TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025068357
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178203
出願日
2023-10-16
発明の名称
レジスト下層膜形成用組成物、レジスト下層膜、レジスト下層膜の製造方法、パターン形成方法、及び半導体装置の製造方法
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03F
7/11 20060101AFI20250421BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】優れた加工耐性及び優れた気体透過性を示すレジスト下層膜を形成できるレジスト下層膜形成用組成物を提供する。
【解決手段】(A)下記一般式(I)及び/又は(II)で表される繰り返し単位構造を有するノボラック樹脂と、(B)有機溶剤とを含むレジスト下層膜形成用組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025068357000065.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">52</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">147</com:WidthMeasure> </com:Image>
(上記一般式中、R
1
は、同一樹脂中、少なくとも2種以上の組み合わせである。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記一般式(I)及び/又は(II)で表される繰り返し単位構造を有するノボラック樹脂と、
(B)有機溶剤と
を含むものであることを特徴とするレジスト下層膜形成用組成物。
TIFF
2025068357000061.tif
52
147
(上記一般式(I)及び(II)中、Ar
1
及びAr
2
は、互いに独立して、置換若しくは非置換の炭素数6~30のアリール基、置換若しくは非置換の炭素数6~30のヘテロアリール基、脂肪族環若しくはエーテル環と縮環若しくは連結した置換若しくは非置換の炭素数6~30のアリール基、又は直鎖状、分岐状若しくは環状の炭化水素基、エーテル基若しくはカルボニル基を介して互いに連結した置換若しくは非置換の炭素数6~30の複数のアリール基であり、Ar
1
は、同一樹脂中、1種でも複数の組み合わせでもよく、Ar
2
は、同一樹脂中、1種でも複数の組み合わせでもよい。R
1
は、同一樹脂中、少なくとも2種以上の組み合わせであり、水素原子、置換若しくは非置換の炭素数1~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数2~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルケニル基、又は置換若しくは非置換の炭素数2~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキニル基である。R
2
は、置換若しくは非置換の炭素数1~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、置換若しくは非置換の炭素数1~20のヘテロアルキル基、アミノ基、チオール基、又はハロゲン原子のいずれかである。n
1
は1以上の整数であり
、
n
2
、n
3
及びn
4
は0以上の整数である。)
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
上記式(I)及び(II)中、R
1
の内少なくとも1種が、下記式(III-1)に示される基からなる群より選択される構造R
1-1
であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
TIFF
2025068357000062.tif
13
161
(式(III-1)中、*は酸素原子との結合部を表す。)
【請求項3】
上記式(I)及び(II)中、R
1
が、下記(III-1)に示される基からなる群より選択される構造R
1-1
と、下記式(III-2)に示される基からなる群より選択される構造R
1-2
との組み合わせであり、構造R
1-1
の割合をaとし、構造R
1-2
の割合をbとするとき、割合a及びbが、1≦a≦99、1≦b≦99、及びa+b=100の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
TIFF
2025068357000063.tif
26
163
(式(III-1)及び(III-2)中*は酸素原子との結合部を表す。)
【請求項4】
上記一般式(II)中、Ar
2
がベンゼン環であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
【請求項5】
上記一般式(I)及び(II)中、Ar
1
が下記式(Ar-1)に示す構造からなる群から選択されるものであることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
TIFF
2025068357000064.tif
31
137
【請求項6】
上記一般式(II)中、n
3
+n
4
が2以上の整数であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
【請求項7】
前記(A)ノボラック樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwが2000~8000であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
【請求項8】
前記レジスト下層膜形成用組成物を基材に塗布して塗布膜を得て、該塗布膜を180℃で60秒の焼成に供し、その後350℃で60秒の追加焼成に供した後の前記塗布膜の膜厚をFT-1とし、
前記追加焼成後、前記塗布膜に、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを7:3の比で混合して得たOK73シンナーをディスペンスし、次いで30秒間放置し、次いで前記塗布膜をスピンドライに供し、次いで、前記塗布膜を100℃で60秒間のベークに供して前記OK73シンナーを蒸発させた前記塗布膜の膜厚をFT-2としたとき、
100.5<{(FT-2)/(FT-1)}×100
となるものであることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
【請求項9】
さらに(C)界面活性剤を含むものであることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
【請求項10】
(D)架橋剤を更に含み、
前記レジスト下層膜形成用組成物を基材に塗布して塗布膜を得て、該塗布膜を180℃で60秒の焼成に供し、その後350℃で60秒の追加焼成に供した後の前記塗布膜の膜厚をFT-1とし、
前記追加焼成後、前記塗布膜に、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを7:3の比で混合して得たOK73シンナーをディスペンスし、次いで30秒間放置し、次いで前記塗布膜をスピンドライに供し、次いで、前記塗布膜を100℃で60秒間のベークに供して前記OK73シンナーを蒸発させた前記塗布膜の膜厚をFT-2としたとき、
100<{(FT-2)/(FT-1)}×100<101
となるものであることを特徴とする請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト下層膜形成用組成物、レジスト下層膜、レジスト下層膜の製造方法、パターン形成方法、及び半導体装置の製造方法に関する。特に、本発明は、半導体装置製造工程における光ナノインプリント法による微細パターニングに用いることが可能なナノインプリント用レジスト下層膜形成用組成物に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
微細化が求められる半導体デバイスやMEMS等の製造においては、基板上に数ナノメートルオーダーの微細な構造体を形成できる光ナノインプリント技術が注目されている。一般的な光ナノインプリント技術では、まず、基板上のパターン形成領域にインクジェット法等を用いて、液状のレジスト組成物を滴下し、レジスト組成物の液滴を基板上に広げる(プレスプレッド)。次に、このレジスト組成物を照射光に対して透明で、パターン形成されたモールド(型)を用いて成形する。このとき、レジスト組成物の液滴は毛細管現象により基板とモールドの間隙の全域へ拡がる(スプレッド)。レジスト組成物はまた、モールド上の凹部の内部へも毛細管現象により充填される(フィル)。スプレッドとフィルが完了するまでの時間が充填時間である。レジスト組成物の充填が完了した後、光を照射してレジスト組成物を硬化させ、次いで両者を引き離す。これらの工程を実施することにより、所定の形状を有するレジストのパターンが基板上に形成される。
【0003】
光ナノインプリント技術の離型工程においては、レジスト組成物と基材との間の密着性が重要である。レジスト組成物と基材との間の密着性が低いと、離型工程においてモールドを引き離す際に、レジスト組成物を硬化させて得られた光硬化物の一部がモールドに付着したまま剥がれてしまう、パターン剥がれ欠陥が発生してしまう場合があるからである。そういった背景のなかで、レジスト組成物と基材との間の密着性を向上させる技術として、レジスト組成物と基材との間に、レジスト組成物と基材とを密着させるための層である密着層を形成する技術が提案されている(特許文献1)。
【0004】
また、特許文献2では、ナノインプリントでの反転プロセスが開示されており、被加工層としてSpin On Carbon(SOC)が用いられているため、加工耐性や埋込性及び平坦性などの特性が必要となる。また、SOC上へのナノインプリントプロセスは、SOC上にナノインプリント用の密着層材料を塗布しその上にインプリントを行うことが一般的である。また、硬化性組成物(レジスト)にモールドを押し付けた際に生じる気泡により整形不良などが発生するため、生じた気泡を消泡する必要がある。特許文献3では、モールド側の酸素透過性を改善しているが、微細化に伴いさらなる消泡性の改善が期待されている。そういった背景から下層膜側からガスを消泡することが提案されており、ガス透過性の高い下層膜の開発が求められている(非特許文献1)。
【0005】
気体の透過性は疎水性の気体であれば疎水性の膜、親水性の高い気体であれば親水性の膜で透過性が高まる傾向にある。モールドを押し付ける際の工程の雰囲気としてはHe、H
2
、N
2
、空気など比較的疎水的な気体が選択されるため、特許文献4や特許文献5では下層膜材料として水接触角の高い疎水性の高い膜が提案されている。しかしながら、これらの文献では、実際の気体透過性については議論されていない。さらに実際にはCO
2
などの比較的親水性の高い気体が選択される可能性もある。一方でガス透過性については親疎水性だけでなく膜密度や配合剤によっても大きく影響を受けることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-202982
特表2006-524919号公報
特許第6703253号明細書
国際公開第2021-125036号公報
国際公開第2023-145923号公報
【非特許文献】
【0007】
Proc. SPIE 10958, Novel Patterning Technologies for Semiconductors, MEMS/NEMS, and MOEMS 2019, 109580H
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、優れた加工耐性及び優れた気体透過性を示すレジスト下層膜を形成できるレジスト下層膜形成用組成物、該組成物からなる塗布膜の硬化物であるレジスト下層膜、該組成物を用いたレジスト下層膜の製造方法、パターン形成方法、及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明では、(A)下記一般式(I)及び/又は(II)で表される繰り返し単位構造を有するノボラック樹脂と、
(B)有機溶剤と
を含むものであることを特徴とするレジスト下層膜形成用組成物を提供する。
TIFF
2025068357000001.tif
52
147
(上記一般式(I)及び(II)中、Ar
1
及びAr
2
は、互いに独立して、置換若しくは非置換の炭素数6~30のアリール基、置換若しくは非置換の炭素数6~30のヘテロアリール基、脂肪族環若しくはエーテル環と縮環若しくは連結した置換若しくは非置換の炭素数6~30のアリール基、又は直鎖状、分岐状若しくは環状の炭化水素基、エーテル基若しくはカルボニル基を介して互いに連結した置換若しくは非置換の炭素数6~30の複数のアリール基であり、Ar
1
は、同一樹脂中、1種でも複数の組み合わせでもよく、Ar
2
は、同一樹脂中、1種でも複数の組み合わせでもよい。R
1
は、同一樹脂中、少なくとも2種以上の組み合わせであり、水素原子、置換若しくは非置換の炭素数1~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数2~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルケニル基、又は置換若しくは非置換の炭素数2~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキニル基である。R
2
は、置換若しくは非置換の炭素数1~20の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、置換若しくは非置換の炭素数1~20のヘテロアルキル基、アミノ基、チオール基、又はハロゲン原子のいずれかである。n
1
は1以上の整数であり
、
n
2
、n
3
及びn
4
は0以上の整数である。)
【0010】
上記(A)成分は、ノボラック樹脂であるため、主骨格が芳香環を含み、加工に耐えるための機械的な強度(加工耐性ともいう)に優れる。さらに、R
1
を少なくとも2種以上の組み合わせにすることで、同一樹脂中にOR
1
が互いに異なる少なくとも2種の繰り返し単位が存在するか、及び/又は2種以上のOR
1
基を含む繰り返し単位が存在するようになる。このようにしてエーテル構造を介して導入した置換基の立体障害により、芳香環同士の密なパッキングや緻密な架橋反応を抑制し、組成物の硬化により得られる膜が高密度化することを抑制できる。高密度化を抑制することで、組成物の硬化により得られる膜は優れたガス透過性を発揮できる。このように主骨格構造と置換基構造とを適切に選択することで、加工耐性とガス透過性という相反する性能を両立することが可能である。また、R
1
を少なくとも2種以上の組み合わせにすることで、樹脂の結晶性を抑え、膜の高密度化を抑制するとともに熱流動性も付与することが可能である。そのため、本発明のレジスト下層膜形成用組成物によれば、焼成後の埋込性や平坦性に優れ、膜のHardnessが良好で加工に耐え得る機械的強度を示し(加工耐性が良好で)、かつ、膜密度が低く、良好な気体透過性を示すことが期待できるレジスト下層膜を提供できる。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
信越化学工業株式会社
導光部材
今日
信越化学工業株式会社
藻類発生抑制剤組成物
1日前
信越化学工業株式会社
光アイソレータ及び光透過回路モジュール
3日前
信越化学工業株式会社
ポジ型レジスト材料及びパターン形成方法
8日前
信越化学工業株式会社
ダイヤモンド基板及びその製造方法並びにセンサー
7日前
信越化学工業株式会社
液状フルオロシリコーンスポンジ組成物及びその成形品
1日前
国立大学法人埼玉大学
ダイヤモンド加工方法
2日前
信越化学工業株式会社
エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及びエアーバッグ
2日前
信越化学工業株式会社
磁気冷凍材料用原料合金及びその製造方法並びに磁気冷凍材料及びその製造方法
2日前
信越化学工業株式会社
感光性樹脂組成物、感光性樹脂皮膜、感光性ドライフィルム及びパターン形成方法
今日
信越化学工業株式会社
テルビウム含有常磁性ガーネット型透明セラミックス及びそれを用いた磁気光学デバイス
3日前
信越化学工業株式会社
リフト方法、他の基板の製造方法及びリフト装置
3日前
信越化学工業株式会社
重合体、ポジ型及びネガ型感光性樹脂組成物、パターン形成方法、硬化被膜形成方法、層間絶縁膜、表面保護膜、及び電子部品
3日前
個人
スクリーン
1か月前
株式会社リコー
撮影装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
10日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
10日前
株式会社リコー
画像形成装置
4日前
株式会社リコー
画像投射装置
4日前
株式会社リコー
画像形成装置
9日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
トナー
22日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る