TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025144164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043813
出願日2024-03-19
発明の名称複合中空糸膜
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類B01D 69/08 20060101AFI20250925BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】 中空糸膜にねじれと高圧のガスによる負荷がかかる場合に中空糸膜の破れ及び破断が生じにくい、中空糸膜の提供を主な課題とする。
【解決手段】 多孔層を有するポリアミド中空糸膜と、緻密層を有するポリイミド層とを有し、前記ポリイミド層は前記ポリアミド中空糸膜の少なくとも一方の表面に設けられている、複合中空糸膜。前記ポリアミド中空糸膜の最内部及び最外部の空隙率が、前記ポリアミド中空糸膜の中央部の空隙率より低いことが好ましい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
多孔層を有するポリアミド中空糸膜と、緻密層を有するポリイミド層とを有し、
前記ポリイミド層は前記ポリアミド中空糸膜の少なくとも一方の表面に設けられている、複合中空糸膜。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記ポリアミド中空糸膜の最内部及び最外部の空隙率が、前記ポリアミド中空糸膜の中央部の空隙率より低い、請求項1に記載の複合中空糸膜。
【請求項3】
前記ポリアミド中空糸膜が緻密層を有する、請求項1に記載の複合中空糸膜。
【請求項4】
前記ポリアミド中空糸膜の中央部の空隙率が60~80%である、請求項1に記載の複合中空糸膜。
【請求項5】
前記ポリアミド中空糸膜の外径が200~600μmである、請求項1に記載の複合中空糸膜。
【請求項6】
前記ポリイミド層がさらに多孔層を有する、請求項1に記載の複合中空糸膜。
【請求項7】
モジュールケースに、請求項1~6のいずれか1項に記載の複合中空糸膜が収容されてなる、中空糸膜モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合中空糸膜に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
膜分離技術は、従来利用されている熱エネルギーを必要とする相変化を利用した蒸留法などの方法と比較して、理論的にはポンプ駆動に必要な圧力のエネルギーのみを必要とするため、省エネルギーのプロセスであり、温出効果ガス削減に貢献する重要な技術である。
【0003】
ガス分離の分野においても分離膜は使用され、高分子を用いた分離膜では、その材質としてポリイミド樹脂が良く利用される(例えば非特許文献1)。ポリイミド樹脂は他の樹脂と比較し気体透過・選択特性のバランスに優れ、また高耐熱、高強度等の物理的、化学的特性に優れているためである。
【0004】
分離膜の形状としては主に、シート状の平膜とストロー状の中空糸膜の2種類があるが、中空糸膜は同一体積における膜面積効率が高いという利点を有しており(例えば特許文献1)、ガス分離膜モジュールにおいてもポリイミドの中空糸膜モジュールが用いられることが多い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
繊維学会誌、1995年、51巻、2号、21頁
【特許文献】
【0006】
特開2019-18142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ガス分離膜が利用される際、処理されるガスは、高圧にされることが多い。前記したポリイミド中空糸膜は高強度であるため耐圧性を有するが、一般に引張伸度・靭性に乏しく、装置運転時の処理ガス・非処理ガスの流量変化や乱流、圧力変化等により中空糸膜にねじれが生じる場合があり、ねじれと高圧のガスによる負荷がかかり中空糸膜に破れや破断が生じやすいという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題を解決し、中空糸膜にねじれと高圧のガスによる負荷がかかる場合に中空糸膜の破れ及び破断が生じにくい、中空糸膜の提供を主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、多孔層を有するポリアミド中空糸膜と、緻密層を有するポリイミド層とを有し、前記ポリイミド層は前記ポリアミド中空糸膜の表面に設けられている、複合中空糸膜とすることにより、複合中空糸膜にねじれと高圧のガスによる負荷がかかる場合に複合中空糸膜の破れ及び破断が生じにくいものとなることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0010】
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1.多孔層を有するポリアミド中空糸膜と、緻密層を有するポリイミド層とを有し、前記ポリイミド層は前記ポリアミド中空糸膜の少なくとも一方の表面に設けられている、複合中空糸膜。
項2.前記ポリアミド中空糸膜の最内部及び最外部の空隙率が、前記ポリアミド中空糸膜の中央部の空隙率より低い、項1に記載の複合中空糸膜。
項3.前記ポリアミド中空糸膜が緻密層を有する、項1又は2に記載の複合中空糸膜。
項4.前記ポリアミド中空糸膜の中央部の空隙率が60~80%である、項1~3のいずれか1項に記載の複合中空糸膜。
項5.前記ポリアミド中空糸膜の外径が200~600μmである、項1~4のいずれか1項に記載の複合中空糸膜。
項6.前記ポリイミド層がさらに多孔層を有する、項1~5のいずれか1項に記載の複合中空糸膜。
項7.モジュールケースに、項1~6のいずれか1項に記載の複合中空糸膜が収容されてなる、中空糸膜モジュール。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

ユニチカ株式会社
積層体
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
8日前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
ユニチカ株式会社
複合中空糸膜
5日前
ユニチカ株式会社
ポリアリレート樹脂
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミド系樹脂フィルム
4日前
ユニチカ株式会社
農業用ハウスカーテン資材
4日前
ユニチカ株式会社
積層フィルムおよび積層体
18日前
ユニチカ株式会社
化粧料含浸用基布の製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
脱臭材及び脱臭材の製造方法
26日前
ユニチカ株式会社
脱臭材及び脱臭材の製造方法
26日前
ユニチカ株式会社
易接着フィルム、および積層体
1か月前
ユニチカ株式会社
再帰反射性立体成型体の製造方法
1日前
ユニチカ株式会社
再帰反射性立体成型体の製造方法
1日前
ユニチカ株式会社
樹脂組成物、その製造方法、及び樹脂成形体
4日前
ユニチカ株式会社
絶縁性被膜を有するナノワイヤーを含有する構造体
2か月前
ユニチカ株式会社
水性分散体、中空粒子、および水性分散体の製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアリレート樹脂とポリアミド樹脂とを含有する樹脂組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアリレート樹脂とポリエステル樹脂とを含有する樹脂組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアリレート樹脂とポリカーボネート樹脂とを含有する樹脂組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリウレア樹脂組成物、その製造方法、および2成分混合型ポリウレア樹脂組成物製造原料
18日前
ユニチカ株式会社
不燃性シート、該不燃性シートを含む防煙垂壁
2か月前
東レ株式会社
複合半透膜
1か月前
ユニチカ株式会社
複合中空糸膜
5日前
三洋化成工業株式会社
水処理薬剤
1か月前
東レ株式会社
中空糸膜モジュール
4日前
日本ソリッド株式会社
屋外沈殿池
1か月前
株式会社ニクニ
液体処理装置
18日前
日本化薬株式会社
メタノール改質触媒
19日前
株式会社大善
濃縮脱水機
28日前
三機工業株式会社
ろ過装置
1か月前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路
1か月前
株式会社カネカ
濃縮システム
1か月前
株式会社カネカ
製造システム
1か月前
テルモ株式会社
ろ過デバイス
29日前
続きを見る