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公開番号
2025154923
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058213
出願日
2024-03-29
発明の名称
フタロシアニン化合物の製造方法
出願人
富士フイルム株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C07D
487/22 20060101AFI20251002BHJP(有機化学)
要約
【課題】エステル側鎖を有するフタロシアニン化合物を高純度に得ることができるフタロシアニン化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表されるフタロニトリル化合物と、金属化合物と、一般式(5)で表される化合物とを混合する工程を含む、フタロシアニン化合物の製造方法。一般式(1)中、Z
1
~Z
4
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基等を表し、Z
1
~Z
4
の少なくとも1つは一般式(2)で表される置換基である。一般式(2)中、Lはアルキレン、又はアリーレンを表し、Rはアルキル基、又はアリール基を表す。一般式(5)中、Rは一般式(2)におけるRと同じである。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるフタロニトリル化合物と、金属化合物と、下記一般式(5)で表される化合物とを混合する工程を含む、
フタロシアニン化合物の製造方法。
JPEG
2025154923000021.jpg
29
49
一般式(1)中、Z
1
、Z
2
、Z
3
、及びZ
4
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、置換若しくは無置換のアリールチオ基、又は下記一般式(2)で表される置換基を表す。但し、Z
1
、Z
2
、Z
3
、及びZ
4
の少なくとも1つは下記一般式(2)で表される置換基である。
JPEG
2025154923000022.jpg
12
59
一般式(2)中、Lは置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアリーレン基を表し、Rは置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基を表す。
JPEG
2025154923000023.jpg
5
30
一般式(5)中、Rは一般式(2)におけるRと同じである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記一般式(5)で表される化合物の含有量が、前記一般式(1)で表されるフタロニトリル化合物と、前記金属化合物と、前記一般式(5)で表される化合物とを混合して得られる混合液100質量%に対し、0.01質量%~10質量%である、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
【請求項3】
前記一般式(5)で表される化合物の含有量が、前記混合液100質量%に対し、0.40質量%~5.00質量%である、請求項2に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
【請求項4】
前記一般式(5)で表される化合物を、前記一般式(1)で表されるフタロニトリル化合物1当量に対して、0.05当量~2.0当量含む、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
【請求項5】
前記混合する工程において、さらに、反応溶媒としてベンゾニトリルを混合する、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
【請求項6】
前記一般式(1)で表されるフタロニトリル化合物と、前記金属化合物と、前記一般式(5)で表される化合物とを混合して得られる混合液100質量%に対する水の含有量が、0.05質量%未満である、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
【請求項7】
130℃以上170℃以下に加熱する工程をさらに含む、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
【請求項8】
前記フタロシアニン化合物が、下記一般式(3)で表されるフタロシアニン化合物である、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
JPEG
2025154923000024.jpg
60
75
一般式(3)中、Mは、金属原子又は金属原子の酸化物を表し、
Z
11
、Z
12
、Z
13
、Z
14
、Z
15
、Z
16
、Z
17
、Z
18
、Z
19
、Z
20
、Z
21
、Z
22
、Z
23
、Z
24
、Z
25
、及びZ
26
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、置換若しくは無置換のアリールチオ基、又は一般式(4)で表される置換基を表す。
ただし、Z
11
、Z
12
、Z
13
、Z
14
、Z
15
、Z
16
、Z
17
、Z
18
、Z
19
、Z
20
、Z
21
、Z
22
、Z
23
、Z
24
、Z
25
、及びZ
26
のうち、少なくとも1つが、下記一般式(4)で表される置換基である。
JPEG
2025154923000025.jpg
12
54
一般式(4)中、Lは置換若しくは無置換のアルキレン、置換若しくは無置換のアリーレン基を表し、Rは置換若しくは無置換のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を表す。
【請求項9】
前記一般式(3)におけるMが、亜鉛、マグネシウム又はオキシバナジウム(V=O)である、請求項8に記載のフタロシアニン化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、フタロシアニン化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、フタロシアニン化合物の製造方法としては、無水フタル酸化合物と尿素、金属化合物を原料とするワイラー法と、フタロニトリル化合物と金属化合物を原料に用いるフタロニトリル法とが知られている。
フタロニトリル化合物は無水フタル酸化合物等と比較して反応性が高く、反応性の低い金属化合物、例えば、亜鉛化合物、マグネシウム化合物、酸化バナジウム化合物等を用いてフタロシアニン化合物を合成する場合、高純度にフタロシアニン化合物を合成する必要がある場合等には、上記のうちフタロニトリル法が選択される。
一方で、電子求引性の高い置換基を有するフタロニトリル化合物は、フタロニトリルに配位してルイス酸として機能する金属化合物が共存する場合、例えば、水などの求核剤が存在すると望まない副反応が起こる場合がある。なかでも、フタロニトリル化合物の置換基としてエステル官能基がある場合は、水などの存在により望まない加水分解反応が起こる場合がある。
【0003】
フタロシアニン化合物の反応時間を短縮することを課題とし、フタロニトリル化合物を、金属化合物と環化反応させる工程を有し、反応溶液100質量%に対し、水の含有量を0.05~0.40質量%範囲とし、金属化合物を金属ヨウ化物として、環化反応を行うフタロシアニン化合物の製造方法が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-133059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フタロシアニン化合物の製造に、一般に環化しにくい金属化合物、例えば、亜鉛、マグネシウム、バナジウム等を用いた場合、環化反応において厳しい反応条件に附すことが多く、高温であり、且つ長時間の反応が必要であり、工業的製造にはエネルギー負荷が大きいという問題がある。
また、厳しい反応条件において環化反応を行うと、副反応も進行しやすくなり、高純度且つ高収率に目的とするフタロシアニン化合物を得ることが困難であった。特に側鎖にエステルのような弱い官能基を持つ場合、加水分解などの分解反応を受け易いため、特に高純度且つ高収率に目的物を得ることが困難であるという問題がある。
【0006】
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、エステル側鎖を有するフタロシアニン化合物を高純度に得ることができるフタロシアニン化合物の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の態様を含む。
<1> 下記一般式(1)で表されるフタロニトリル化合物と、金属化合物と、下記一般式(5)で表される化合物とを混合し、混合する工程を含む、フタロシアニン化合物の製造方法。
JPEG
2025154923000001.jpg
29
49
【0008】
一般式(1)中、Z
1
、Z
2
、Z
3
、及びZ
4
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、置換若しくは無置換のアリールチオ基、又は一般式(2)で表される置換基を表す。但し、Z
1
、Z
2
、Z
3
、及びZ
4
の少なくとも1つは下記一般式(2)で表される置換基である。
【0009】
JPEG
2025154923000002.jpg
12
59
【0010】
一般式(2)中、Lは置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアリーレン基を表し、Rは置換若しくは無置換のアルキル基、又は置換若しくは無置換のアリール基を表す。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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