TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025163201
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2025131181,2022000493
出願日2025-08-06,2020-11-30
発明の名称Mg合金、Mg合金の製造方法、及び、Mg合金を用いた土木材料及び生体材料
出願人三協立山株式会社
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類C22C 23/02 20060101AFI20251021BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】Niをマグネシウム合金中に分散させ、分解を促進することができるMg合金を提供する。
【解決手段】Mg、Al、Mn、Niを含有するマグネシウム合金において、Niを含むAl-Mn-Ni系金属間化合物を形成させて晶出させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Mg、Al、Mn、Niを含有し、晶出したAl-Mn-Ni系金属間化合物を有する、Mg合金。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
Znをさらに含有する、請求項1に記載のMg合金。
【請求項3】
Caをさらに含有する、請求項1又は2に記載のMg合金。
【請求項4】
Al
2
Ca、(Mg、Al)
2
Ca、又は、Mg
2
Caからなる群から選択される1以上の化合物を含む、請求項3に記載のMg合金。
【請求項5】
Mg合金全量に対し、前記Alは0.1質量%以上16質量%以下であり、前記Mnは0.05質量%以上である、請求項1~4いずれか一項に記載のMg合金。
【請求項6】
Mg合金全量に対し、前記Znは0.05質量%以上1.5質量%以下である、請求項2に記載のMg合金。
【請求項7】
Mg合金全量に対し、前記Caは0.1質量%以上2.0質量%以下である、請求項3に記載のMg合金。
【請求項8】
前記Al-Mn-Ni系金属間化合物に対し、Niが0.1質量%以上である、請求項1~6いずれか一項に記載のMg合金。
【請求項9】
前記Al-Mn-Ni系金属間化合物は、単位断面積あたり1個/cm
2
以上である、及び、1nm以上25μm以下の大きさを有する、請求項1~8いずれか一項に記載のMg合金。
【請求項10】
Mg合金の製造方法であって、
該Mg合金の製造方法は鋳造工程を含み、
前記鋳造工程は、
Mg、Al、Mn及びNiを配合して混合物を作製する工程と、
前記作製された混合物を720℃以上に加熱し溶湯を作製する工程と、
前記作製された溶湯を攪拌して完全溶解物を作製する工程と、
前記攪拌して作製された完全溶解物を鋳造する工程と、
を含む、晶出したAl-Mn-Ni系金属間化合物を有するMg合金の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、Mg合金、Mg合金の製造方法、及び、Mg合金を用いた土木材料及び生体材料に関する。特に、分解を促進することができるMg合金に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
マグネシウム合金は、構造物や装置に使用される金属材料の中では密度が小さいため、様々な分野の部材を鉄等からマグネシウム合金に置き換えることにより、該部材の軽量化が図られてきている。また、マグネシウム合金は、他の金属より電位的に卑であるため、構造物を防食する犠牲電極材や掘削部材にも応用されている。さらに、マグネシウム合金は分解性あるいは生分解性を有するため、回収不要な部材へも利用されており、地中構造物、水中構造物や生体材料、医療材料への応用開発も進められている。
【0003】
特許文献1は、改善された分解特性を有するMgZn合金やMgZnCa合金に関するものであり、これらの合金に基づく三次元構造体を有するインプラントを開示している。外科用インプラントを含む医療用途の材料であるため、具体的には、超高純度マグネシウムに高純度Znを2.0重量%~6重量%含有させている(特許文献1段落0002、0004、0045等)。
【0004】
また、特許文献2は、機械的特性、表面品質に優れるマグネシウム合金材に関し、連続鋳造を行うにあたり、マグネシウム合金の溶湯が接触する部分の形成材料を、酸素の含有量が20質量%以下の低酸素材料にて形成することを開示している(特許文献2段落0008、0009等)。
【0005】
上記のように、用途目的に応じ、軽量化や機械特性、分解特性の優れたマグネシウム合金の材料が開発されてきた。
一方で、市販のマグネシウムには不純物が存在し、かかる不純物の存在が、Fe、Cu、Niを含むマイクロガルバニ元素の形成に起因して分解速度を高めると考えられている(特許文献1段落0004等)。つまり、Niは分解速度を高める性質を有するものであり、マグネシウム合金中での存在状態によっては分解速度を調整することが可能と考えられる。しかしながら、Niは、Mgあるいはマグネシウム合金の融点や密度より高いこと(Mgの融点は650℃、Mgの密度は1.738g/cm
3
、Niの融点は1455℃、Ni密度は8.908g/cm
3
)から、マグネシウム合金が溶融する温度領域でマグネシウム合金にNiを添加して溶解させたり、合金中に完全に分散させることは難しいという課題があった。
また、上記のようにマグネシウム合金にNiを添加して溶解させたり、合金中に完全に分散させることは難しいため、分解速度を高める性質を有するNiを単にマグネシウム合金中に添加しても、意図に沿った分解の促進が可能なMg合金になりにくいという課題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2015-532685号公報
国際公開2006/003899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、マグネシウム合金中に含まれる金属とともにNiをマグネシウム合金中に分散させた、Mg合金を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のMg合金は、Mg、Al、Mn、Niを含有し、晶出したAl-Mn-Ni系金属間化合物を有する。
【0009】
上記Mg合金は、Znをさらに含有してもよい。
【0010】
上記Mg合金は、Caをさらに含有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三協立山株式会社
構造体
1日前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
開口部装置
1か月前
三協立山株式会社
開口部建材
2日前
三協立山株式会社
上げ下げ窓
4日前
三協立山株式会社
開口部建材
2日前
三協立山株式会社
開口部装置
1か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
三協立山株式会社
開口部装置
2か月前
三協立山株式会社
水耕栽培装置
1か月前
三協立山株式会社
荷物昇降装置
1か月前
三協立山株式会社
バッテリーケース
16日前
三協立山株式会社
サッシの製造方法
2か月前
三協立山株式会社
構造体、構造体の製造方法
1か月前
三協立山株式会社
Mg合金、Mg合金の製造方法、及び、Mg合金を用いた土木材料及び生体材料
11日前
個人
銅鉄合金の製造
3か月前
宏幸株式会社
金属回収方法
7か月前
個人
高強度せん断補強筋用の鋼材
7か月前
株式会社神戸製鋼所
鋼材
6か月前
JX金属株式会社
鉛の回収方法
1か月前
JX金属株式会社
鉛の回収方法
1か月前
三菱マテリアル株式会社
切削工具
1か月前
古河電気工業株式会社
銅線
25日前
株式会社神戸製鋼所
銅合金
3日前
株式会社クボタ
比重分離装置
7か月前
株式会社クボタ
比重分離装置
7か月前
株式会社神戸製鋼所
銅合金板
2か月前
株式会社クボタ
比重分離装置
7か月前
住友金属鉱山株式会社
金属の抽出方法
29日前
続きを見る