TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025103371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220724
出願日2023-12-27
発明の名称プレキャスト床版の接合構造
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01D 22/00 20060101AFI20250702BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】施工性を向上させることができるプレキャスト床版の接合構造を提供する。
【解決手段】プレキャスト床版の接合構造1は、一対のプレキャスト床版2A,2Bと、接合部4と、を備え、プレキャスト床版2A,2Bは、コンクリート部20と、鉄筋31と、を有し、接合部4は、鉄筋31における接合端面21から突出する鉄筋突出部40と、鉄筋突出部40を埋設する接合コンクリート部48と、を有し、鉄筋突出部40は、突出方向にわたって同じ外径で形成された鉄筋基部41と、鉄筋基部41よりも突出方向の先端部側に位置し、突出方向の先端部側に向かうにしたがって次第に外径が大きくなる鉄筋拡径部43と、鉄筋拡径部43よりも突出方向の先端部側に位置し、突出方向の先端部側に向かうにしたがって次第に外径が小さくなる鉄筋縮径部44と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
隙間を空けて隣り合って配置された一対のプレキャスト床版と、
前記隙間に配置された接合部と、を備え、
前記プレキャスト床版は、
コンクリート部と、
前記コンクリート部に埋設されるとともに、前記コンクリート部における隣り合って配置された前記プレキャスト床版側を向く接合端面から突出する鉄筋と、を有し、
前記接合部は、
前記鉄筋における前記接合端面から突出する鉄筋突出部と、
前記鉄筋突出部を埋設する接合コンクリート部と、を有し、
前記鉄筋突出部は、
突出方向にわたって同じ外径で形成された鉄筋基部と、
前記鉄筋基部よりも突出方向の先端部側に位置し、前記突出方向の先端部側に向かうにしたがって次第に外径が大きくなる鉄筋拡径部と、
前記鉄筋拡径部よりも前記突出方向の先端部側に位置し、前記突出方向の先端部側に向かうにしたがって次第に外径が小さくなる鉄筋縮径部と、を有するプレキャスト床版の接合構造。
続きを表示(約 69 文字)【請求項2】
前記接合コンクリート部は、繊維補強コンクリートで形成されている請求項1に記載のプレキャスト床版の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト床版の接合構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、床版の取り替え工事では、2車線道路の場合、床版の取り替えを実施する車線を全面通行止めとして、反対車線で対面通行を実施するのが一般的であり、周辺交通への影響が大きく、交通渋滞の一因にもなっていた。また、通行規制の実施には、大きなコストが生じて、施工の省力化が望まれていた。さらに、工事箇所によっては、従来の全断面施工の床版取替自体が適用困難な場合もあった。
【0003】
そこで、現在では床版の半断面(幅員分割)施工法が導入されていて、床版の取り替え箇所を対面通行規制とせずに、車線規制のみで工事を進める工法が実施されている。なお、床版の取り替え工事では、車両進行方向(橋軸方向)と垂直な目地を横目地として、車両進行方向と平行な目地を縦目地と呼称する。
【0004】
半断面施工用のプレキャスト床版として,下記の特許文献1~2に示すプレキャスト床版を使用した構築方法が開示されている。床版幅員方向に分割されたプレキャスト床版を桁上に設置後に、分割された2枚の床版を幅員方向にポストテンションで横締めする工法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6150138号公報
特許第6323776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1,2のプレキャスト床版の構築方法では、狭隘な橋梁端部でのジャッキを使用した緊張作業は、大きな負担となるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、施工性を向上させることができるプレキャスト床版の接合構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るプレキャスト床版の接合構造は、隙間を空けて隣り合って配置された一対のプレキャスト床版と、前記隙間に配置された接合部と、を備え、前記プレキャスト床版は、コンクリート部と、前記コンクリート部に埋設されるとともに、前記コンクリート部における隣り合って配置された前記プレキャスト床版側を向く接合端面から突出する鉄筋と、を有し、前記接合部は、前記鉄筋における前記接合端面から突出する鉄筋突出部と、前記鉄筋突出部を埋設する接合コンクリート部と、を有し、前記鉄筋突出部は、突出方向にわたって同じ外径で形成された鉄筋基部と、前記鉄筋基部よりも突出方向の先端部側に位置し、前記突出方向の先端部側に向かうにしたがって次第に外径が大きくなる鉄筋拡径部と、前記鉄筋拡径部よりも前記突出方向の先端部側に位置し、前記突出方向の先端部側に向かうにしたがって次第に外径が小さくなる鉄筋縮径部と、を有する。
【0009】
このように構成されたプレキャスト床版の接合構造では、一対のプレキャスト床版にそれぞれ鉄筋突出部を設けて、プレキャスト床版の間に現場打ちコンクリートを打設して接合部を構築する。よって、ポストテンションによる横締めが不必要であることから、狭隘箇所での作業が減少及びPC接続具が不要となる。したがって、薄い床版厚での接合が可能となり、施工性が向上する。
【0010】
また、本発明に係るプレキャスト床版の接合構造は、前記接合コンクリート部は、繊維補強コンクリートで形成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

清水建設株式会社
制振装置
1か月前
清水建設株式会社
耐風装置
1か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵容器
2か月前
清水建設株式会社
塔体の切断装置
1か月前
清水建設株式会社
汚染拡散防止構造
1日前
清水建設株式会社
機械排煙システム
1か月前
清水建設株式会社
導電線の回収方法
20日前
清水建設株式会社
空調制御システム
2か月前
清水建設株式会社
加熱井戸の設置方法
1日前
清水建設株式会社
建物のエコシステム
1か月前
清水建設株式会社
ロボット制御システム
1か月前
清水建設株式会社
木鋼接合部の耐火構造
2か月前
清水建設株式会社
ブラインド制御システム
1か月前
富士電機株式会社
タンク
2か月前
富士電機株式会社
タンク
2か月前
清水建設株式会社
プレキャスト床版の接合構造
1か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽構造およびその施工方法
29日前
清水建設株式会社
ソイルセメントおよびその製造方法
25日前
清水建設株式会社
工事用エレベータ及び騒音低減方法
1か月前
清水建設株式会社
構造体取替装置および構造体取替方法
2か月前
清水建設株式会社
マーカー抽出システム及びプログラム
2か月前
清水建設株式会社
再エネ制御システム、再エネ制御方法
19日前
清水建設株式会社
空間管理システムおよび空間管理方法
2か月前
清水建設株式会社
補修箇所抽出装置及び補修箇所抽出方法
1か月前
清水建設株式会社
角部用タブおよび四面ボックスの溶接方法
今日
清水建設株式会社
ズレ算出装置、施工方法及びズレ算出方法
28日前
清水建設株式会社
出力精度確認システム及び出力精度確認方法
15日前
清水建設株式会社
事業継続支援装置及び事業継続支援システム
1か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵容器および水素吸蔵合金の投入方法
2か月前
清水建設株式会社
構造部材の製造装置および構造部材の製造方法
2か月前
清水建設株式会社
建築物内圧制御システム及び建築物内圧制御方法
1か月前
三商株式会社
建築部材及び建築部材の製造方法
2か月前
清水建設株式会社
床版割付装置、床版割付方法、およびプログラム
25日前
清水建設株式会社
情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
21日前
清水建設株式会社
情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
13日前
清水建設株式会社
工事用エレベータおよび工事用エレベータの制御方法
1か月前
続きを見る