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公開番号
2025097772
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214173
出願日
2023-12-19
発明の名称
光学材料、レンズ、メガネレンズの使用方法及び光学材料の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
G02C
7/10 20060101AFI20250624BHJP(光学)
要約
【課題】ディスプレイのまぶしさを軽減して文字の視認が容易となる光学材料を提供する。
【解決手段】1種類以上の有機色素を含み、
厚さ2mmで測定したCIE1976(L*,a*,b*)表色系において、a*が-30~0未満、b*が‐50~30以下であり、
波長425nm~465nmの範囲内に極大吸収波長Aが存在し、前記極大吸収波長Aの分光透過率の極小値が0.65%以上97%以下であり、
波長545nm~595nmの範囲内に極大吸収波長Bが存在し、前記極大吸収波長Bの分光透過率の極小値が5%以上98%以下である、光学材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
1種類以上の有機色素を含み、
厚さ2mmで測定したCIE1976(L*,a*,b*)表色系において、a*が-30~0未満、b*が‐50~30以下であり、
波長425nm~465nmの範囲内に極大吸収波長Aが存在し、前記極大吸収波長Aの分光透過率の極小値が0.65%以上97%以下であり、
波長545nm~595nmの範囲内に極大吸収波長Bが存在し、前記極大吸収波長Bの分光透過率の極小値が5%以上98%以下である、光学材料。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記極大吸収波長Bを含む吸収波長の吸収幅が50nm~150nmである請求項1に記載の光学材料。
【請求項3】
厚さ2mmにおける視感透過率が13%以上98%以下である請求項1に記載の光学材料。
【請求項4】
前記極大吸収波長Bと前記極大吸収波長Aの差が100nm~180nmである請求項1に記載の光学材料。
【請求項5】
ポリウレタン、ポリチオウレタン、ポリスルフィド、ポリカーボネート、及びポリ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種の高分子を含む請求項1に記載の光学材料
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の光学材料を含むレンズ。
【請求項7】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の光学材料を含むメガネレンズをディスプレイ照度300ルクス以上の環境下で1時間当たりのディスプレイ使用時間の75%以上かつ1日当たりのディスプレイ使用時間が1時間以上であるメガネレンズの使用方法。
【請求項8】
室内照度100ルクス、ディスプレイ照度300ルクス、及び屋外照度750ルクスの場面での視感透過率が3%~90%、厚さ2mmで測定したCIE1976(L*,a*,b*)表色系において、a*が-30~0未満、b*が‐50~30の各条件を満たす光学材料を設計する工程を含む光学材料の製造方法。
【請求項9】
前記光学材料は、メガネレンズである請求項8に記載の光学材料の製造方法。
【請求項10】
前記光学材料を設計する工程では、視機能検査装置による被験者の視機能検査結果に基づいて前記各条件を満たす光学材料を設計する請求項8又は請求項9に記載の光学材料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学材料、レンズ、メガネレンズの使用方法及び光学材料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチックレンズは、無機レンズに比べ軽量で割れ難いため、近年、メガネレンズ、カメラレンズ等の光学材料として急速に普及してきている。光学材料としては例えば、高分子と、有機色素とを含む光学材料が広く知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、吸収ピーク波長が595nmや760nmであるテトラアザポルフィリン系金属錯体化合物等の特定波長吸収色素と、紫外線吸収剤と、を含む有機ガラス材料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-238634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プラスチックレンズでは、500nm以下の短波長光(例えば、紫外線及び青色光)を効果的にカットし、それ以外の光を出来るだけ多く透過させる遮光レンズも検討されている。従来では、まぶしさの要因とされていた光は短波長の青色光であることから、遮光レンズは黄色味のものが主流である。しかし、ディスプレイ等のまぶしさを軽減して文字等を見やすくする観点では、遮光レンズとなる光学材料に改善の余地がある。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、ディスプレイのまぶしさを軽減して文字の視認が容易となる光学材料、この製造方法、これを含むレンズ、及びこれを用いたメガネレンズの使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 1種類以上の有機色素を含み、
厚さ2mmで測定したCIE1976(L*,a*,b*)表色系において、a*が-30~0未満、b*が‐50~30以下であり、
波長425nm~465nmの範囲内に極大吸収波長Aが存在し、前記極大吸収波長Aの分光透過率の極小値が0.65%以上97%以下であり、
波長545nm~595nmの範囲内に極大吸収波長Bが存在し、前記極大吸収波長Bの分光透過率の極小値が5%以上98%以下である、光学材料。
<2> 前記極大吸収波長Bを含む吸収波長の吸収幅が50nm~150nmである<1>に記載の光学材料。
<3> 厚さ2mmにおける視感透過率が13%以上98%以下である<1>又は<2>に記載の光学材料。
<4> 前記極大吸収波長Bと前記極大吸収波長Aの差が100nm~180nmである<1>~<3>のいずれか1つに記載の光学材料。
<5> ポリウレタン、ポリチオウレタン、ポリスルフィド、ポリカーボネート、及びポリ(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種の高分子を含む<1>~<4>のいずれか1つに記載の光学材料
<6> <1>~<5>のいずれか1つに記載の光学材料を含むレンズ。
<7> <1>~<5>のいずれか1つに記載の光学材料を含むメガネレンズをディスプレイ照度300ルクス以上の環境下で1時間当たりのディスプレイ使用時間の75%以上かつ1日当たりのディスプレイ使用時間が1時間以上であるメガネレンズの使用方法。
<8> 室内照度100ルクス、ディスプレイ照度300ルクス、及び屋外照度750ルクスの場面での視感透過率が3%~90%、厚さ2mmで測定したCIE1976(L*,a*,b*)表色系において、a*が-30~0未満、b*が‐50~30の各条件を満たす光学材料を設計する工程を含む光学材料の製造方法。
<9> 前記光学材料は、メガネレンズである<8>に記載の光学材料の製造方法。
<10> 前記光学材料を設計する工程では、視機能検査装置による被験者の視機能検査結果に基づいて前記各条件を満たす光学材料を設計する<8>又は<9>に記載の光学材料の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ディスプレイのまぶしさを軽減して文字の視認が容易となる光学材料、この製造方法、これを含むレンズ、及びこれを用いたメガネレンズの使用方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下において、本開示の内容について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本開示の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本開示はそのような実施態様に限定されるものではない。
【0010】
本開示において、数値範囲を示す「~」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
本開示において段階的に記載されている数値範囲において、1つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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