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公開番号2025152893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055068
出願日2024-03-28
発明の名称免震基礎構造およびその構築方法
出願人大成建設株式会社
代理人個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20251002BHJP(建築物)
要約【課題】高精度に構築可能でかつ優れた耐震性を有する、免震基礎構造およびその構築方法を提供すること。
【解決手段】免震基礎構造1は、積層ゴム支承20と、積層ゴム支承20上に設けられるプレキャスト鉄筋コンクリート造の上部基礎30と、上部基礎30の上面から上方に突出する梁支持部33上に配置される仕口部鉄骨梁40と、上部基礎30および仕口部鉄骨梁40の一部を含んで構築されるコンクリート造の基礎接合部50と、を備える。上部基礎30には、アンカー筋35が取り付けられた長ナット34が埋設され、積層ゴム支承20の上フランジ23には、ボルト挿通孔25が形成されている。積層ゴム支承20と上部基礎30とは、取付けボルト27を上フランジ23のボルト挿通孔25に挿通して長ナット34に螺合することで、接合されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
免震装置を備える免震基礎構造であって、
前記免震装置と、
前記免震装置の上に設けられるコンクリート造の上部基礎と、
前記上部基礎の上面から上方に突出する梁支持部上に配置される梁部材と、
前記上部基礎および前記梁部材の一部を含んで構築されるコンクリート造の基礎接合部と、を備え、
前記上部基礎には、アンカー筋が取り付けられた雌ねじ部が埋設され、
前記免震装置の上フランジには、貫通孔が形成され、
前記免震装置と前記上部基礎とは、取付けボルトを前記上フランジの貫通孔に挿通して前記雌ねじ部に螺合することで、接合されていることを特徴とする免震基礎構造。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
免震装置を備える免震基礎構造であって、
前記免震装置と、
前記免震装置の上に設けられるコンクリート造の上部基礎と、
前記上部基礎の上面から上方に突出する梁支持部上に配置される梁部材と、
前記上部基礎および前記梁部材の一部を含んで構築されるコンクリート造の基礎接合部と、を備え、
前記上部基礎の底面には、貫通孔が形成されたフランジプレートが設けられ、
前記免震装置の上フランジには、貫通孔が形成され、
前記免震装置と前記上部基礎とは、取付けボルトを前記上フランジおよび前記フランジプレートの貫通孔に挿通してナットを螺合することで、接合されていることを特徴とする免震基礎構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の免震基礎構造の構築方法であって、
基盤上に前記免震装置を設置する工程と、
前記免震装置上にコンクリート造の前記上部基礎を配置する工程と、
前記取付けボルトで、前記免震装置と前記上部基礎とを接合する工程と、
前記上部基礎上面の梁支持体に前記梁部材を載置する工程と、
前記上部基礎および前記梁部材の一部を囲んで型枠材を建て込み、前記型枠材の内側にコンクリートを打設して前記基礎接合部を構築する工程と、を含むことを特徴とする免震基礎構造の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免震装置を備える免震基礎構造、および、この免震基礎構造の構築方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、免震装置を備える免震構造が提案されている(特許文献1~3参照)。
特許文献1には、免震装置と、免震装置の上に設けられたプレキャストコンクリート造の上部基礎と、免震装置の下に設けられたプレキャストコンクリート造の下部立上り基礎と、上部基礎の上に接続された柱脚部と、を備える免震構造が示されている。
特許文献2には、下部基礎と、下部基礎の上に設けられた免震装置と、免震装置の上に設けられたプレキャストコンクリート造の上部基礎と、を備える免震基礎構造が示されている。
【0003】
特許文献3には、プレキャストコンクリート造の下部免震基礎と、下部免震基礎の上に設置された免震装置と、免震装置の上に設けられたプレキャストコンクリート造の上部免震基礎と、上部免震基礎の上に設けられた上部躯体(鉄骨梁および鉄骨柱)と、を備える免震基礎構造が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許5232106号公報
特開2014-91943号公報
特許7165548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、高精度に構築可能でかつ優れた耐震性を有する、免震基礎構造およびその構築方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の免震基礎構造(例えば、後述の免震基礎構造1)は、免震装置(例えば、後述の積層ゴム支承20)を備える免震基礎構造であって、前記免震装置と、前記免震装置の上に設けられるコンクリート造の上部基礎(例えば、後述の上部基礎30)と、前記上部基礎の上面から上方に突出する梁支持部(例えば、後述の梁支持部33)上に配置される梁部材(例えば、後述の仕口部鉄骨梁40)と、前記上部基礎および前記梁部材の一部を含んで構築されるコンクリート造の基礎接合部(例えば、後述の基礎接合部50)と、を備え、前記上部基礎には、アンカー筋(例えば、後述のアンカー筋35)が取り付けられた雌ねじ部(例えば、後述の長ナット34)が埋設され、前記免震装置の上フランジ(例えば、後述の上フランジ23)には、貫通孔(例えば、後述のボルト挿通孔25)が形成され、前記免震装置と前記上部基礎とは、取付けボルト(例えば、後述の取付けボルト27)を前記上フランジの貫通孔に挿通して前記雌ねじ部に螺合することで、接合されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、免震装置上にコンクリート造の上部基礎を配置し、上部基礎の梁支持部上に梁部材を配置し、この状態で、上部基礎および梁部材の一部を含んでコンクリートを打設して、基礎接合部を構築する。これにより、免震装置、上部基礎、および梁部材を強固に一体化できるので、耐震性に優れた免震基礎構造を提供できる。
また、コンクリート造の上部基礎にアンカー筋付きの雌ねじ部を埋設しておき、免震装置の上フランジの貫通孔に挿通した取付けボルトを雌ねじ部に螺合することで、免震装置と上部基礎とが接合される。これにより、免震装置と上部基礎とを高精度で接合できる。
また、免震装置上にコンクリート造の上部基礎を配置して、上部基礎の梁支持部上に梁部材を配置して、この状態でコンクリートを打設することで、鉄筋コンクリート造の基礎接合部を構築する。このように、上部基礎をコンクリート造としたので、短工期で高精度な免震基礎構造を構築できる。
【0008】
第2の発明の免震基礎構造は、前記上部基礎には、柱主筋(例えば、後述の柱主筋31)の下端側が埋設されていることを特徴とする。
この発明によれば、免震装置上の上部基礎に柱主筋の下端側を埋設したので、柱と免震基礎構造と強固に接合できる。
【0009】
第3の発明の免震基礎構造(例えば、後述の免震基礎構造1A)は、免震装置(例えば、後述の弾性すべり支承60)を備える免震基礎構造であって、前記免震装置と、前記免震装置の上に設けられるコンクリート造の上部基礎(例えば、後述の上部基礎70)と、前記上部基礎の上面から上方に突出する梁支持部(例えば、後述の梁支持部33)上に配置される梁部材(例えば、後述の仕口部鉄骨梁40)と、前記上部基礎および前記梁部材の一部を含んで構築されるコンクリート造の基礎接合部(例えば、後述の基礎接合部50)と、を備え、前記上部基礎の底面には、貫通孔(例えば、後述のボルト挿通孔76)が形成されたフランジプレート(例えば、後述のフランジプレート72)が設けられ、前記免震装置の上フランジ(例えば、後述の上フランジ66)には、貫通孔(例えば、後述のボルト挿通孔67)が形成され、前記免震装置と前記上部基礎とは、取付けボルト(例えば、後述の取付けボルト79)を前記上フランジおよび前記フランジプレートの貫通孔に挿通してナット(例えば、後述のナット80)を螺合することで、接合されていることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、免震装置上にコンクリート造の上部基礎を配置し、上部基礎の梁支持部上に梁部材を配置し、この状態で、上部基礎および梁部材の一部を含んでコンクリートを打設して、基礎接合部を構築する。これにより、免震装置、上部基礎、および梁部材を強固に一体化できるので、耐震性に優れた免震基礎構造を提供できる。
また、コンクリート造の上部基礎にアンカー筋付きの雌ねじ部を埋設しておき、免震装置の上フランジの貫通孔に挿通した取付けボルトを雌ねじ部に螺合することで、免震装置と上部基礎とが接合される。これにより、免震装置と上部基礎とを高精度で接合できる。
また、免震装置上にコンクリート造の上部基礎を配置して、上部基礎の梁支持部上に梁部材を配置して、この状態でコンクリートを打設することで、鉄筋コンクリート造の基礎接合部を構築する。このように、上部基礎をコンクリート造としたので、短工期で高精度な免震基礎構造を構築できる。
また、コンクリート造の上部基礎の底面に、貫通孔が形成されたフランジプレートを設けるとともに、免震装置の上フランジに貫通孔を設け、それぞれの貫通孔に取付けボルトを挿通し、この取付けボルトにナットで螺合することで、免震装置と上部基礎とを強固に接合できる。
(【0011】以降は省略されています)

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