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公開番号2025142897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042502
出願日2024-03-18
発明の名称コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20250924BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ダミーパターンを用いることなく、上層のコイルパターンの形成時におけるプロセス条件を改善する。
【解決手段】コイル部品1は、最内周ターン112及びこれに隣接するターン113bを有するコイルパターン110と、最内周ターン212及びこれに隣接するターン213bを有するコイルパターン210を備える。最内周ターン212は、最内周ターン112の区間112Aと重なるよう、これに沿って延在する区間212Aと、最内周ターン112の区間112Bと重なるよう、これに沿って延在し、外周端から内周端に向かう周回方向に進むに連れて、ターン213bとの間のスペースが拡大する区間212Bと、最内周ターン112と重なることなく、外周端から内周端に向かう周回方向に進むに連れて、ターン213bとの間のスペースが縮小する区間212Cとを含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第1のコイルパターンと、
絶縁層を介して前記第1のコイルパターンに積層され、スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第2のコイルパターンと、
を備え、
前記第1のコイルパターンは、最内周に位置する第1のターンと、前記第1のターンに隣接する第2のターンを含み、
前記第2のコイルパターンは、最内周に位置する第3のターンと、前記第3のターンに隣接する第4のターンを含み、
前記第1のターンは、
前記第2のターンとの間のスペースが第1の距離である第1の区間と、
前記第1の区間よりも内周端側に位置し、前記第2のターンとの間のスペースが前記第1の距離よりも大きく、且つ、前記第1のコイルパターンの外周端から前記内周端に向かう周回方向に進むに連れて、前記第2のターンとの間のスペースが拡大する第2の区間と、
を含み、
前記第3のターンは、
前記第4のターンとの間のスペースが前記第1の距離であり、積層方向から見て前記第1のターンの前記第1の区間と重なるよう、前記第1のターンの前記第1の区間に沿って延在する第3の区間と、
前記第3の区間よりも内周端側に位置し、前記積層方向から見て前記第1のターンの前記第2の区間と重なるよう、前記第1のターンの前記第2の区間に沿って延在するとともに、前記第4のターンとの間のスペースが前記第1の距離よりも大きく、且つ、前記第2のコイルパターンの外周端から前記内周端に向かう周回方向に進むに連れて、前記第4のターンとの間のスペースが拡大する第4の区間と、
前記第4の区間よりも前記内周端側に位置し、前記積層方向から見て前記第1のターンと重なることなく、前記第2のコイルパターンの前記外周端から前記内周端に向かう周回方向に進むに連れて、前記第4のターンとの間のスペースが縮小する第5の区間と、
を含む、
コイル部品。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第3のターンは、前記第5の区間よりも前記内周端側に位置し、前記第4のターンとの間のスペースが前記第1の距離である第6の区間をさらに含む、
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第1のコイルパターンと、
絶縁層を介して前記第1のコイルパターンに積層され、スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第2のコイルパターンと、
を備え、
前記第1のコイルパターンは、最外周に位置する第1のターンと、前記第1のターンに隣接する第2のターンを含み、
前記第2のコイルパターンは、最外周に位置する第3のターンと、前記第3のターンに隣接する第4のターンを含み、
前記第1のターンは、
前記第2のターンとの間のスペースが第1の距離である第1の区間と、
前記第1の区間よりも外周端側に位置し、前記第2のターンとの間のスペースが前記第1の距離よりも大きく、且つ、前記第1のコイルパターンの内周端から前記外周端に向かう周回方向に進むに連れて、前記第2のターンとの間のスペースが拡大する第2の区間と、
を含み、
前記第3のターンは、
前記第4のターンとの間のスペースが前記第1の距離であり、積層方向から見て前記第1のターンの前記第1の区間と重なるよう、前記第1のターンの前記第1の区間に沿って延在する第3の区間と、
前記第3の区間よりも外周端側に位置し、前記積層方向から見て前記第1のターンの前記第2の区間と重なるよう、前記第1のターンの前記第2の区間に沿って延在するとともに、前記第4のターンとの間のスペースが前記第1の距離よりも大きく、且つ、前記第2のコイルパターンの内周端から前記外周端に向かう周回方向に進むに連れて、前記第4のターンとの間のスペースが拡大する第4の区間と、
前記第4の区間よりも前記外周端側に位置し、前記積層方向から見て前記第1のターンと重なることなく、前記第2のコイルパターンの前記内周端から前記外周端に向かう周回方向に進むに連れて、前記第4のターンとの間のスペースが縮小する第5の区間と、
を含む、
コイル部品。
【請求項4】
前記第3のターンは、前記第5の区間よりも前記外周端側に位置し、前記第4のターンとの間のスペースが前記第1の距離である第6の区間をさらに含む、
請求項3に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1のコイルパターンの前記第1のターンは、前記第2の区間の延在方向に延長した第7の区間をさらに含み、
前記第7の区間は、前記積層方向から見て前記第2のコイルパターンと重ならない、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第2のコイルパターンは、前記第4の区間と前記第5の区間の間において略直角に折れ曲がる、
請求項5に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はコイル部品に関し、特に、絶縁層を介して積層された複数のコイルパターンを有するコイル部品に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、絶縁層を介して積層された2つのコイルパターンを有するチップ型のコイル部品が開示されている。特許文献1に記載されたコイル部品は、下層のコイルパターンによって生じる絶縁層の凹凸が、上層のコイルパターンの形成時におけるプロセス条件を悪化させないよう、下層のコイルパターンにダミーパターンを付加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-202392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コイルパターンにダミーパターンを付加すると、ダミーパターンによって信号が反射するなど、高周波特性に影響するという問題があった。
【0005】
本開示においては、絶縁層を介して積層された複数のコイルパターンを有するコイル部品において、ダミーパターンを用いることなく、上層のコイルパターンの形成時におけるプロセス条件を改善する技術が説明される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面によるコイル部品は、スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第1のコイルパターンと、絶縁層を介して第1のコイルパターンに積層され、スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第2のコイルパターンと、を備え、第1のコイルパターンは、最内周に位置する第1のターンと、第1のターンに隣接する第2のターンを含み、第2のコイルパターンは、最内周に位置する第3のターンと、第3のターンに隣接する第4のターンを含み、第1のターンは、第2のターンとの間のスペースが第1の距離である第1の区間と、第1の区間よりも内周端側に位置し、第2のターンとの間のスペースが第1の距離よりも大きく、且つ、第1のコイルパターンの外周端から内周端に向かう周回方向に進むに連れて、第2のターンとの間のスペースが拡大する第2の区間と、を含み、第3のターンは、第4のターンとの間のスペースが第1の距離であり、積層方向から見て第1のターンの第1の区間と重なるよう、第1のターンの第1の区間に沿って延在する第3の区間と、第3の区間よりも内周端側に位置し、積層方向から見て第1のターンの第2の区間と重なるよう、第1のターンの第2の区間に沿って延在するとともに、第4のターンとの間のスペースが第1の距離よりも大きく、且つ、第2のコイルパターンの外周端から内周端に向かう周回方向に進むに連れて、第4のターンとの間のスペースが拡大する第4の区間と、第4の区間よりも内周端側に位置し、積層方向から見て第1のターンと重なることなく、第2のコイルパターンの外周端から内周端に向かう周回方向に進むに連れて、第4のターンとの間のスペースが縮小する第5の区間と、を含む。
【0007】
本開示の他の側面によるコイル部品は、スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第1のコイルパターンと、絶縁層を介して第1のコイルパターンに積層され、スパイラル状に複数ターンに亘って周回する第2のコイルパターンと、を備え、第1のコイルパターンは、最外周に位置する第1のターンと、第1のターンに隣接する第2のターンを含み、第2のコイルパターンは、最外周に位置する第3のターンと、第3のターンに隣接する第4のターンを含み、第1のターンは、第2のターンとの間のスペースが第1の距離である第1の区間と、第1の区間よりも外周端側に位置し、第2のターンとの間のスペースが第1の距離よりも大きく、且つ、第1のコイルパターンの内周端から外周端に向かう周回方向に進むに連れて、第2のターンとの間のスペースが拡大する第2の区間と、を含み、第3のターンは、第4のターンとの間のスペースが第1の距離であり、積層方向から見て第1のターンの第1の区間と重なるよう、第1のターンの第1の区間に沿って延在する第3の区間と、第3の区間よりも外周端側に位置し、積層方向から見て第1のターンの第2の区間と重なるよう、第1のターンの第2の区間に沿って延在するとともに、第4のターンとの間のスペースが第1の距離よりも大きく、且つ、第2のコイルパターンの内周端から外周端に向かう周回方向に進むに連れて、第4のターンとの間のスペースが拡大する第4の区間と、第4の区間よりも外周端側に位置し、積層方向から見て第1のターンと重なることなく、第2のコイルパターンの内周端から外周端に向かう周回方向に進むに連れて、第4のターンとの間のスペースが縮小する第5の区間と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、絶縁層を介して積層された複数のコイルパターンを有するコイル部品において、ダミーパターンを用いることなく、上層のコイルパターンの形成時におけるプロセス条件を改善する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示に係る技術の一実施形態によるコイル部品1の外観を示す略斜視図である。
図2は、導体層100のパターン形状を説明するための略平面図である。
図3は、絶縁層10の略平面図である。
図4は、導体層200のパターン形状を説明するための略平面図である。
図5は、絶縁層20の略平面図である。
図6は、導体層300のパターン形状を説明するための略平面図である。
図7は、絶縁層30の略平面図である。
図8は、コイル部品1の等価回路図である。
図9は、コイルパターン110とコイルパターン210を重ねた状態を示す模式的な拡大図である。
図10は、比較例によるパターン形状を説明するための図である。
図11は、図10に示す比較例の問題点を説明するための模式的な断面図である。
図12は、図10に示す比較例の問題点を説明するための模式的な断面図である。
図13は、変形例による導体層200Aのパターン形状を説明するための略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本開示に係る技術の実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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