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公開番号2025147594
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024047920
出願日2024-03-25
発明の名称マイクロ流体デバイス
出願人ウシオ電機株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C12M 3/00 20060101AFI20250930BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】肝細胞を均一に且つ高密度で培養すると共に、排泄された胆汁を効率よく回収することができるマイクロ流体デバイスを提供する。
【解決手段】マイクロ流体デバイス1は、上面2a及び下面2bを有するデバイス本体2と、デバイス本体2の上面2aに平行な第1横方向D1に離間した位置においてデバイス本体2の上面2aにて開口する、細胞を培養するための第1凹部3及び流体を供給又は排出するための第2凹部4と、第1凹部3の底面3aと第2凹部4の底面4aとを連通するマイクロ流路5と、を備え、マイクロ流路5は、少なくとも第1凹部3の底面3aにおいて、第1横方向D1と直交する第2横方向D2に並べて形成された複数の第1溝51を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上面及び下面を有するデバイス本体と、
前記デバイス本体の上面に平行な第1横方向に離間した位置において前記デバイス本体の上面にて開口する、細胞を培養するための第1凹部及び流体を供給又は排出するための第2凹部と、
前記第1凹部の底面と前記第2凹部の底面とを連通するマイクロ流路と、を備え、
前記マイクロ流路は、少なくとも前記第1凹部の底面において、第1横方向と直交する第2横方向に並べて形成された複数の第1溝を備える、マイクロ流体デバイス。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記マイクロ流路は、前記第1凹部と前記第2凹部の間に、第2横方向に並べて形成され、複数の前記第1溝の第1横方向の端部にそれぞれ接続される複数の孔を備える、請求項1に記載のマイクロ流体デバイス。
【請求項3】
前記マイクロ流路は、前記第2凹部の底面において、第2横方向に並べて形成された複数の第2溝を備え、
複数の前記第2溝は、複数の前記孔の第1横方向の端部にそれぞれ接続される、請求項2に記載のマイクロ流体デバイス。
【請求項4】
前記第1凹部は、底面から上方へ延びる下部空間と、前記下部空間の上端で前記下部空間よりも断面積を拡大する段差部と、前記下部空間の上側に隣接し、前記段差部によって断面積が拡大された上部空間と、を備える、請求項1又は2に記載のマイクロ流体デバイス。
【請求項5】
前記第1凹部及び前記第2凹部は、第2横方向に沿って複数設けられ、
隣り合う前記下部空間同士は独立し、隣り合う前記上部空間同士は連通する、請求項4に記載のマイクロ流体デバイス。
【請求項6】
前記第1凹部は、第1横方向に沿って互いに独立して複数設けられる、請求項1又は2に記載のマイクロ流体デバイス。
【請求項7】
前記第2凹部は、前記第1凹部を第1横方向に挟むように複数設けられる、請求項1又は2に記載のマイクロ流体デバイス。
【請求項8】
複数の前記第1溝は、前記第1凹部の底面の全体に形成されている、請求項1又は2に記載のマイクロ流体デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロ流体デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
肝細胞を培養し、肝細胞から排泄される胆汁を回収して分析するために、マイクロ流路を配置したマイクロ流体デバイスを用いることが提案されている。例えば、下記特許文献1及び2では、管状のマイクロ流路の底面に櫛状の凹凸部分を有する肝細胞を培養する領域があり、マイクロ流路に培地の導入又は排出が可能なウェルが接続されて、前記凹凸部分が胆汁を回収する回収ポートまで延伸している胆汁回収チップが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-20221号公報
国際公開第2022/118885号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、肝細胞を管状のマイクロ流路内の凹凸部分上で均一に高密度で培養することは難しかった。これは、マイクロ流路を用いると、培地の量が制限されるため、細胞の密度が高い培養液を用いる必要があったが、細胞が高密度な液体をマイクロ流路に入れようとしても流体抵抗が高くなり注入が困難であったり、注入の過程で細胞の分散が不均一になり、播種後の細胞分布にバラツキが生じたりするためである。また、細胞を培養する箇所は凹凸部分に限りたいが、マイクロ流路全体に細胞が播種され、凹凸部分以外の細胞を除去する必要があった。さらに、除去した細胞は破棄することとなるため、高価な細胞が培養対象の場合にはコスト高となる。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、肝細胞を均一に且つ高密度で培養すると共に、排泄された胆汁を効率よく回収することができるマイクロ流体デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るマイクロ流体デバイスは、上面及び下面を有するデバイス本体と、
前記デバイス本体の上面に平行な第1横方向に離間した位置において前記デバイス本体の上面にて開口する、細胞を培養するための第1凹部及び流体を供給又は排出するための第2凹部と、
前記第1凹部の底面と前記第2凹部の底面とを連通するマイクロ流路と、を備え、
前記マイクロ流路は、少なくとも前記第1凹部の底面において、第1横方向と直交する第2横方向に並べて形成された複数の第1溝を備えるものである。
【0007】
この構成によれば、細胞を培養するための第1凹部の底面に、マイクロ流路の一部である第1溝が形成されているため、肝細胞をマイクロ流路上に確実に播種することができ、肝細胞をマイクロ流路上で均一に且つ高密度で培養することができる。また、肝細胞から排泄された胆汁は、第1溝に流れ込むため、排泄された胆汁をマイクロ流路を介して第2凹部から排出して効率よく回収することができる。
【0008】
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスにおいて、前記マイクロ流路は、前記第1凹部と前記第2凹部の間に、第2横方向に並べて形成され、複数の前記第1溝の第1横方向の端部にそれぞれ接続される複数の孔を備える、という構成でもよい。
【0009】
この構成によれば、第1溝に流れ込んだ胆汁を孔を介して第2凹部に適切に導くことができる。
【0010】
また、本発明に係るマイクロ流体デバイスにおいて、前記マイクロ流路は、前記第2凹部の底面において、第2横方向に並べて形成された複数の第2溝を備え、
複数の前記第2溝は、複数の前記孔の第1横方向の端部にそれぞれ接続される、という構成でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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