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公開番号
2025167957
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024073002
出願日
2024-04-26
発明の名称
下水汚泥焼却灰の肥料化方法
出願人
三機工業株式会社
,
学校法人早稲田大学
,
国立大学法人東京農工大学
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
C05F
7/00 20060101AFI20251030BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】下水汚泥焼却灰に含まれるリン濃度を維持しつつ重金属濃度を可及的低くしたリン含有肥料用原料を得ることが可能な下水汚泥焼却灰の肥料化方法を提供する。
【解決手段】本開示の下水汚泥焼却灰の肥料化方法は、エルボージェット分級機を用いて下水汚泥焼却灰を微粒群と中粒群と粗粒群との3種類に分級することと、分級した中粒群および粗粒群をリン含有肥料用原料として再利用することと、を含み、分級における微粒群と中粒群との分級点を10μm以下に調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
リンを含有する下水汚泥焼却灰の肥料化方法において、
エルボージェット分級機を用いて前記下水汚泥焼却灰を微粒群と中粒群と粗粒群との3種類に分級することと、
分級した前記中粒群および前記粗粒群をリン含有肥料用原料として再利用することと、を含み、
前記分級における前記微粒群と前記中粒群との分級点を10μm以下に調整したことを特徴とする下水汚泥焼却灰の肥料化方法。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の下水汚泥焼却灰の肥料化方法であって、
前記下水汚泥焼却灰がカリウムおよびヒ素を含むものにおいて、
前記分級点を7μm以上9μm以下の範囲内に調整したことを特徴とする下水汚泥焼却灰の肥料化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、下水汚泥焼却灰の肥料化方法に関し、特に、リンを含有する下水汚泥焼却灰を分級し、分級した下水汚泥焼却灰の一部をリン含有肥料用原料として再利用するものに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、リンを含有する下水汚泥焼却灰の再利用方法が開示されている。このものでは、下水汚泥焼却灰を粗紛と微粉とに分級し、リン濃度が低い粗紛をセメント原料として用いると共に、リン濃度が高い微紛をリン回収用原料として用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-212579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リンを含有する下水汚泥焼却灰をリン含有肥料用原料として用いる場合、粗紛よりも高いリン濃度を有する微粉を用いることが考えられる。然し、微粉にはカドミウム、ヒ素や鉛といった重金属も高濃度で含まれる。重金属は植物を介して人間に摂取されるため、リン含有肥料用原料に含まれる重金属の濃度は可及的低いことが望ましい。
【0005】
本発明者らは、鋭意研究を重ね、エルボージェット分級機を用いて微粒群と中粒群と粗粒群との3種類に分級する際の微粒群と中粒群との分級点を変化させると、中粒群および粗粒群が分級前のリン濃度を維持しつつ、微粒群に重金属が濃縮して中粒群および粗粒群の重金属濃度を低くできることを知見するのに至った。
【0006】
本開示は、上記知見に基づきなされたものである。本開示は、下水汚泥焼却灰に含まれるリン濃度を維持しつつ重金属濃度を可及的低くしたリン含有肥料用原料を得ることが可能な下水汚泥焼却灰の肥料化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本開示の第1の観点は、リンを含有する下水汚泥焼却灰の肥料化方法に関連する。下水汚泥焼却灰の肥料化方法は、エルボージェット分級機を用いて下水汚泥焼却灰を微粒群と中粒群と粗粒群との3種類に分級することと、分級した中粒群および粗粒群をリン含有肥料用原料として再利用することと、を含み、分級における微粒群と中粒群との分級点を10μm以下に調整する。なお、上記分級点の下限値は、回収率を考慮して調整することができ、例えば、5μmに調整することができる。
【0008】
第2の観点は、第1の観点に加えて、次の特徴をさらに有する。下水汚泥焼却灰がカリウムおよびヒ素を含む場合、上記分級点を7μm以上9μm以下の範囲内に調整する。
【発明の効果】
【0009】
第1の観点によれば、エルボージェット分級機を用いた分級における微粒群と中粒群との分級点を10μm以下に調整することで、分級した中粒群および粗粒群のリン濃度を、分級前の下水汚泥焼却灰のリン濃度に維持することができる。さらに、分級した微粒群に重金属が濃縮され、その結果として、中粒群および粗粒群の重金属濃度を、分級前の下水汚泥焼却灰の重金属濃度と比較して可及的低くすることができる。従って、分級した中粒群および粗粒群を価値の高いリン含有肥料用原料として再利用することができる。
【0010】
第2の観点によれば、下水汚泥焼却灰よりもリン含有肥料用原料のカリウム濃度を高くできると共にヒ素濃度を低くできる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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