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公開番号
2025146811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2025047010
出願日
2025-03-21
発明の名称
半導体レーザ素子および発光装置
出願人
ウシオ電機株式会社
,
国立大学法人大阪大学
代理人
個人
,
個人
主分類
H01S
5/12 20210101AFI20250926BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】温度変化に対して安定した光出力が可能なDFBレーザを提供する。
【解決手段】分布帰還型の半導体レーザ素子は、GaN基板、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含む積層構造を有する。回折格子150は、電流狭窄構造に対して隣接する。回折格子は、半導体レーザ素子の発振波長λ
DFB
が、室温における利得スペクトルのピーク波長λ
GAINPEAK
よりも長くなるように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
分布帰還型の半導体レーザ素子であって、
基板、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含む積層構造を備え、
前記積層構造には、
積層方向に対して直交する第1方向に延びる電流狭窄構造と、
前記電流狭窄構造に沿って形成される回折格子と、
が設けられており、
前記回折格子は、前記半導体レーザ素子の発振波長が、室温における利得スペクトルのピーク波長よりも長くなるように構成されることを特徴とする半導体レーザ素子。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記半導体レーザ素子の発振波長と前記室温における前記利得スペクトルのピーク波長の差ΔGを波長λ[nm]の関数で表したとき、ΔG≧1.8×10
-5
・λ
2
[nm]
であることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
【請求項3】
前記回折格子は、しきい値電流をI
TH
としたとき、駆動電流I
OP
=0.9×I
TH
における前記利得スペクトルに現れるストップバンド幅Δλ
SB
が、
1.8 ×10
-6
・λ
2
≦Δλ
SB
≦4.0×10
-6
・λ
2
となるように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項4】
前記活性層は、In
x
Al
y
Ga
1-x-y
N(0≦x≦1,0≦y≦1)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項5】
前記電流狭窄構造の幅Wは1μm≦W≦3μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項6】
前記回折格子は、温度範囲10℃~80℃におけるしきい値電流の変化が、前記室温におけるしきい値電流に対して±10%以内となるように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項7】
前記回折格子は、温度範囲10℃~80℃におけるスロープ効率の変化が、前記室温におけるスロープ効率に対して±10%以内となるように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項8】
少なくとも一つの端面には、発振波長に対する反射率が2%以下である端面コーティング膜が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
【請求項9】
請求項1または2に記載の分布帰還型の半導体レーザ素子と、
前記分布帰還型の半導体レーザ素子の出射光の第二高調波を発生する非線形光学素子と、
前記出射光をカットするフィルタと、
を備えることを特徴とする発光装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体レーザ素子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ガリウム(GaN)系材料から成る半導体レーザが広く活用されている。また、窒化物系半導体レーザの発振モードを制御する等の目的でメサ構造(リッジ部ともいう)の脇に回折格子を形成した分布帰還型半導体レーザダイオード(DFB-LD)が知られている(特許文献1、特許文献2等)。
【0003】
従来のDFB-LDでは、室温(たとえば25℃)における利得スペクトルのピーク波長(利得ピーク波長という)に対して、目的に応じて回折格子の周期が設計されていた(特許文献3、特許文献4)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
特開2023-039519号公報
特開2018-037495号公報
特許第5043880号
特開平9-129970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、DFB-LDの温度上昇にともない、利得ピーク波長に対するDFB発振波長のずれが変化し、一般的に、しきい値電流が増加し、かつスロープ効率が低下するなどの特性悪化が見られた。結果として、DFB-LDの温度を一定に保つための温度調整機構が必要となり、それにともなうモジュールサイズの増加や消費電力増加が問題となっていた。もしくは、DFB-LDの光出力特性(I-L特性)の温度変化を勘案したモジュールやシステム設計が必要となっていた。
【0006】
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、温度変化に対して安定した光出力が可能なDFBレーザの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある態様は、分布帰還型の半導体レーザ素子に関する。半導体レーザ素子は、GaN基板、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含む積層構造を備える。積層構造には、積層方向に対して直交する第1方向に延びる電流狭窄構造と、電流狭窄構造に沿って形成された回折格子と、が設けられており、回折格子は、半導体レーザ素子の発振波長が、室温における利得スペクトルのピーク波長よりも長くなるように構成される。
【0008】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明あるいは本開示の態様として有効である。さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
【発明の効果】
【0009】
本開示のある態様に係る半導体レーザ素子によれば、温度変化に対して光出力を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る分布帰還型の半導体レーザ素子の斜視図である。
実施形態に係る半導体レーザ素子の室温における利得スペクトルと発振波長λ
DFB
の関係を示す図である。
比較技術に係る半導体レーザ素子の室温における利得スペクトルと発振波長λ
DFB
の関係を示す図である。
比較技術1に係る半導体レーザ素子の利得スペクトルと発振波長の温度依存性を説明する図である。
比較技術3に係る半導体レーザ素子の利得スペクトルと発振波長の温度依存性を説明する図である。
実施形態に係る半導体レーザ素子の温度依存性を説明する図である。
位相シフトのない均一な回折格子を持つDFB-LDのストップバンドを説明する図である。
位相シフトのある回折格子を持つDFB-LDのストップバンドを説明する図である。
410nm帯DFB-LDにおける離調量ΔGと、I-L特性の関係を示す図である。
離調量ΔGが異なる410nm帯DFB-LDにおけるしきい値電流I
TH
の温度依存性を示す図である。
離調量ΔGが異なる410nm帯DFB-LDにおけるスロープ効率の温度依存性を示す図である。
図9Aは、410nm帯DFB-LDにおける規格化しきい値電流I
TH
の離調量ΔG依存性を示す図である。
図9Bは、410nm帯DFB-LDにおける規格化スロープ効率SEの離調量ΔG依存性を示す図である。
実施形態に係る発光装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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