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公開番号2025159637
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-21
出願番号2024062362
出願日2024-04-08
発明の名称既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法およびブラケットの取付構造
出願人大成建設株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類E01D 22/00 20060101AFI20251014BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】既設橋脚の重量増加を抑えつつ、既設橋脚に固定したアンカーボルトの引き抜き耐力を十分に確保できるアンカーボルトの施工方法を提供する。
【解決手段】コンクリート造の既設橋脚2におけるアンカーボルト20の施工方法であって、既設橋脚2の側端部2cの一部を除去する工程と、既設橋脚2の側端部2cに形成された切削仕上げ面2dに、繊維補強コンクリートを打設して打替部10を形成する工程と、打替部10にアンカーボルト20を固定する工程と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート造の既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法であって、
前記既設橋脚の側端部の一部を除去するコンクリート除去工程と、
前記コンクリート除去工程において前記既設橋脚の側端部に形成された切削仕上げ面に、繊維補強コンクリートを打設して打替部を形成する繊維補強コンクリート打設工程と、
前記打替部にアンカーボルトを固定するアンカーボルト固定工程と、を備えていることを特徴とする既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
コンクリート造の既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法であって、
前記既設橋脚の側端部の一部を除去するコンクリート除去工程と、
前記コンクリート除去工程において前記既設橋脚の側端部に形成された切削仕上げ面の側方に、アンカーボルトを配置するアンカーボルト配置工程と、
前記切削仕上げ面に繊維補強コンクリートを打設して打替部を形成し、前記打替部に前記アンカーボルトを固定する繊維補強コンクリート打設工程と、を備えていることを特徴とする既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法。
【請求項3】
前記繊維補強コンクリート打設工程では、
前記既設橋脚の側端部の一部を除去する前の前記既設橋脚の側端部の範囲内で、前記切削仕上げ面に前記繊維補強コンクリートを打設して前記打替部を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法。
【請求項4】
前記既設橋脚は、鉄筋コンクリート造であり、
前記コンクリート除去工程では、
前記既設橋脚の側端部のコンクリートを除去して鉄筋を露出させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法。
【請求項5】
コンクリート造の既設橋脚におけるブラケットの取付構造であって、
前記既設橋脚の側端部のコンクリートの一部を、繊維補強コンクリートに打ち替えて形成した打替部と、
前記打替部に固定されたアンカーボルトと、
前記アンカーボルトに取り付けられたブラケットと、を備えていることを特徴とする既設橋脚におけるブラケットの取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法およびブラケットの取付構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
既設橋梁の耐震補強において、橋脚と橋桁との間の支承を交換する際には、橋脚の上部の側端部に複数のアンカーボルトを固定し、各アンカーボルトにブラケットを取り付けることで、橋脚の上部の外面にブラケットを設置している。そして、ブラケットの上面にジャッキを設置し、そのジャッキによって橋桁を支持しながら支承を交換している(例えば、特許文献1参照)。また、支承を交換した後に、ブラケットの上面に水平力分担構造体を設置すれば、橋梁の耐震性能を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-212916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
橋脚の側端面からアンカーボルトまでの距離が小さい場合には、アンカーボルトの引き抜き耐力を十分に確保できない場合がある。この場合には、橋脚の側端面にコンクリートを増設して、橋脚の橋幅方向の断面を大きくすることで、アンカーボルトの引き抜き耐力を確保している。この構成では、橋脚の重量が増加するため、橋脚の基部の補強が必要になる場合がある。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決し、既設橋脚の重量増加を抑えつつ、既設橋脚に固定したアンカーボルトの引き抜き耐力を十分に確保できるアンカーボルトの施工方法およびブラケットの取付構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、第一の発明は、コンクリート造の既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法であって、前記既設橋脚の側端部の一部を除去するコンクリート除去工程と、前記コンクリート除去工程において前記既設橋脚の側端部に形成された切削仕上げ面に、繊維補強コンクリートを打設して打替部を形成する繊維補強コンクリート打設工程と、前記打替部にアンカーボルトを固定するアンカーボルト固定工程と、を備えている。
【0007】
前記課題を解決するため、第二の発明は、コンクリート造の既設橋脚におけるアンカーボルトの施工方法であって、前記既設橋脚の側端部の一部を除去するコンクリート除去工程と、前記コンクリート除去工程において前記既設橋脚の側端部に形成された切削仕上げ面の側方に、アンカーボルトを配置するアンカーボルト配置工程と、前記切削仕上げ面に繊維補強コンクリートを打設して打替部を形成し、前記打替部に前記アンカーボルトを固定する繊維補強コンクリート打設工程と、を備えている。
【0008】
本発明の繊維補強コンクリートに練り込まれる繊維の種類は限定されるものではない。例えば、金属繊維(鋼繊維など)、合成繊維(炭素繊維、PVA(polyvinyl alcohol)繊維、アラミド繊維など)、無機繊維(シリカ繊維、バサルト繊維など)をコンクリートに練り込むことができる。
【0009】
本発明では、既設橋脚の側端部の一部を繊維補強コンクリートに打ち替えて、その打替部にアンカーボルトを固定している。アンカーボルトの引き抜き耐力はコンクリートの圧縮強度に相関しているため、圧縮強度と引張特性の大きい繊維補強コンクリートにアンカーボルトを固定することで、アンカーボルトの引き抜き耐力を十分に確保できる。
本発明では、既設橋脚の側端部の一部を除去した後に、その側端部の切削仕上げ面に繊維補強コンクリートを打設するため、既設橋脚の側端部の一部を除去せずに、コンクリートを増設した場合に比べて、既設橋脚の重量増加を抑えることができる。
【0010】
前記したアンカーボルトの施工方法における前記繊維補強コンクリート打設工程では、前記既設橋脚の側端部の一部を除去する前の前記既設橋脚の側端部の範囲内で、前記切削仕上げ面に前記繊維補強コンクリートを打設して前記打替部を形成することが好ましい。
この構成では、打替部の大きさを抑えて、既設橋脚の重量増加を抑えるとともに、既設橋脚が建築限界を超えるのを防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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