒体
8日前
株式会社リコー
画像形成装置
7日前
株式会社リコー
画像形成装置
11日前
株式会社リコー
画像形成装置
11日前
株式会社リコー
画像形成システム
7日前
株式会社リコー
印刷応答補償機構
15日前
株式会社リコー
拡張アンテナ装置
14日前
株式会社リコー
生体情報測定装置
8日前
株式会社リコー
液体を吐出する装置
8日前
株式会社リコー
マーキングシステム
14日前
株式会社リコー
電極及びその製造方法
9日前
株式会社リコー
電極及びその製造方法
11日前
株式会社リコー
多孔質構造体の製造方法
11日前
株式会社リコー
定着装置及び画像形成装置
21日前
株式会社リコー
定着装置及び画像形成装置
15日前
株式会社リコー
センサ素子及びセンサアレイ
21日前
株式会社リコー
センサ素子及びセンサアレイ
21日前
株式会社リコー
パルスバルブおよび塗布装置
11日前
株式会社リコー
液体塗布装置および洗浄方法
11日前
株式会社リコー
印刷装置および印刷システム
7日前
株式会社リコー
液吐出装置、及び液吐出方法
15日前
株式会社リコー
ファイル分析・保存システム
11日前
株式会社リコー
塗装システム、及び塗装方法
11日前
株式会社リコー
定着装置、及び、画像形成装置
11日前
株式会社リコー
後処理装置および画像形成装置
11日前
株式会社リコー
定着装置、及び、画像形成装置
11日前
株式会社リコー
液体吐出装置及び液体吐出方法
7日前
株式会社リコー
パーソナライズビデオメカニズム
9日前
株式会社リコー
システム、方法およびプログラム
7日前
株式会社リコー
ベルト装置、及び、画像形成装置
7日前
株式会社リコー
レーザ照射装置、レーザ照射方法
11日前
続きを見る