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公開番号
2025154435
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057435
出願日
2024-03-29
発明の名称
撥剤
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
3/18 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】基材(例えば、繊維製品及び/又はパルプ製品)に撥液性を付与できる新規な撥剤を提供すること。
【解決手段】
アミド基又はウレア基の炭素原子又は窒素原子に置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基が結合した構造、及び1以上の反応性基を有する化合物(a)から誘導された部分、及び
置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を有さず、2以上の反応性基を有する化合物(b)から誘導された部分、を有する撥液性化合物を含む撥剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アミド基又はウレア基の炭素原子又は窒素原子に置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基が結合した構造、及び1以上の反応性基を有する化合物(a)から誘導された部分、及び
置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を有さず、2以上の反応性基を有する化合物(b)から誘導された部分、を有する撥液性化合物を含む撥剤。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記化合物(a)から誘導された部分と前記化合物(b)から誘導された部分は、下記式:
-X
1
-CO-X
2
-
[式中、
X
1
及びX
2
は、それぞれ独立して、直接結合、-O-、及び-NH-からなる群から選択される一以上から構成される基である。]
で表される基又は直接結合で結合されている、請求項1に記載の撥剤。
【請求項3】
X
1
及びX
2
の一方は、-NH-である、請求項2に記載の撥剤。
【請求項4】
前記化合物(a)は、下記式:
-NR
1
-CO-R
2
、
-CO-NR
1
-R
2
、
-NH-CO-NR
1
-R
2
、及び
-NR
1
-CO-NH-R
2
[式中、
R
1
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上20以下の一価の炭化水素基であり、
R
2
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基である。]
でそれぞれ表される基からなる群から選択される基を少なくとも一つ含む、請求項1又は2に記載の撥剤。
【請求項5】
前記化合物(a)は、ポリアミンが有するアミノ基に対し、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を修飾してなり、一つ以上のアミノ基又はその誘導体を有するポリアミン修飾体である、請求項1又は2に記載の撥剤。
【請求項6】
前記ポリアミン修飾体は、下記式:
N(R
3
)
l
(-H)
m
-L
1
-[NR
1
-L
1
-]
t
-N(-CO-R
2
)
p
(-H)
q
[式中、
L
1
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数2~20の二価の脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基であり、
R
1
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1~20の一価の脂肪族炭化水素基であり、
R
2
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基であり、
R
3
は、それぞれ独立して、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1~20の一価の脂肪族炭化水素基、又は-CO-R
2
であり、
tは、0以上10以下の整数であり、
pは、1以上2以下の整数であり、
qは、0以上2以下の整数であり、
p+qは、2であり、
lは、0以上2以下の整数であり、
mは、0以上2以下の整数であり、
l+mは、2である。]
で表される化合物である、請求項5に記載の撥剤。
【請求項7】
前記化合物(a)は、ポリカルボン酸が有するカルボキシル基に対し、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を修飾してなり、1つ以上のカルボキシル基またはその誘導体を有するポリカルボン酸修飾体である、請求項1又は2に記載の撥剤。
【請求項8】
前記ポリカルボン酸修飾体は、下記式:
A{-CONR
1
-R
2
}
n
{-COOH}
m
[式中、
Aは、2~4価の炭素数1以上20以下の脂肪族炭化水素基又は2~4価の芳香族炭化水素基であり、
R
1
は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数炭素数1以上20以下の直鎖または分岐鎖の脂肪族炭化水素基であり、
R
2
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基であり、
nは、1以上4以下の整数であり
mは、1以上4以下の整数であり、
n+mは、2以上4以下の整数である。]
で表される化合物を含む、請求項7に記載の撥剤。
【請求項9】
前記撥液性化合物は、化合物(c)から誘導された部分をさらに含み、
前記化合物(c)は、
置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を有するモノカルボン酸及びその誘導体及び/又は
置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を有するモノアミン及びその誘導体である、請求項1又は2に記載の撥剤。
【請求項10】
前記化合物(a)はポリアミンが有するアミノ基に対し、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を修飾してなるポリアミン修飾体であり、前記化合物(b)は置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を有さないポリカルボン酸であり、
前記化合物(a)から誘導された部分と前記化合物(b)から誘導された部分は、下記式:
-X
1
-CO-X
2
-
[式中、
X
1
及びX
2
は、それぞれ独立して、直接結合、-O-、及び-NH-からなる群から選択される一以上から構成される基である。]
で表される基で結合されている、請求項1に記載の撥剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、撥剤に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、各種基材に撥液性(撥水性、撥油性、耐油性、及び/又は耐水性)を付与することができる非フッ素系撥剤の開発が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2016-524628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、基材に撥液性を付与できる撥剤について開発の余地が依然ないかを鋭意検討した。その結果、従前とは異なる新規な撥液性化合物による基材への撥液性付与には依然開発の余地が残されていることを見出した。
【0005】
本開示は、基材(例えば、繊維製品及び/又はパルプ製品)に撥液性を付与できる新規な撥剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の態様を含む:
[項1]
アミド基又はウレア基の炭素原子又は窒素原子に置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基が結合した構造、及び1以上の反応性基を有する化合物(a)から誘導された部分、及び
置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を有さず、2以上の反応性基を有する化合物(b)から誘導された部分、を有する撥液性化合物を含む撥剤。
[項2]
前記化合物(a)から誘導された部分と前記化合物(b)から誘導された部分は、下記式:
-X
1
-CO-X
2
-
[式中、
X
1
及びX
2
は、それぞれ独立して、直接結合、-O-、及び-NH-からなる群から選択される一以上から構成される基である。]
で表される基又は直接結合で結合されている、項1に記載の撥剤。
[項3]
X
1
及びX
2
の一方は、-NH-である、項2に記載の撥剤。
[項4]
前記化合物(a)は、下記式:
-NR
1
-CO-R
2
、
-CO-NR
1
-R
2
、
-NH-CO-NR
1
-R
2
、及び
-NR
1
-CO-NH-R
2
[式中、
R
1
は、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を有してもよい炭素数1以上20以下の一価の炭化水素基であり、
R
2
は、それぞれ独立して、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基である。]
でそれぞれ表される基からなる群から選択される基を少なくとも一つ含む、項1~3のいずれか一項に記載の撥剤。
[項5]
前記化合物(a)は、ポリアミンが有するアミノ基に対し、置換基を有してもよい炭素数6以上40以下の一価の炭化水素基を修飾してなり、一つ以上のアミノ基又はその誘導体を有するポリアミン修飾体である、項1~4のいずれか一項に記載の撥剤。
[項6]
前記ポリアミン修飾体は、下記式:
N(R
3
)
l
(-H)
m
-L
1
-[NR
1
-L
1
-]
t
-N(-CO-R
2
)
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、基材に撥液性を付与できる新たな撥剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<用語の定義>
本明細書において用いられる場合、「n価の基」とは、n個の結合手を有する基、すなわちn個の結合を形成する基を意味する。また、「n価の有機基」とは、炭素を含有するn価の基を意味する。かかる有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖において、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ、ハロゲン等を有している基を意味する。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分岐鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、明示的に記載した場合、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0010】
本明細書において、「各出現において独立して」、「互いにそれぞれ独立して」、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、出現毎に独立して当該定義が適用される。
(【0011】以降は省略されています)
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