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公開番号2025141591
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041602
出願日2024-03-15
発明の名称架橋性シアノ化シリコーン組成物、及びそれを用いた架橋シアノ化シリコーンエラストマー
出願人株式会社豊田中央研究所,豊田合成株式会社
代理人弁理士法人セントクレスト国際特許事務所
主分類C08L 83/08 20060101AFI20250919BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】比誘電率が高く、破断伸びに優れたシリコーンエラストマーを形成することが可能な架橋性シリコーン組成物を提供すること。
【解決手段】ビニル基を含む構成単位と側鎖にシアノ基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が1000以上の直鎖状シアノ化シリコーンポリマー(A)と、ヒドロシリル基を含む構成単位と側鎖にシアノ基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2000以上の直鎖状シアノ化シリコーンポリマー(B)とを含有することを特徴とする架橋性シアノ化シリコーン組成物。前記シアノ化シリコーンポリマー(A)が、少なくとも末端にビニル基を含む構成単位を有するものであることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビニル基を含む構成単位と側鎖にシアノ基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が1000以上の直鎖状シアノ化シリコーンポリマー(A)と、
ヒドロシリル基を含む構成単位と側鎖にシアノ基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2000以上の直鎖状シアノ化シリコーンポリマー(B)と
を含有することを特徴とする架橋性シアノ化シリコーン組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記シアノ化シリコーンポリマー(A)が、少なくとも末端にビニル基を含む構成単位を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
【請求項3】
前記シアノ化シリコーンポリマー(B)が、少なくとも末端にヒドロシリル基を含む構成単位を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
【請求項4】
前記シアノ化シリコーンポリマー(A)の重量平均分子量が3000以上であることを特徴とする請求項1に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
【請求項5】
前記シアノ化シリコーンポリマー(B)の重量平均分子量が5000以上であることを特徴とする請求項1に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
【請求項6】
前記シアノ化シリコーンポリマー(A)が、下記式(a):
JPEG
2025141591000022.jpg
32
136
〔前記式中、Zは2価の炭化水素基又は2価の複素基のいずれか1つを表し、複数あるRは、それぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、aは0.45~0.98であり、bは0~0.50であり、cは0~0.15であり、dは0.01~0.20であり、a+b+c+d=1である〕
で表されるものであり、
前記シアノ化シリコーンポリマー(B)が、下記式(b):
JPEG
2025141591000023.jpg
33
136
〔前記式中、Zは2価の炭化水素基又は2価の複素基のいずれか1つを表し、複数あるRは、それぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、eは0.45~0.98であり、fは0~0.45であり、gは0~0.10であり、hは0.01~0.15であり、e+f+g+h=1である〕
で表されるものである
ことを特徴とする請求項1に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
【請求項7】
請求項1~6のうちのいずれか1項に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物のハイドロシリレーション反応生成物であって、
前記シアノ化シリコーンポリマー(A)のビニル基と前記シアノ化シリコーンポリマー(B)のヒドロシリル基とが共有結合を形成していることを特徴とする架橋シアノ化シリコーンエラストマー。
【請求項8】
前記ハイドロシリレーション反応生成物が、白金族触媒による架橋物であることを特徴とする請求項7に記載の架橋シアノ化シリコーンエラストマー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、架橋性シアノ化シリコーン組成物、及びそれを用いた架橋シアノ化シリコーンエラストマーに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーンポリマーは、低弾性率、高電気抵抗、高耐湿性等の特性を有する高分子材料であり、アクチュエータやセンサの誘電体層を形成する材料として有用である。しかしながら、従来のシリコーンポリマーは、比誘電率が必ずしも十分に高いものではなかった。 そこで、特開2002-265788号公報(特許文献1)には、高誘電付加型硬化性組成物として、(a)シアノアルキル基と脂肪族不飽和結合を有する一価炭化水素基とを含有するオルガノポリシロキサン、(b)シアノアルキル基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサン、(c)白金族金属系触媒を含有する硬化性組成物が開示されている。この硬化性組成物に含まれる(b)シアノアルキル基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、分岐構造を有しているため、調製時や成膜等の成型時にゲル化しやすく、均一な誘電体層を形成することは困難であった。
【0003】
また、特開2013-28724号公報(特許文献2)には、アルケニル基を有する化合物(A)並びにヒドロシリル基と側鎖にシアノ基及びアルケニル基とを有するポリシロキサン化合物(B)からなるヒドロシリル化反応性を有する硬化性組成物が開示されており、この硬化性組成物から形成した薄膜は高誘電率であることも記載されている。しかしながら、この硬化性組成物に含まれるポリシロキサン化合物(B)は、末端がトリメチルシリル基であるため、架橋基数が少なく、この硬化性組成物を硬化して得られるシリコーンエラストマーは、架橋密度が低く、機械的特性が必ずしも十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-265788号公報
特開2013-28724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、比誘電率が高く、破断伸びに優れたシリコーンエラストマー及びこのシリコーンエラストマーを形成することが可能な架橋性シリコーン組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ビニル基を有する高分子量の直鎖状シアノ化シリコーンポリマーとヒドロシリル基を有する高分子量の直鎖状シアノ化シリコーンポリマーとを含有する架橋性シアノ化シリコーン組成物を用いることによって、比誘電率が高く、破断伸びに優れた架橋シアノ化シリコーンエラストマーが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下の態様を提供する。
[1]ビニル基を含む構成単位と側鎖にシアノ基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が1000以上の直鎖状シアノ化シリコーンポリマー(A)と、
ヒドロシリル基を含む構成単位と側鎖にシアノ基を含む構成単位とを有する重量平均分子量が2000以上の直鎖状シアノ化シリコーンポリマー(B)と
を含有する、架橋性シアノ化シリコーン組成物。
[2]前記シアノ化シリコーンポリマー(A)が、少なくとも末端にビニル基を含む構成単位を有するものである、[1]に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
[3]前記シアノ化シリコーンポリマー(B)が、少なくとも末端にヒドロシリル基を含む構成単位を有するものである、[1]又は[2]に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
[4]前記シアノ化シリコーンポリマー(A)の重量平均分子量が3000以上である、[1]~[3]のうちのいずれか1項に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
[5]前記シアノ化シリコーンポリマー(B)の重量平均分子量が5000以上である、[1]~[4]のうちのいずれか1項に記載の架橋性シアノ化シリコーン組成物。
[6]前記シアノ化シリコーンポリマー(A)が、下記式(a):
【0008】
JPEG
2025141591000001.jpg
32
136
【0009】
〔前記式中、Zは2価の炭化水素基又は2価の複素基のいずれか1つを表し、複数あるRは、それぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、aは0.45~0.98であり、bは0~0.50であり、cは0~0.15であり、dは0.01~0.20であり、a+b+c+d=1である〕
で表されるものであり、
前記シアノ化シリコーンポリマー(B)が、下記式(b):
【0010】
JPEG
2025141591000002.jpg
33
136
(【0011】以降は省略されています)

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