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公開番号2025147997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024048554
出願日2024-03-25
発明の名称積層型コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 17/06 20060101AFI20250930BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】透磁率および耐電圧特性に優れた積層型コイル部品を提供する。
【解決手段】磁性体層を有する積層型コイル部品である。磁性体層は、スピネルフェライトからなる主相と、シリコン酸化物およびビスマス酸化物を含む粒界相とを有し、前記主相と前記粒界相の面積比率が92:8~99:1である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
磁性体層を有する積層型コイル部品であって、
前記磁性体層は、スピネルフェライトからなる主相と、シリコン酸化物およびビスマス酸化物を含む粒界相とを有し、前記主相と前記粒界相の面積比率が92:8~99:1である積層型コイル部品。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記磁性体層は、主成分と副成分とを含むフェライト組成物を有し、
前記主成分が、鉄酸化物をFe
2

3
換算で24.0~50.0モル%、銅酸化物をCuO換算で2.2~12.0モル%、亜鉛酸化物をZnO換算で12.3~39.0モル%、残部がニッケル酸化物で構成されており、
前記副成分が、前記主成分100重量%に対して、ビスマス酸化物をBi
2

3
換算で0.02~3.0重量%含有する請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項3】
前記主成分100重量%に対して、副成分として、シリコン酸化物をSiO
2
換算で0.02~3.0重量%含有する求項1または2に記載の積層型コイル部品。
【請求項4】
前記主成分100重量%に対して、副成分として、コバルト酸化物をCo
3

4
換算で0.1~4.0重量%含有する請求項1または2に記載の積層型コイル部品。
【請求項5】
前記主成分100重量%に対して、副成分として、銀酸化物をAg
2
O換算で、0.02~3.2重量%含有する請求項1または2に記載の積層型コイル部品。
【請求項6】
前記主相の平均粒子径は、0.27~0.6μmである請求項1または2に記載の積層型コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ICT機器の小型化に伴い、利用されるフェライトチップビーズ製品の小型化が進んでいる。積層タイプのフェライトチップビーズ製品では、小型化のために内部の電極層間部を薄層化する必要があるが、層間部で絶縁が取れていない場合ショート不良となる。そのため、フェライト材料には、低耐電圧部となりうる空隙のサイズを小さくすると共に空隙率を小さくするべく、粒子径を小粒径化する設計が求められている。
【0003】
特許文献1では、酸化スズおよび酸化カリウムを含むNiCuZn系フェライトを用いることで優れた直流重畳特性を持ち、焼結後粒子径を1.3μmに抑えることができるフェライト材料が開示されている。しかし、薄層化した層間に用いる材料としては非常に大きい粒径となっている。
【0004】
また、特許文献2では磁性体材料と前記非磁性体材料との混合比率が、20重量%:80重量%~80重量%:20重量%とすることで。密度および透磁率が向上させたフェライト材料が開示されている。しかし、非磁性体材料の比率が多くなると磁路が分断され、透磁率が低い材料となってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-213578号公報
特開2014-220469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、高透磁率で、かつ耐電圧特性に優れた積層型コイル部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る積層型コイル部品は、
磁性体層を有する積層型コイル部品であって、
前記磁性体層は、スピネルフェライトからなる主相と、シリコン酸化物およびビスマス酸化物を含む粒界相とを有し、前記主相と前記粒界相の面積比率が92:8~99:1である。
【0008】
この積層型コイル部品では、透磁率が向上すると共に、耐電圧特性が向上する。
【0009】
好ましくは、前記磁性体層は、主成分と副成分とを含むフェライト組成物を有する。好ましくは、前記主成分が、鉄酸化物をFe
2

3
換算で24.0~50.0モル%、さらに好ましくは26.0~49.8モル%、好ましくは、銅酸化物をCuO換算で2.2~12.0モル%、さらに好ましくは5.0~10.0モル%、好ましくは、亜鉛酸化物をZnO換算で12.3~39.0モル%、さらに好ましくは13.0~37.9モル%、残部がニッケル酸化物で構成されている。また、好ましくは、前記副成分が、前記主成分100重量%に対して、ビスマス酸化物をBi
2

3
換算で0.02~3.0重量%、さらに好ましくは0.10~2.0重量%含有する。
【0010】
副成分としては、シリコン酸化物をさらに含んでもよく、好ましくは、前記主成分100重量%に対して、SiO
2
換算で0.02~3.0重量%、さらに好ましくは0.1~3.0重量%、特に好ましくは0.1~2.0重量%含有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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