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公開番号2025141460
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041403
出願日2024-03-15
発明の名称樹脂組成物
出願人国立研究開発法人物質・材料研究機構,日油株式会社,大日本塗料株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類C08F 220/10 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】種々の基材に対して高い付着性を有し、かつ耐水性に優れる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも1種の下記式(I)で表される官能基(a)を有するエチレン性不飽和単量体(A)と、単量体(A)とは異なる少なくとも1種の不飽和単量体(B)とをラジカル重合して得られる共重合ポリマー(P)を含有する樹脂組成物であって、共重合ポリマー(P)中の官能基(a)の含有量が、0.02mmol/g以上0.5mmol/g以下である樹脂組成物である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025141460000008.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">31</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">161</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1種の下記式(I)で表される官能基(a)を有するエチレン性不飽和単量体(A)と、前記エチレン性不飽和単量体(A)とは異なる少なくとも1種の不飽和単量体(B)とをラジカル重合して得られる共重合ポリマー(P)を含有する樹脂組成物であって、
前記共重合ポリマー(P)中の前記官能基(a)の含有量が、0.02mmol/g以上0.5mmol/g以下である樹脂組成物。
JPEG
2025141460000006.jpg
31
161
(式(I)中、Xは水素原子又は水酸基である。)
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記官能基(a)が、下記式(II)で表される官能基である請求項1記載の樹脂組成物。
JPEG
2025141460000007.jpg
31
161
【請求項3】
前記共重合ポリマー(P)の重量平均分子量Mwが、10000以上300000以下である請求項1又は2記載の樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
機能性ポリマーは、その特性に応じて、様々な用途のものがあり、これまでにない機能を備える機能性ポリマーが盛んに研究されている。中でもアクリル樹脂は、モノマーの組み合わせにより様々な機能を付加できる。一般的にアクリル樹脂は、エポキシ樹脂のような金属面への高い付着性を有していないが、金属面への付着力を向上させる手段として、例えばアクリル樹脂に対して、カルボン酸基又はリン酸基を導入した樹脂の開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定の水酸基価と重量平均分子量を有するアクリル樹脂(A)、アミノ樹脂(B)、及びリン酸基と水添エポキシ骨格を有し、かつ特定の酸価と重量平均分子量を有するアクリル樹脂(C)を含有する塗料組成物が開示されている。また、特許文献1には、上述の樹脂(A)から(C)を配合することで、アルミニウムをはじめとする種々の金属素材に対して良好な付着性を示し、耐候性及び防食性にも優れた塗膜が得られることが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、炭素数が4から18のアルキル基を有するカルボン酸エステル単量体単位を60重量%以上と、アミノアルキル基を有するカルボン酸エステル単量体単位とを必須として構成される(メタ)アクリル系重合体を含有するバインダー樹脂が開示されている。また、特許文献2には、上述のバインダー樹脂をプライマー又はコーティング材に用いることにより、各種基材、塗料等との密着性に優れる塗膜が形成可能であることが記載されている。
【0005】
一方、近年、海洋付着生物であるムラサキイガイが分泌する付着物質にカテコール基が多量に含まれることが解明されており(非特許文献1参照)、コーティング又は接着剤への応用について研究が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-012814号公報
特開2005-350606号公報
【非特許文献】
【0007】
内藤 昌信著,海洋付着生物を模倣した機能性材料,J.Jpn.Soc.Colour.,87[1],13-18,2014
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献に記載の、アクリル樹脂にカルボン酸基又はリン酸基を導入した樹脂では、金属、金属酸化物、モルタル、コンクリート等の種々の基材に対してエポキシ樹脂に匹敵するような付着力を得るには十分ではなく、いまだ向上の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、種々の基材に対して高い付着性を有し、かつ耐水性に優れる樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、鋭意検討した結果、アクリル樹脂に、カテコール基及びこれに類似する構造を有する置換基を特定比率で導入することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
【0010】
すなわち、本発明は、下記式(I)で表される官能基(a)を有するエチレン性不飽和単量体(A)と、エチレン性不飽和単量体(A)とは異なる少なくとも1種の不飽和単量体(B)とをラジカル重合して得られる共重合ポリマー(P)を含有する樹脂組成物であって、共重合ポリマー(P)中の官能基(a)の含有量が、0.02mmol/g以上0.5mmol/g以下である樹脂組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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