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公開番号2025068220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023177977
出願日2023-10-16
発明の名称布帛および繊維製品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類D03D 15/513 20210101AFI20250421BHJP(織成)
要約【課題】本発明の目的は、難燃性、制電性、および外観品位にも優れた布帛および繊維製品を提供することにある。
【解決手段】メタ型全芳香族ポリアミド繊維および導電性繊維を含む布帛であって、前記導電性繊維がカチオン可染ポリエステル成分を含み、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および導電性繊維がともに着色しており、かつJIS L1094-2014 C法により測定した摩擦帯電電荷量が3.5μC/m2以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メタ型全芳香族ポリアミド繊維および導電性繊維を含む布帛であって、前記導電性繊維がカチオン可染ポリエステル成分を含み、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および導電性繊維がともに着色しており、かつJIS L1094-2014 C法により測定した摩擦帯電電荷量が3.5μC/m

以下であることを特徴とする布帛。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記導電性繊維が芯鞘型複合繊維であり、該芯鞘型複合繊維において、芯部が導電性粒子を含有し、鞘部が導電性粒子を含有しないカチオン可染ポリエステルからなる、請求項1に記載の布帛。
【請求項3】
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および前記導電性繊維が同一の染料を含む、請求項1に記載の布帛。
【請求項4】
前記染料がカチオン染料である、請求項3に記載の布帛。
【請求項5】
前記導電性繊維が布帛に、布帛質量対比1~30質量%含まれる、請求項1に記載の布帛。
【請求項6】
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および前記導電性繊維が混紡糸として布帛に含まれる、請求項1に記載の布帛。
【請求項7】
布帛の目付が100~300g/m

の範囲内にある、請求項1に記載の布帛。
【請求項8】
JIS L1930 C4法に規定された洗濯を25回行った後において、JIS L1094-2014 C法により測定した摩擦帯電電荷量が3.5μC/m

以下である、請求項1に記載の布帛。
【請求項9】
JIS L1091-1992 A-4法(12秒接炎)に規定される燃焼性測定において、残炎時間が1.0秒以下である、請求項1に記載の布帛。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載された布帛を用いてなり、防護服、作業服、防火服、迷彩服、法被、およびエプロンからなる群より選択されるいずれかの繊維製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性、制電性、および外観品位にも優れた布帛および繊維製品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、消防士、飛行士、レースドライバー、電力会社や化学会社の作業者などが着用する服において、火災または高温と接触することを前提とした、全芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)を用いた難燃性布帛が使用されている。
【0003】
これらの繊維製品において、難燃性だけでなく制電性能も要求されているため、導電性脂肪族ポリアミド繊維(導電性ナイロン繊維)や導電性アクリル繊維などの導電性繊維を布帛に混合させることが提案されている(例えば特許文献1~4)。導電性繊維を布帛に混合させることにより、布帛の摩擦によって発生する静電気が低減され、塵埃付着、放電による弊害、防爆環境での着火などを防ぐことできる。また、導電性アクリル繊維を用いることにより優れた外観品位を得ることもできる。
しかしながら、難燃性、制電性、および外観品位を兼備するという点で、まだ満足とは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/035638号パンフレット
国際公開第2018/084040号パンフレット
国際公開第2015/159749号パンフレット
国際公開第2020/129746号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、難燃性、制電性、および外観品位にも優れた布帛および繊維製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。かくして、本発明によれば、以下の発明が提供される。
【0007】
1.メタ型全芳香族ポリアミド繊維および導電性繊維を含む布帛であって、前記導電性繊維がカチオン可染ポリエステル成分を含み、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および導電性繊維がともに着色しており、かつJIS L1094-2014 C法により測定した摩擦帯電電荷量が3.5μC/m

以下であることを特徴とする布帛。
2.前記導電性繊維が芯鞘型複合繊維であり、該芯鞘型複合繊維において、芯部が導電性粒子を含有し、鞘部が導電性粒子を含有しないカチオン可染ポリエステルからなる、上記1に記載の布帛。
3.前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および前記導電性繊維が同一の染料を含む、上記1または2に記載の布帛。
4.前記染料がカチオン染料である、上記3に記載の布帛。
5.前記導電性繊維が布帛に、布帛質量対比1~30質量%含まれる、上記1~4のいずれかに記載の布帛。
6.前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および前記導電性繊維が混紡糸として布帛に含まれる、上記1~5のいずれかに記載の布帛。
7.布帛の目付が100~300g/m

の範囲内にある、上記1~6のいずれかに記載の布帛。
8.JIS L1930 C4法に規定された洗濯を25回行った後において、JIS L1094-2014 C法により測定した摩擦帯電電荷量が3.5μC/m

以下である、上記1~7のいずれかに記載の布帛。
9.JIS L1091-1992 A-4法(12秒接炎)に規定される燃焼性測定において、残炎時間が1.0秒以下である、上記1~8のいずれかに記載の布帛。
10.上記1~9のいずれかに記載された布帛を用いてなり、防護服、作業服、防火服、迷彩服、法被、およびエプロンからなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、難燃性、制電性、および外観品位にも優れた布帛および繊維製品が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明で用いるメタ型全芳香族ポリアミド繊維とは、その繰返し単位の85モル%以上がm-フェニレンイソフタルアミドであるポリマーからなる繊維である。かかるメタ型全芳香族ポリアミドは、15モル%未満の範囲内で第3成分を含んだ共重合体であっても差しつかえない。
【0010】
このようなメタ型全芳香族ポリアミドは、従来から公知の界面重合法により製造することができる。そのポリマーの重合度としては、0.5g/100mlの濃度のN-メチル-2-ピロリドン溶液で測定した固有粘度(I.V.)が1.3~1.9dl/gの範囲のものが好ましく用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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