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公開番号2025143516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2025119766,2023577607
出願日2025-07-16,2023-03-09
発明の名称眼科レンズ及びそれを備えたフレーム眼鏡
出願人チューハイ フィットレンズ メディカル テクノロジー カンパニー リミテッド,ZHUHAI FITLENS MEDICAL TECHNOLOGY CO.,LTD
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類G02C 7/06 20060101AFI20250924BHJP(光学)
要約【解決手段】本開示は、眼科レンズ及びそれを備えたフレーム眼鏡に関する。当該眼科レンズは、中央領域と、複数の第1屈折領域と、複数の第2屈折領域とを含み、前記複数の第1屈折領域は、前記中央領域を囲む第1領域に配置され、前記複数の第2屈折領域は、前記第1領域よりも前記中央領域から離れた第2領域に配置され、前記中央領域の一部又は全部は、人間の眼の処方に基づく処方屈折力を有し、前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域は、いずれも前記処方屈折力と異なる屈折力を有し、前記第1領域の面積に対する前記複数の第1屈折領域の総面積の割合は、前記第2領域の面積に対する前記複数の第2屈折領域の総面積の割合よりも大きくなる。
【効果】これにより、本開示は、近視の進行をより効果的に管理及び制御することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中央領域と、複数の第1屈折領域と、複数の第2屈折領域とを含む眼科レンズであって、
前記複数の第1屈折領域は、前記中央領域を囲む第1領域に配置され、
前記複数の第2屈折領域は、前記第1領域よりも前記中央領域から離れた第2領域に配置され、
前記中央領域の一部又は全部は、人間の眼の処方に基づく処方屈折力を有し、
前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域は、いずれも前記処方屈折力と異なる屈折力を有し、
前記第1領域の面積に対する前記複数の第1屈折領域の総面積の割合は、前記第2領域の面積に対する前記複数の第2屈折領域の総面積の割合よりも大きく、
前記第1領域における前記複数の第1屈折領域の総面積の割合は、60%以上78.5%以下、又は63%超78.5%以下、又は66%超78.5%以下であり、及び、
前記第2領域における前記複数の第2屈折領域の総面積の割合は、60%未満、又は57%未満、又は54%未満である、眼科レンズ。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記複数の第1屈折領域は、着用者が前記眼科レンズを着用した際に、前記複数の第1屈折領域における一部又は全部を通過した入射光束が前記着用者の網膜黄斑中心窩の近傍10度から20度の間の領域に投射されるように配置される、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項3】
前記複数の第1屈折領域は、少なくとも一部が前記眼科レンズの中心を中心とする内縁の直径9.0mmから外縁の直径15.0mmのリング状領域内に配置され、又は少なくとも一部が前記眼科レンズの中心を中心とする内縁の直径9.5mmから外縁の直径14.0mmのリング状領域内に配置され、又は少なくとも一部が前記眼科レンズの中心を中心とする内縁の直径11.0mmから外縁の直径14.0mmのリング状領域内に配置される、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項4】
前記複数の第1屈折領域の各々及び前記複数の第2屈折領域の各々の前記眼科レンズにおける投影の最大寸法は、それぞれ独立して0.5~2.2mmから選ばれ、及び/又は、
前記複数の第1屈折領域の各々及び前記複数の第2屈折領域の各々の前記眼科レンズにおける投影は円形であり、及び/又は、
前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域のそれぞれは、球面、非球面又はトーリック面から選ばれる表面形状を有し、及び/又は、
前記複数の第2屈折領域は、前記眼科レンズにおける等しい投影面積を有する、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項5】
前記複数の第1屈折領域の各々は、前記処方屈折力にプラスの屈折力を加えた屈折力を有し、及び/又は、前記複数の第2屈折領域の各々は、前記処方屈折力にプラスの屈折力を加えた屈折力を有し、又は、
前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域の屈折力はいずれも同一であり、又は、
前記眼科レンズの径方向に沿って、前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域の屈折力は、径方向の距離が大きくなるにつれて徐々に増加又は段階的に増加し、及び/又は、前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域の寸法は、径方向の距離が大きくなるにつれて徐々に減少又は段階的に減少し、又は、
前記眼科レンズの径方向に沿って、前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域の屈折力は、径方向の距離が大きくなるにつれて徐々に減少又は段階的に減少し、及び/又は、前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域の寸法は、径方向の距離が大きくなるにつれて徐々に増加又は段階的に増加する、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項6】
前記中央領域の最大寸法は3.0~11.0mmから選ばれ、及び/又は、
前記中央領域は前記眼科レンズの中心を中心とする円形領域であり、前記円形領域の直径は3.0~11.0mmから選ばれ、及び/又は、
前記第1領域は前記眼科レンズの中心を中心とするリング状領域であり、前記リング状領域の内縁の直径は3.0~11.0mmから選ばれ、且つ外縁の直径は15.0~28.6mmから選ばれ、及び/又は、
前記第2領域は前記眼科レンズの中心を中心とするリング状領域である、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項7】
前記第1領域は、1つ又は複数の第1パターンを含み、前記第1領域の一部又は全部は、前記眼科レンズの中心を中心とする、内縁の直径が9mm、外縁の直径が15mmである第1リング状領域であり、前記第1リング状領域内のいずれか1つの単一の第1パターンにおける第1屈折領域の総面積の割合は、70%超78.5%未満、又は72%超78.5%未満である、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項8】
前記第1領域は、1つ又は複数の第1パターンを含み、前記複数の第1屈折領域の一部又は全部は、前記1つ又は複数の第1パターンに配列され、及び/又は、
前記第2領域は、1つ又は複数の第2パターンを含み、前記複数の第2屈折領域の一部又は全部は、前記1つ又は複数の第2パターンに配列され、
任意の隣接する2つの第2パターンの間のピッチは、任意の隣接する2つの第1パターンの間のピッチと等しく、及び/又は、任意の隣接する2つの第2パターンの間のピッチは、隣接する第1パターンと第2パターンの間のピッチに等しく、又は、
任意の隣接する2つの第2パターンの間のピッチ、任意の隣接する2つの第1パターンの間のピッチ及び/又は隣接する第1パターンと第2パターンの間のピッチは、いずれもゼロであり、又は、
任意の隣接する第1パターンの間のピッチは、0.5mm以下である、請求項1に記載の眼科レンズ。
【請求項9】
前記第1パターンの数は1-4個であり、前記第2パターンの数は1-15個である、請求項8に記載の眼科レンズ。
【請求項10】
少なくとも1つの第1パターン内において、隣接する前記第1屈折領域のエッジは互いに接し、及び/又は、
少なくとも1つの第1パターン内において、前記第1屈折領域間のピッチはいずれも0~0.5mmから選ばれ、及び/又は、
少なくとも1つの第2パターン内において、前記第2屈折領域間のピッチはいずれも前記第1屈折領域間のピッチの最大値より大きく、及び/又は、
前記複数の第2パターンのうち、前記眼科レンズの中心に近い第2パターンほど、第2屈折領域間のピッチが小さくなり、及び/又は、
全ての前記第1パターン及び全ての前記第2パターンを含むパターンのうち、前記眼科レンズの中心に近いパターンほど、第1屈折領域又は第2屈折領域間のピッチが小さくなる、請求項8に記載の眼科レンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、眼鏡レンズの技術分野に関し、具体的に、複数のマイクロデフォーカス領域を有する眼科レンズ、及びそれを備えたフレーム眼鏡に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
人間の目の屈折異常は、近視、遠視及び乱視などを含み、中でも近視は最も一般的な屈折異常であり、特に青少年において多く発生する。眼が調節静止状態にある場合、外部の平行光線が眼の屈折系を通過した後、網膜黄斑中心窩ではなく網膜の前に焦点を合わせ、患者から遠くの物体が見えなくなり、即ち近視が発生し、つまり、眼の軸方向の長さが眼の光学系の焦点距離より大きい場合、近視が発生する。
【0003】
通常、フレームレンズやコンタクトレンズなどの眼科装置を用いて患者の視力を矯正又は向上させ、例えば、マイナスレンズを用いて近視を矯正し、プラスレンズを用いて遠視を矯正する。従来の近視矯正用眼科レンズは、単一(単焦点)の球面レンズであり、すなわち眼鏡中心からエッジまでの屈折力が同じである。単一の球面レンズによって生成されたベストフォーカス面であるペッツバール面は球形であるが、眼球は一般的に楕円球形であるため、周辺ペッツバール面が網膜後に位置し、遠視デフォーカスを形成する。遠視デフォーカスは眼軸成長を促進するため、近視の進行を促進する。
【0004】
現在、近視の進行を管理・制御(以下、単に「近視管理・制御」という)するための眼科レンズが複数種存在しており、中でも、CN104678572Aを参照すると、網膜の前方に物体の像を形成することで近視の進行を抑制する複数のマイクロレンズを単一の球面レンズ上に配置したものがある。
【0005】
しかしながら、目の軸方向の長さの増加を効果的に抑制することができ、視覚品質に著しく影響しない近視管理・制御レンズに対して、更に要望がある。また、近視管理・制御レンズは、患者の着用のコンプライアンスを向上させ、及び/又は異なる個体間の差を減少させ、近視管理及び制御の効果を向上させることができることが期待される。
【発明の概要】
【0006】
従来技術の課題を少なくとも部分的に解決するために、本開示の第1の態様によれば、中央領域と、複数の第1屈折領域と、複数の第2屈折領域とを含む眼科レンズであって、前記複数の第1屈折領域は、前記中央領域を囲む第1領域に配置され、前記複数の第2屈折領域は、前記第1領域よりも前記中央領域から離れた第2領域に配置され、前記中央領域の一部又は全部は、人間の眼の処方に基づく処方屈折力を有し、前記複数の第1屈折領域及び前記複数の第2屈折領域は、いずれも前記処方屈折力と異なる屈折力を有し、前記第1領域の面積に対する前記複数の第1屈折領域の総面積の割合は、前記第2領域の面積に対する前記複数の第2屈折領域の総面積の割合よりも大きくなる眼科レンズを提供する。
【0007】
選択的に、前記第1領域内における前記複数の第1屈折領域の密度は、前記第2領域内における前記複数の第2屈折領域の密度よりも大きく、及び/又は、前記複数の第1屈折領域間の平均ピッチは、前記複数の第2屈折領域間の平均ピッチよりも小さくなる。
【0008】
選択的に、前記複数の第1屈折領域は、着用者が前記眼科レンズを着用した際に、前記複数の第1屈折領域における一部又は全部を通過した入射光束が前記着用者の網膜黄斑中心窩の近傍10度から20度の間の領域に投射されるように配置される。
【0009】
選択的に、前記複数の第1屈折領域は、少なくとも一部が前記眼科レンズの中心を中心とする内縁の直径9.0mmから外縁の直径15.0mmのリング状領域内に配置され、又は少なくとも一部が前記眼科レンズの中心を中心とする内縁の直径9.5mmから外縁の直径14.0mmのリング状領域内に配置され、又は少なくとも一部が前記眼科レンズの中心を中心とする内縁の直径11.0mmから外縁の直径14.0mmのリング状領域内に配置される。
【0010】
選択的に、前記複数の第1屈折領域は、間隔を空けずに配置され、及び/又は、前記複数の第2屈折領域は、間隔を空けて配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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