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公開番号2025106976
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000626
出願日2024-01-05
発明の名称機械排煙システム
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F24F 7/06 20060101AFI20250710BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】安全性を高めた機械排煙システムを提供する。
【解決手段】居室排煙ダクトは居室排煙口と接続され、前記居室排煙ダクトは、主排煙ダクト610と接続され、廊下排煙ダクト320の一端は廊下排煙口310と接続され、前記廊下排煙ダクト320は差圧ダンパー120を備え、排煙ファン620は、前記主排煙ダクト610と接続され、前記差圧ダンパー120は、前記廊下排煙ダクト320内の前記差圧ダンパー前後の圧力差に応じて開閉するように制御可能に構成され、前記主排煙ダクト610は、前記居室排煙ダクト220と接続され、主排煙ダクト610の他端は前記排煙ファン620を介して外気に通じるように構成され、前記差圧ダンパー120を備える前記廊下排煙ダクト320が前記主排煙ダクトと接続されている。また前記居室排煙口と前記廊下排煙口が同時に開放されるようにされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
居室に設けられる居室排煙口と、居室排煙ダクトと、廊下に設けられる廊下排煙口と、廊下排煙ダクトと、主排煙ダクトと、排煙ファンと、差圧ダンパーと、を備えた機械排煙システムであって、
前記居室排煙ダクトは前記居室排煙口と接続され、また、前記居室排煙ダクトは、前記主排煙ダクトと接続され、
前記廊下排煙ダクトは前記差圧ダンパーを備え、前記廊下排煙ダクトは前記廊下排煙口と接続され、また、前記廊下排煙ダクトは、前記主排煙ダクトと接続され、
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の前記差圧ダンパー前後の圧力差に応じて開閉するように制御可能に構成され、
前記主排煙ダクトは、前記居室排煙ダクトと前記廊下排煙ダクトと接続され、前記主排煙ダクトは前記排煙ファンを介して外気に通じるように構成された、
機械排煙システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記居室排煙口と前記廊下排煙口が同時に開放可能とされた、
請求項1記載の機械排煙システム。
【請求項3】
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の前記差圧ダンパー前後の圧力差が設定値以上高いときに開放するように構成された、
請求項1記載の機械排煙システム。
【請求項4】
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の前記差圧ダンパー前後の圧力差が20Pa以上高いときに開放するように構成された、
請求項1記載の機械排煙システム。
【請求項5】
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の前記差圧ダンパー前後の圧力差が60Pa以上高いときに開放するように構成された、
請求項1記載の機械排煙システム。
【請求項6】
前記廊下排煙ダクト内の圧力が前記居室排煙ダクト内の圧力との差が100Pa以上高くならないように構成された、
請求項1記載の機械排煙システム。
【請求項7】
居室に設けられる居室排煙口と、居室排煙ダクトと、廊下に設けられる廊下排煙口と、廊下排煙ダクトと、主排煙ダクトと、排煙ファンと、差圧ダンパーと、給気口と、給気ファンを備えた機械排煙システムあって、
前記居室排煙ダクトは前記居室排煙口と接続され、また、前記居室排煙ダクトは、前記主排煙ダクトと接続され、
前記廊下排煙ダクトは前記差圧ダンパーを備え、前記廊下排煙ダクトは前記廊下排煙口と接続され、また、前記廊下排煙ダクトは、前記主排煙ダクトと接続され、
前記給気口は、廊下または廊下と隣接する付室に設けられ、
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の前記差圧ダンパー前後の圧力差に応じて開閉するように制御可能に構成され、
前記主排煙ダクトと、前記居室排煙ダクトとが接続され、
前記主排煙ダクトと前記廊下排煙ダクトが接続され、前記居室排煙口と前記廊下排煙口が同時に開放される、
機械排煙システム。
【請求項8】
前記居室排煙口と前記廊下排煙口が同時に開放可能とされた、
請求項7記載の機械排煙システム。
【請求項9】
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の圧力が前記居室排煙ダクト内の圧力より高いときに開放されるように構成された、
請求項6記載の機械排煙システム。
【請求項10】
前記差圧ダンパーは、前記廊下排煙ダクト内の圧力が前記居室排煙ダクト内の圧力より20Pa以上高いときに開放されるように構成された、
請求項6記載の機械排煙システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の機械排煙ダクトにおいて、圧力差により制御可能な差圧ダンパーを備えた機械排煙システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建物火災が発生すると、階段や出口に避難者が集中したり、施設に慣れない者の避難に時間が掛かったりすることにより、避難、救助、消火活動が困難になることが予想され、大惨事を招くリスクがある。
【0003】
とくに避難者が階段に集中すると、階段に入りきれない避難者が廊下で滞留を強いられる可能性が高くなり、とくに廊下への煙に対する安全性の向上が重要になる。
【0004】
比較的規模の大きい建物には廊下と居室に機械排煙が設置され、排煙口から空気や煙が強制的に排出されるようになっている。このように居室や避難上重要な廊下には、それぞれ煙対策がなされているが(特許文献1、2)、いくつか問題点がある。
【0005】
例えば、居室内で火災が発生すると、火災感知器が煙を感知し、また手動もしくは火災感知器と連動し機械排煙設備が起動して居室内の排煙口のみが開放され、そこから排煙ダクト、排煙ファンを介して煙を屋外に排出する。しかしながら、消火が間に合わないと、煙の発生量は時間がたつほど増加していき、やがて機械排煙設備による排煙量が煙の発生量に間に合わなくなる。
【0006】
さらに煙が高温(約270℃)になると、排煙ダクトを経由した延焼を防止するために、排煙ダクト内の防火ダンパーが自動閉鎖し、煙が屋外に排出されなくなる。そうすると、行き場を失った煙は廊下に流出してしまうことになる。
【0007】
図10に従来の機械排煙設備を備えた建物の模式断面図を示す。居室200と廊下300は、防災扉110Aを通じて隣接するように配置されている。居室200内には、居室排煙口210が、廊下300内には、廊下排煙口310がそれぞれ配置されている。
【0008】
居室排煙口210は、居室排煙ダクト220を通じて排煙ファン620により居室200内に滞留する煙710Aを排煙することができるように構成されている。また、廊下排煙口310は廊下排煙ダクト320を通じて排煙ファン620により廊下300内に滞留する煙710Bを排煙710Cのように屋外に排出できるように構成されている。
【0009】
居室200で火災が発生すると、居室内に滞在していた避難者160A及び避難者160Bは居室200から廊下300へと避難を開始する。また図示していない居室200に設置された火災報知器との自動連動や排煙口の手動開放装置の操作により居室排煙口210を開放し、それに連動して機械排煙設備600が起動し、排煙ファン620が動作を始め、居室200の煙の排煙が始まる。
【0010】
しかしながら、居室200で煙の発生量が機械排煙による排煙量を超えると、煙は廊下300にも侵入し、煙が蓄積されて避難者160Aを危険な状態にしてしまう。そのため、図示していない廊下300に設置された火災報知器による連動や手動操作により廊下排煙口310を開放し、廊下300の煙710Bの排煙させることが望ましい。ただし居室200に設置された火災報知器の作動後に、さらに廊下300に設置された火災報知器に連動した廊下300の機械排煙を自動的に作動させるためには、高機能で高価な火災報知器および受信機が必要であり、一般的ではない。また避難者のうちの誰かが廊下300の機械排煙を手動操作により起動する可能性は低いと思われる。したがって、廊下300の機械排煙が起動させることは可能ではあるが確実性は低いといえる。
(【0011】以降は省略されています)

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