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公開番号
2025160264
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2025119817,2022501977
出願日
2025-07-16,2021-02-18
発明の名称
検体の状態を評価するためのデバイス、それを含むシステム、検体の状態を評価する方法及びそれに用いる乳酸デヒドロゲナーゼ
出願人
キッコーマン株式会社
代理人
弁理士法人 津国
主分類
C12N
9/04 20060101AFI20251015BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ヒトおよび非ヒト生物の間質液、血液、尿、涙、汗、唾液、飲食品、醸造物等の状態を評価するためのデバイス、システム、プログラム、それらを用いた評価方法を提供する。
【解決手段】検体に乳酸デヒドロゲナーゼを作用させるための作用部と、乳酸デヒドロゲナーゼを作用させた検体の状態を感知するセンサを含む、検体の状態を評価するためのデバイス、システム、プログラム、それらを用いた検体の状態を評価するための方法、それに用いる酵素を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
検体の状態を評価するためのデバイスであって、
検体に乳酸デヒドロゲナーゼを作用させるための作用部と、
乳酸デヒドロゲナーゼを作用させた検体の状態を感知するためのセンサであって、作用部での検体の状態を感知することが可能なように配置されるセンサと
を含む、デバイス。
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【請求項2】
センサからの信号を出力するための出力部をさらに含む、請求項1記載のデバイス。
【請求項3】
請求項2記載のデバイスと、
デバイスの出力部に接続され、センサからの信号を処理するためのデータ処理ユニットと
を含む、システム。
【請求項4】
検体の状態を、デバイス及びデータ処理ユニットを含むシステムによって評価するためのプログラムであって、
デバイスが、
検体に乳酸デヒドロゲナーゼを作用させるための作用部と、
乳酸デヒドロゲナーゼを作用させた検体の状態を感知するためのセンサであって、作用部での検体の状態を感知することが可能なように配置されるセンサと、
センサからの信号を出力するための出力部と
を含み、
データ処理ユニットが、デバイスの出力部に接続され、センサからの信号を処理するように構成され、
プログラムが、デバイスに対して、
センサにより、乳酸デヒドロゲナーゼを作用部において作用させた検体の状態を感知して測定し、信号に変換するための、測定処理と、
前記測定処理で得られた信号を出力部からデータ処理ユニットに対して転送するための、転送処理と、
を実行させ、
プログラムが、前記データ処理ユニットに対して、前記測定処理で得られた信号に対して所定の処理をするための、データ処理を実行させる、プログラム。
【請求項5】
請求項1又は2記載のデバイス、または請求項3記載のシステムを用いる、検体の状態を評価する方法。
【請求項6】
検体が、ヒトおよび非ヒト生物の体液、間質液、血液、尿、涙、汗、唾液、皮膚、肉、眼球、角膜、胃液、飲食品、醸造物、化成品、水、土壌を含む乳酸含有組成物である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
検体の状態が、運動負荷に対する身体状態、疾病状態、乳酸量の変化を伴う醸造物の醸造状態、乳酸量の変化を伴う飲食品の熟成・追熟度合、乳酸量の変化を伴う化成品製造の乳酸含有割合、乳酸量の変化を伴う水、土壌中の乳酸量である、請求項5又は6記載の方法。
【請求項8】
検体の状態をモニタリングするためのデバイスであって、デバイスは、検体に、
(A)溶液中で、37℃にて10日間経過させた時に、初発活性の約20%以上を維持しているフラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼ、
(B)溶液中で、37℃にて3日間以上経過させた時に、初発活性の約20%以上を維持しているフラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼ、又は
(C)溶液中で、37℃にて15時間以上経過させた時に、初発活性の約20%以上を維持しているフラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼ
を作用させるための作用部を含む、デバイス。
【請求項9】
請求項8記載のデバイスがさらに出力部を含み、その出力部がデータ処理ユニットに接続される、システム。
【請求項10】
請求項8記載のデバイスまたは請求項9記載のシステムを用いる、検体の状態をモニタリングする方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラビン化合物を補酵素とするフラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼを用いたセンサを含む、検体の状態を評価するためのデバイス、前記デバイスがさらに出力部を含むシステム、前記デバイスまたはシステムを用いて検体の状態を評価する方法に関する。また、本発明は、前記デバイス、システムおよびそれらを用いて検体の状態を評価する方法に好適に用いることが可能なフラビン依存性乳酸デヒドロゲナーゼに関する。
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【背景技術】
【0002】
血中乳酸濃度や汗中乳酸濃度は、疲労や身体状態を反映するマーカーとして知られている。乳酸は主要代謝産物であり、健康管理の指標のみならず、重篤な病気および/または外科患者を含む健康評価にとって重要であることが認識されており、体液中の乳酸値は循環不全、肝障害などの種々の病態に対する指標となり得る。乳酸監視は、敗血症、低酸素症、および癌組織の存在を検出するために使用され得る(非特許文献1)。
【0003】
疾病状態のヒトに限らない体調管理の目的に関しても、スポーツ選手や日常的に運動することに関心の高い人が行うトレーニングの適切性をモニタリングするための一指標として、乳酸監視が行われている(非特許文献2)。
【0004】
特許文献1~3には、ヒトの状態や姿勢等を一定の時間連続的にモニタリングする技術的な提案として、所定の情報処理装置が提案されている(特許文献1~3)。
【0005】
乳酸を基質とする酵素としては、乳酸オキシダーゼ(以下、LOD)が知られている。LODは、乾燥後の保管中に活性が失われていくという問題がある。そのため、特許文献4には、乾燥工程に際し特定の安定化剤と組み合わせて乾燥させる方法が提案されている。
【0006】
特許文献5には、過酸化水素によるLOD活性低下を回避する手段として、過酸化水素消去目的でカタラーゼを共存させた乳酸センサも提案されている。
【0007】
また、乳酸を基質とする酵素としては、FMN依存性乳酸デヒドロゲナーゼ(以下、FMN-LDH)が知られている。非特許文献3には、これまでに知られているSaccharomyces cerevisiae由来FMN-LDHは、安定性に課題があることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-150649号公報
特開2017-100039号公報
国際公開第17/163521号パンフレット
特許第5593689号
特表2018-519507号公報
【非特許文献】
【0009】
日本版敗血症診療ガイドライン2016、PNAS September 15, 2015, 112 (37), 11642-11647
スポーツパフォーマンス研究,3,31-48, 2011
Methods Enzymol.,53,238-56,1978
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
食品中の乳酸値は品質管理等の指標となり得る。乳酸発酵工程を経て製造される各種の発酵飲食品、例えば日本酒やワイン、ウイスキー、チーズ、ヨーグルト、サワークラウト、くずもち、漬物、味噌、醤油、乳酸発酵酵母エキス等の製造現場においては、良好な品質の製品を安定的に製造するために、適切な乳酸発酵工程管理が行われることが好ましく、その工程管理において、乳酸量が製造工程管理の指標となりうる。
(【0011】以降は省略されています)
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