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公開番号2025141171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040982
出願日2024-03-15
発明の名称液状の硬化性組成物、硬化物、および、個片の硬化物の製造方法
出願人リンテック株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類C08L 83/04 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 塗布工程における優れた作業性を有するとともに、硬化物を切断する場合、硬化物のクラックを抑制することができる液状の硬化性組成物を提供する。
【解決手段】 液状の硬化性組成物であって、硬化性オルガノポリシロキサン化合物と、平均一次粒子径が1nm以上20nm以下のシリカ微粒子と、分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤と、分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤と、を含有し、前記シリカ微粒子は、前記液状の硬化性組成物100質量部に対して、1質量部以上添加されており、前記分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤は、前記液状の硬化性組成物の固形分100質量部に対して、12質量部以上添加されており、前記分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤は、前記液状の硬化性組成物の固形分100質量部に対して、1.8質量部以上添加されており、2 3℃における粘度が5Pa・s以上である、液状の硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
液状の硬化性組成物であって、
硬化性オルガノポリシロキサン化合物と、
平均一次粒子径が1nm以上20nm以下のシリカ微粒子と、
分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤と、
分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤と、を含有し、
前記シリカ微粒子は、前記液状の硬化性組成物100質量部に対して、1質量部以上添加されており、
前記分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤は、前記液状の硬化性組成物の固形分100質量部に対して、12質量部以上添加されており、
前記分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤は、前記液状の硬化性組成物の固形分100質量部に対して、1.8質量部以上添加されており、
23℃における粘度が5Pa・s以上である、液状の硬化性組成物。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記硬化性オルガノポリシロキサン化合物が、ポリシルセスキオキサン化合物である、請求項1に記載の液状の硬化性組成物。
【請求項3】
前記液状の硬化性組成物は、硬化後、格子状に切断して個片の硬化物として利用される、請求項1に記載の液状の硬化性組成物。
【請求項4】
前記液状の硬化性組成物は、固形分を80質量%以上含有する、請求項1に記載の液状の硬化性組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の液状の硬化性組成物の硬化物であって、
前記硬化物は板状形状を有し、
前記硬化物の主面は710cm

以下の面積を有する、硬化物。
【請求項6】
請求項1に記載の液状の硬化性組成物をシートに塗布することと、
前記液状の硬化性組成物を加熱して、板状形状を有する硬化物を形成することと、
前記硬化物を格子状に切断して個片の板状形状に加工することと、
を含む、個片の硬化物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液状の硬化性組成物、硬化物、および、個片の硬化物の形成方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液状の硬化性組成物は、光学部品や成形体の原料、光半導体素子、トランジスタ、センサ等の半導体素子の接着剤、コーティング剤等として広く利用されており、これら用途に応じて様々な改良がなされている。例えば、特許文献1は、光半導体素子の接着剤等で利用するために改良された液状の硬化性組成物を開示している。
【0003】
このような、液状の硬化性組成物の利用に際しては、液状の硬化性組成物をシート状の基材に塗布し、塗布された塗液を加熱して乾燥させて硬化性組成物の層を形成し、さらに加熱して硬化させて硬化物を形成する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/069508号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、液状の硬化性組成物をシート状の基材に塗布する際に、ハジキ(広がっていた液体が集まること)および塗工面荒れの少なくとも一方が生じ、塗布工程における作業性を低下させることがあった。また、液状の硬化性組成物をシート状の基材に塗布して、乾燥および硬化させた硬化物を光学部品等として利用するためには、硬化物は切断して個片の硬化物に形成されることがあるが、硬化物の切断の際に、硬化物にクラック(欠け)が生じることあった。
【0006】
本発明の目的は、塗布工程における優れた作業性を有するとともに、硬化物を切断する場合、硬化物のクラックを抑制することができる液状の硬化性組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、
液状の硬化性組成物であって、
硬化性オルガノポリシロキサン化合物と、
平均一次粒子径が1nm以上20nm以下のシリカ微粒子と、
分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤と、
分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤と、を含有し、
前記シリカ微粒子は、前記液状の硬化性組成物100質量部に対して、1質量部以上添加されており、
前記分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤は、前記液状の硬化性組成物の固形分100質量部に対して、12質量部以上添加されており、
前記分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤は、前記液状の硬化性組成物の固形分100質量部に対して、1.8質量部以上添加されており、
23℃における粘度が5Pa・s以上である、液状の硬化性組成物が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、塗布工程における優れた作業性を有するとともに、硬化物を切断する場合、硬化物のクラックを抑制することができる液状の硬化性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。
【0010】
<本実施形態に係る液状の硬化性組成物>
本実施形態に係る液状の硬化性組成物は、硬化性オルガノポリシロキサン化合物と、平均一次粒子径が1nm以上20nm以下のシリカ微粒子と、分子内に窒素原子を有するシランカップリング剤と、分子内に酸無水物構造を有するシランカップリング剤と、を含有するものである。また、シリカ微粒子が、液状の硬化性組成物100質量部に対して、1質量部以上添加されている。さらに、液状の硬化性組成物の23℃における粘度が5Pa・s以上である。これにより、本実施形態に係る液状の硬化性組成物をシート状の基材に塗布する際に、ハジキおよび塗工面荒れが抑制され、塗布工程における作業性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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