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公開番号
2025101529
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218441
出願日
2023-12-25
発明の名称
建物のエコシステム
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E04B
1/76 20060101AFI20250630BHJP(建築物)
要約
【課題】水道コスト、電力コストおよび作業コストを低減することができる建物のエコシステムを提供する。
【解決手段】建物12の屋根34の水上に設けられ、屋根面34Aに散水する潅水パイプ14と、前記屋根34の水下に設けられ、前記屋根面34Aに散水された水と前記屋根面34Aに降った雨水を集水する軒樋16と、前記軒樋16で集水した水を貯める水槽18と、前記水槽18に設けられ、前記水槽18の水を前記潅水パイプ14に供給する揚水用ポンプ20と、前記水槽18に水道水を供給する給水設備22と、太陽光発電パネル24と、前記揚水用ポンプ20および前記給水設備22を制御する制御装置32とを備え、前記制御装置32、前記揚水用ポンプ20および前記給水設備22は、前記太陽光発電パネル24で発電された電力で動作するものであるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の内部の冷房負荷を低減するために用いられるエコシステムであって、
前記建物の屋根の水上に設けられ、屋根面に散水する潅水パイプと、前記屋根の水下に設けられ、前記屋根面に散水された水と前記屋根面に降った雨水を集水する軒樋と、前記軒樋の下方に設けられ、前記軒樋で集水した水を貯める水槽と、前記水槽に設けられ、前記水槽の水を前記潅水パイプに供給する揚水用ポンプと、前記水槽に水道水を供給する給水設備と、前記建物または前記建物の敷地に設けられた太陽光発電パネルと、前記揚水用ポンプおよび前記給水設備を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置、前記揚水用ポンプおよび前記給水設備は、前記太陽光発電パネルで発電された電力で動作するものであることを特徴とする建物のエコシステム。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記水槽の水位を検出する水位センサーをさらに備え、前記制御装置は、前記水位センサーによって検出された水位が所定の補給水位以下となったときに、前記水槽に水道水を供給するように前記給水設備を制御する一方、前記水位センサーによって検出された水位が前記補給水位よりも高い所定の非補給水位以上となったときに、前記水槽に水道水を供給しないように前記給水設備を制御することを特徴とする請求項1に記載の建物のエコシステム。
【請求項3】
前記建物への降雨を検出する降雨センサーをさらに備え、前記制御装置は、前記降雨センサーによって降雨が検出されたときには、前記揚水用ポンプを停止制御する一方、前記降雨センサによって降雨が検出されないときには、前記揚水用ポンプを駆動制御することを特徴とする請求項1または2に記載の建物のエコシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のエコシステムに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、工事現場などにおいて、工事事務所などの仮設建物が設けられる。こうした仮設建物内部での冷房負荷の低減を目的として、仮設建物の屋根面の気温を下げる工夫がなされることがある。仮設建物の屋根面の気温を下げる方法として、スプリンクラー設備などを仮設事務所の屋根面に設置し散水を行って、散水による気化熱を利用して屋根面を冷却する方法(例えば、特許文献1を参照)や、屋根面全体に含水性の高いシートを敷き詰めて屋根面を冷却する方法などがある。散水の時間やタイミングは、天候や屋根面の状況を鑑みて人の目視によって手動で制御したり、電子制御盤を用いて制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-29053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にある散水に使用された水の内、気化せず屋根面の冷却に寄与しない余剰水として、屋根面の端部から軒樋を通じて排水され、冷却のために有効に利用されず無駄となっていた。外部環境によって散水用水は、大量となることがあり、上水や中水を使用した場合には、水道水の使用量が増大して水道コストが嵩むおそれがある。また、散水時間やタイミングの制御に、作業コスト、電力コストがかかるという問題もある。
【0005】
また、屋根面に含水性の高いシートを敷き詰めて屋根面からの気化を促進する方法の場合には、屋根面からのシートの飛散防止措置を講じる必要があり、強風時のシートの風散防止対策や、屋根面の高所における危険作業並びに作業コストがかかるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水道コスト、電力コストおよび危険作業の削減並びに作業コストを低減することができる建物のエコシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る建物のエコシステムは、建物の内部の冷房負荷を低減するために用いられるエコシステムであって、仮設事務所の建物の屋根の水上に設けられる屋根面に散水する潅水パイプと、屋根の水下に設けられ、屋根面に散水された水と屋根面への雨水を集水する軒樋と、前記軒樋の下方に設けられ、樋で集水した水を貯める水槽と、水槽に設けられた水を前記潅水パイプに供給する揚水用ポンプと、水槽に水道水を供給する給水設備と、仮設事務所の建物または前記建物の敷地に設けられた太陽光発電パネルと、水槽に設けられた揚水ポンプおよび水槽への給水設備を制御する制御装置とを備え、制御装置、揚水用ポンプおよび水槽への給水設備は、前記太陽光発電パネルで発電された電力で動作するものであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る建物のエコシステムは、上述した発明において、水槽の水位を検出する水位センサーを備え、水槽への給水設備を制御する制御装置は、前記水位センサーによって検出された水位が所定の補給水位以下となったときに、水槽に水道水を供給するように給水設備を制御する。水位センサによって検出された水位が水槽に設けられた揚水ポンプよりも高い所定の非補給水位以上となったときに、前記水槽に水道水を供給しないように給水設備を制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る建物のエコシステムは、上述した発明において、仮設事務所の建物建物への降雨を検出する降雨センサーをさらに備え、水槽への給水設備を制御する制御装置は、降雨センサーによって降雨が検出されたときには、仮設事務所屋根面への揚水用ポンプを停止制御する。前記降雨センサーによって降雨が検出されないときには、前記揚水用ポンプを駆動制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る建物のエコシステムによれば、建物の内部の冷房負荷を低減するために用いられるエコシステムであって、前記建物の屋根の水上に設けられ、屋根面に散水する潅水パイプと、屋根の水下に設けられ、屋根面に散水された水と前記屋根面に降った雨水を集水する軒樋と、軒樋の下方に設けられ、集水した水を貯める水槽と、水槽の水を仮設事務所屋根面の潅水パイプに供給する揚水用ポンプと、水槽に水道水を供給する給水設備と、仮設事務所建物または前記建物の敷地に設けられた太陽光発電パネルと、前記集水した水を貯める水槽の揚水用ポンプおよび水槽への給水設備を制御する制御装置とを備え、前記制御装置、前記揚水用ポンプおよび前記給水設備は、前記太陽光発電パネルで発電された電力で動作するものであるので、散水に使用した水や雨水を散水用水として再利用することにより、水道水の使用量を低減することができる。
また、揚水用ポンプ、給水設備、制御装置の動力源として、建物側の太陽光発電パネルで発電した電力を使用することにより、商用電力系統からの買電電力量を低減することができる。また、シート飛散防止措置などの高所での墜落を伴う危険作業をなくし、飛散防止に伴う作業コストや、散水制御に伴う作業コストを低減することができる。したがって、水道コスト、電力コストおよび作業コスト並びに高所での墜落を伴う危険作業を低減することができるという効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)
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