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公開番号
2025150779
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051846
出願日
2024-03-27
発明の名称
セメント系造形物の製造方法
出願人
倉敷紡績株式会社
代理人
個人
主分類
B28B
1/30 20060101AFI20251002BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】セメント系材料の積層造形において、すべての層でノズルの移動経路を同じにできない場合や造形物の平面形状が一筆書きで構成できない場合であっても、ノズルからの材料の吐出を中断することなく、かつ、形成される辺を厚くすることなく、造形物を製造可能な方法を提供する。
【解決手段】セメント系材料を吐出するノズルを移動させてセメント系造形物を積層造形する方法であって、前記セメント系造形物の平面形状は2以上の奇点(d、e、h、i)を有し、前記セメント系造形物の奇数番目の層において前記ノズルが辿る第1経路(R1)と、前記第1経路に引き続いて偶数番目の層において前記ノズルが辿る第2経路(R2)が異なり、前記第1経路と前記第2経路を合わせると、前記ノズルが前記平面形状のすべての辺を2回ずつ通ることを特徴とするセメント系造形物の製造方法。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
セメント系材料を吐出するノズルを移動させてセメント系造形物を積層造形する方法であって、
前記セメント系造形物の平面形状は2以上の奇点を有し、
前記セメント系造形物の奇数番目の層において前記ノズルが辿る第1経路と、前記第1経路に引き続いて偶数番目の層において前記ノズルが辿る第2経路が異なり、前記第1経路と前記第2経路を合わせて、前記ノズルが前記平面形状のすべての辺を2回ずつ通ることを特徴とする、
セメント系造形物の製造方法。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記平面形状が2個の奇点を有し、
前記第1経路と前記第2経路はそれぞれ前記平面形状のすべての辺を1回ずつ通り、
前記第1経路と前記第2経路の始点と終点が逆である、
請求項1に記載のセメント系造形物の製造方法。
【請求項3】
前記第1経路は、前記平面形状のうち一筆書き可能な部分を通り、
前記第2経路は、前記第1経路で通った辺を1回通り、かつ、前記第1経路で通らなかった辺を2回通る、
請求項1に記載のセメント系造形物の製造方法。
【請求項4】
前記平面形状が4以上の奇点を有する、
請求項3に記載のセメント系造形物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元(3D)プリンタを用いてセメント系の造形物を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリートなどのセメント系材料からなる造形物を3Dプリンタを用いて造形することが行われている。この3Dプリンタは、セメント系材料を吐出するノズルを移動させて、材料を1層ずつ積層して造形を行うものである。ノズルの移動経路は、通常すべての層で同じ経路が選択され、造形物の平面形状が一筆書きで構成できない場合は、ノズルからの吐出を一時的に停止し、別の箇所に移動させてから再開する。しかし、吐出停止時と再開時の吐出量が変化するため、良好な品質の造形物を効率的に製造することが難しかった。この問題に対して、特許文献1では、3Dプリンタを用いてモルタル構造物を形成するにあたり、積層部の平面形状において、積層部の幅方向に分割した分割領域を生成し、分割領域を一筆書きで繋げる吐出経路に沿ってノズルを移動させる方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-064588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された方法は、平面形状を構成するパスが幅方向に2重になるため、形成される壁(辺)が厚くなり、内部空間に余裕がない場合などには用いることができなかった。
【0005】
本発明は、上記を考慮してなされたものであり、セメント系材料の積層造形において、すべての層でノズルの移動経路を同じにできない場合や、造形物の平面形状が一筆書きで構成できない場合であっても、ノズルからの材料の吐出を中断することなく、かつ、形成される辺を厚くすることなく、造形物を製造可能な方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のセメント系造形物の製造方法は、セメント系材料を吐出するノズルを移動させてセメント系造形物を積層造形する方法であって、前記セメント系造形物の平面形状は2以上の奇点を有し、前記セメント系造形物の奇数番目の層において前記ノズルが辿る第1経路と、前記第1経路に引き続いて偶数番目の層において前記ノズルが辿る第2経路が異なり、前記第1経路と前記第2経路を合わせて、前記ノズルが前記平面形状のすべての辺を2回ずつ通ることを特徴とする。
【0007】
ここで、セメント系材料には、モルタル、コンクリートおよびジオポリマーを含む。平面形状とは、積層される各層の平面視における形状である。奇点とは、平面形状をグラフで表したときの頂点であって、一般には当該頂点につながっている辺の数が奇数である点をいうが、本明細書においては当該頂点につながっている辺の数が3以上の奇数である点をいう。辺とは、平面形状を構成する線の部分をいい、直線であっても曲線であってもよい。なお、つながっている辺の数が偶数である頂点を偶点という。
【0008】
本発明のセメント系造形物の製造方法の一つの態様において、前記平面形状が2個の奇点を有し、前記第1経路と前記第2経路はそれぞれ前記平面形状のすべての辺を1回ずつ通り、前記第1経路と前記第2経路の始点と終点が逆である。
【0009】
本発明のセメント系造形物の製造方法の他の態様において、前記第1経路は、前記平面形状のうち一筆書き可能な部分を通り、前記第2経路は、前記第1経路で通った辺を1回通り、かつ、前記第1経路で通らなかった辺を2回通る。
【0010】
上記セメント系造形物の製造方法の他の態様において、好ましくは、前記平面形状が4以上の奇点を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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