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公開番号2025152820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054940
出願日2024-03-28
発明の名称フェライト焼結磁石
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 1/10 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】保磁力に優れた新規なフェライト焼結磁石を提供することを目的とする。
【解決手段】フェライト焼結磁石は、マグネトプランバイト型フェライト結晶粒と、3つ以上の前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒に囲まれた粒界多重点と、を備える。マグネトプランバイト型フェライト結晶粒及び粒界多重点は、それぞれ、金属元素A、La、Co、及び、Feを含有する。金属元素Aは、Sr、Ba、および、Caからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。粒界多重点における金属元素AのLaに対する原子比(A/La)が3.5~11.0である。マグネトプランバイト型フェライト結晶粒におけるCoのFeに対する原子比(Co/Fe)が、0.008~0.100である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
マグネトプランバイト型フェライト結晶粒と、
3つ以上の前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒に囲まれた粒界多重点と、を備えるフェライト焼結磁石であって、
前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒及び前記粒界多重点は、それぞれ、金属元素A、La、Co、及び、Feを含有し、
金属元素Aは、Sr、Ba、および、Caからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
前記粒界多重点における金属元素AのLaに対する原子比(A/La)が3.5~11.0であり、
前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒におけるCoのFeに対する原子比(Co/Fe)が、0.008~0.100である、フェライト焼結磁石。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒の金属組成は、以下の一般式(5)で表現され、

1-x-y
La



(Fe
12-e-f
Co





(5)
上式(5)中、Rは、Bi及び希土類元素(ただしLaを除く)からなる群から選択される少なくとも一種の金属元素であり、Mは、Zn、Cu、Mn、Al、Ni、及びCrからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属元素であり、
x>0,
0≦y<x、
e>0,
0≦f<e、及び、
0.800≦a≦1.200を満たす、請求項1に記載のフェライト焼結磁石。
【請求項3】
x≧0.05、及び、e≧0.05を満たす、請求項2に記載のフェライト焼結磁石。
【請求項4】
前記粒界多重点における金属元素及びSiの全量に対するLaの原子濃度が9.0モル%以下である、請求項1又は2に記載のフェライト焼結磁石。
【請求項5】
前記粒界多重点におけるSrの金属元素Aに対する比(Sr/A)が、0.30~0.85である、請求項1又は2に記載のフェライト焼結磁石。
【請求項6】
前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒のうち、積層欠陥をもつ結晶粒の割合が、100個中8個以下である、請求項1又は2に記載のフェライト焼結磁石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フェライト焼結磁石に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
マグネトプランバイト型(M型)構造のフェライトの化学式は、AFe
12

19
で表される。Aはアルカリ土類金属で2価、Feは3価、Oは-2価のイオンとなり、AFe
12

19
でチャージバランスが取れた結晶を形成している。
【0003】
AFe
12

19
に対して、AサイトをLaで、FeサイトをCoで置換することで、磁気特性が向上することが知られている(特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-156310公報
特開2023-90400号公報
特開2002-313617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のフェライト焼結磁石でも保磁力に改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、保磁力に優れた新規なフェライト焼結磁石を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]マグネトプランバイト型フェライト結晶粒と、
3つ以上の前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒に囲まれた粒界多重点と、を備えるフェライト焼結磁石であって、
前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒及び前記粒界多重点は、それぞれ、金属元素A、La、Co、及び、Feを含有し、
金属元素Aは、Sr、Ba、および、Caからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、
前記粒界多重点における金属元素AのLaに対する原子比(A/La)が3.5~11.0であり、
前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒におけるCoのFeに対する原子比(Co/Fe)が、0.008~0.100である、フェライト焼結磁石。
【0008】
[2]前記マグネトプランバイト型フェライト結晶粒の金属組成は、以下の一般式(5)で表現され、

1-x-y
La



(Fe
12-e-f
Co





(5)
上式(5)中、Rは、Bi及び希土類元素(ただしLaを除く)からなる群から選択される少なくとも一種の金属元素であり、Mは、Zn、Cu、Mn、Al、Ni、及びCrからなる群より選ばれる少なくとも一種の金属元素であり、
x>0,
0≦y<x、
e>0,
0≦f<e、及び、
0.800≦a≦1.200を満たす、[1]に記載のフェライト焼結磁石。
【0009】
[3]x≧0.05、及び、e≧0.05を満たす、[2]に記載のフェライト焼結磁石。
【0010】
[4]前記粒界多重点における金属元素及びSiの全量に対するLaの原子濃度が9.0モル%以下である、[1]~[3]のいずれか一項に記載のフェライト焼結磁石。
(【0011】以降は省略されています)

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