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公開番号2025099314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215878
出願日2023-12-21
発明の名称木鋼接合部の耐火構造
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04B 1/94 20060101AFI20250626BHJP(建築物)
要約【課題】汎用性に優れた木質部材と鋼部材の木鋼接合部の耐火構造を提供する。
【解決手段】木質部材12と鋼部材14の接合部の耐火構造であって、前記木質部材12の表面に設けられ、前記鋼部材14の一部が配置される欠込み部22と、前記鋼部材14から前記木質部材12への入熱を低減するために、前記鋼部材14の周囲を被覆するように前記欠込み部22に充填配置され、水分を含有する無機系の耐火材24とを備えるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木質部材と鋼部材の接合部の耐火構造であって、
前記木質部材の表面に設けられ、前記鋼部材の一部が配置される欠込み部と、前記鋼部材から前記木質部材への入熱を低減するために、前記鋼部材の周囲を被覆するように前記欠込み部に充填配置され、水分を含有する無機系の耐火材とを備えることを特徴とする木鋼接合部の耐火構造。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記欠込み部からの前記耐火材の脱落を防止するための脱落防止材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の木鋼接合部の耐火構造。
【請求項3】
前記木質部材の表面に耐火被覆材が設けられるとともに、前記欠込み部に対応する位置の前記耐火被覆材に目地部が設けられ、前記目地部と前記鋼部材との間には、不燃材または無機質系シーリング材と、耐火性能を有するシーリング材が充填配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の木鋼接合部の耐火構造。
【請求項4】
前記木質部材の表面に耐火被覆材が設けられるとともに、前記欠込み部に対応する位置の前記耐火被覆材に目地部が設けられ、前記目地部に対応する位置の前記鋼部材の表面に耐火塗料が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の木鋼接合部の耐火構造。
【請求項5】
前記木質部材は、梁部材であり、前記鋼部材は、前記木質部材の下面側に配置される鋼製支承、鋼製束材または鋼製下弦材であることを特徴とする請求項1または2に記載の木鋼接合部の耐火構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質部材と鋼部材の接合部である木鋼接合部の耐火構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建設分野におけるカーボンニュートラルの達成を目指して、木質部材の活用が推進されている。こうした中、大規模建築物においては、木質部材と鋼部材を併用したハイブリッド構造の採用事例が多くなっている。一般的に、鋼部材は火災時において500℃程度までの温度上昇を許容する耐火被覆が施されるのに対し、木質部材は260℃程度で炭化および燃焼が生じる可能性がある。そのため、耐火性能が必要なハイブリッド構造の場合、木質部材と鋼部材の接合部(木鋼接合部)は、木質部材の温度が260℃以下になるよう、鋼部材からの入熱を低減する構造が求められる。
【0003】
このような構造の従来技術として、例えば、接合部における鋼部材の温度が260℃未満となるような耐火被覆材を施す方法(例えば、特許文献1を参照)や、木質部材と鋼部材の間に耐火被覆厚を通常よりも厚くした耐火部を設け、鋼部材からの入熱を低減させる方法(例えば、特許文献2を参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-29093号公報
特開2019-218851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、大規模建屋の大屋根などに用いられる張弦梁では、鋼製の束材、下弦材、支承が木製の上弦梁に直接貫入した接合部が存在する。一方、上記の従来技術は、木質部材と鋼部材が隣接するような接合部を対象とすることから、張弦梁における接合部にそのまま適用することは難しい。また、上記の従来技術では、接合部近傍の耐火被覆材の厚さを一般部よりもかなり厚くする必要があり、意匠的な制限が生じるという問題もある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、汎用性に優れた木質部材と鋼部材の木鋼接合部の耐火構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る木鋼接合部の耐火構造は、木質部材と鋼部材の接合部の耐火構造であって、前記木質部材の表面に設けられ、前記鋼部材の一部が配置される欠込み部と、前記鋼部材から前記木質部材への入熱を低減するために、前記鋼部材の周囲を被覆するように前記欠込み部に充填配置され、水分を含有する無機系の耐火材とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る他の木鋼接合部の耐火構造は、上述した発明において、前記欠込み部からの前記耐火材の脱落を防止するための脱落防止材をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る他の木鋼接合部の耐火構造は、上述した発明において、前記木質部材の表面に耐火被覆材が設けられるとともに、前記欠込み部に対応する位置の前記耐火被覆材に目地部が設けられ、前記目地部と前記鋼部材との間には、不燃材または無機質系シーリング材と、耐火性能を有するシーリング材が充填配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の木鋼接合部の耐火構造は、上述した発明において、前記木質部材の表面に耐火被覆材が設けられるとともに、前記欠込み部に対応する位置の前記耐火被覆材に目地部が設けられ、前記目地部に対応する位置の前記鋼部材の表面に耐火塗料が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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