特許ウォッチ

公開番号2025146222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046889
出願日2024-03-22
発明の名称洗面器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A47K 1/04 20060101AFI20250926BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】設置空間の空間利用効率を上げることができる一方で、十分なボウル部のサイズを確保でき且つ意匠性も高い洗面器を提供すること。
【解決手段】本発明は、一部がカウンターからはみ出すように設置される洗面器であって、設置時に前記カウンターからはみ出すようになっているはみ出し部と、一部が前記はみ出し部にまで及んでいるボウル部と、前記ボウル部の後方側において当該ボウル部に開口する排水口と、前記はみ出し部において前記ボウル部に開口するオーバーフロー孔と、を備えたことを特徴とする洗面器である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
一部がカウンターからはみ出すように設置される洗面器であって、
設置時に前記カウンターからはみ出すようになっているはみ出し部と、
一部が前記はみ出し部にまで及んでいるボウル部と、
前記ボウル部の後方側において当該ボウル部に開口する排水口と、
前記はみ出し部において前記ボウル部に開口するオーバーフロー孔と、
を備えたことを特徴とする洗面器。
続きを表示（約 820 文字）【請求項２】
前記はみ出し部は、設置時に前記カウンターの洗面器載置部の前方側にはみ出すようになっており、
前記オーバーフロー孔は、前記カウンターの前記洗面器載置部の前方端よりも前方側に位置している
ことを特徴とする請求項１に記載の洗面器。
【請求項３】
前記オーバーフロー孔は、前記カウンターの前記洗面器載置部の上方端よりも上方側に位置している
ことを特徴とする請求項２に記載の洗面器。
【請求項４】
当該洗面器の下面側に、前記カウンターの前記洗面器載置部におけるエプロン部の上端縁に対向する凹部が設けられている
ことを特徴とする請求項２に記載の洗面器。
【請求項５】
前記オーバーフロー孔は、オーバーフロー流路を介して前記排水口と連通しており、
前記オーバーフロー流路は、前後方向に前記はみ出し部側から後方側に向かって、下り傾斜に形成されている
ことを特徴とする請求項２に記載の洗面器。
【請求項６】
前記オーバーフロー流路は、前記はみ出し部内に位置する領域における容積の方が、前記洗面器載置部の上方に位置する領域における容積よりも、大きい
ことを特徴とする請求項５に記載の洗面器。
【請求項７】
前記オーバーフロー流路は、前後方向に前記はみ出し部側から後方側に向かう途中に、絞り部が形成されている
ことを特徴とする請求項５に記載の洗面器。
【請求項８】
前記はみ出し部は、設置時に前記カウンターの前記洗面器載置部の前方側に７０ｍｍ以上はみ出すようになっている
ことを特徴とする請求項２に記載の洗面器。
【請求項９】
前記はみ出し部の前後方向の長さは、当該洗面器の前後方向の長さに対して、１５％以上である
ことを特徴とする請求項８に記載の洗面器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ボウル部を有する洗面器に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、ボウル部を有する洗面器は、幅広く利用されている。
【０００３】
例えば、特許文献１（特開２０２１－８０７２０号公報）には、図６及び図７（特許文献１の図１４及び図１７に対応する図であるが、２桁の参照符号には「１００」を加えている）に示すように、排水口１１５が形成された底鉢面部１１４と、当該底鉢面部１１４に対して前方に設けられ前側に位置する端縁と前記排水口１１５の間の距離が前記排水口１１５から左右に離れると大きくなるように形成された前鉢面部１２０と、を有するボウル部１１０を備え、前記前鉢面部１２０は左右方向に延びた凸面１２２Ａを有する凸部１２２が設けられており、前記前鉢面部１２０は前記凸面１２２Ａの頂部よりも下側にオーバーフロー孔２４１が形成されている洗面器が記載されている。
【０００４】
特許文献１に記載された洗面器によれば、前方から手を入れやすく、飛沫が凸部１２２を超えて前方鉢外へ飛びにくい（引用文献１の段落００４８参照）。また、前方に向かう水をオーバーフロー孔２４１から逃がすことができ、飛沫が凸部１２２を超えて前鉢面部前方へ飛びにくい（引用文献１の段落００５９参照）。更に、特許文献１に記載された洗面器は、飛沫が飛びにくいために使い勝手が良いことに加えて、意匠性も高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２１－８０７２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本件発明者は、洗面器を載置するカウンターの平面視での占有面積を縮小することによって、例えばバスルームの空間利用効率を高めることについて、鋭意検討を重ねてきた。
【０００７】
そして、洗面器をカウンターから「はみ出す」ように載置することによって、洗面器としての機能（具体的には十分なボウル部のサイズ）を損なうことなく、洗面器の当該「はみ出し」部分の左右に隣接する空間（従来はカウンターの前端部が占めていた）を、例えば隣接する浴室の開閉ドアの軌道等に割り当てることが可能となることを知見した。
【０００８】
更に、本件発明者は、オーバーフロー孔を洗面器の「はみ出し」部分に設けることによって、十分なボウル部のサイズを確保することができ、且つ、当該オーバーフロー排出口が当該洗面器の使用者から視認し難くなることで意匠性が高まることをも知見した。
【０００９】
本発明は、以上のような知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、設置空間の空間利用効率を上げることができる一方で、十分なボウル部のサイズを確保でき且つ意匠性も高い洗面器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明は、一部がカウンターからはみ出すように設置される洗面器であって、設置時に前記カウンターからはみ出すようになっているはみ出し部と、一部が前記はみ出し部にまで及んでいるボウル部と、前記ボウル部の後方側において当該ボウル部に開口する排水口と、前記はみ出し部において前記ボウル部に開口するオーバーフロー孔と、を備えたことを特徴とする洗面器である。
（【００１１】以降は省略されています）

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