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公開番号2025102370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219780
出願日2023-12-26
発明の名称遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒、およびオレフィン重合体の製造方法
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C07F 7/00 20060101AFI20250701BHJP(有機化学)
要約【課題】工業的製法において有利な高温条件下においても、高分子量かつ高融点のオレフィン重合体を製造することができる遷移金属化合物等を提供すること。
【解決手段】下記一般式[I]で表される遷移金属化合物(A)。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025102370000017.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">71</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">160</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式[I]で表される遷移金属化合物(A)。
JPEG
2025102370000016.jpg
71
160
(式中、R
1
はアダマンチル基誘導体であり、R
2
およびR
7
は、それぞれ独立に、ZR
13
で表される置換基(ただし、Zは酸素原子または硫黄原子であり、R
13
は炭素数1~20の炭化水素基、ケイ素含有基、窒素含有基、酸素含有基およびハロゲン含有炭化水素基からなる群から選ばれる置換基であり、Zを介してフルオレニル配位子と結合している。)であり、R
3
、R
4
、R
5
、R
6
、R
8
、R
9
、R
10
、R
11
およびR
12
は、それぞれ独立に、水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基、ハロゲン原子、およびハロゲン含有炭化水素基からなる群から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよく、R
3
~R
6
およびR
8
~R
12
のうち隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。nは1~3の整数であり、Mは第4族遷移金属であり、Qは独立して、ハロゲン原子、炭化水素基、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子であり、jは1~4の整数である。)
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記一般式[I]において、Zが酸素原子である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項3】
前記一般式[I]において、R
13
が炭素数1~20の炭化水素基である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項4】
前記一般式[I]において、R
3
およびR
6
が水素原子である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項5】
前記一般式[I]において、R
4
およびR
5
が水素原子である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項6】
前記一般式[I]において、R
12
が炭素数1~20の炭化水素基である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項7】
前記一般式[I]において、R
8
~R
11
が、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1~20の炭化水素基であり、R
8
~R
11
のうち隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項8】
前記一般式[I]において、R
10
およびR
11
が水素原子である、請求項7に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項9】
前記一般式[I]において、R
8
およびR
9
が炭素数1~20の炭化水素基である、請求項7に記載の遷移金属化合物(A)。
【請求項10】
前記一般式[I]において、nが1である、請求項1に記載の遷移金属化合物(A)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒、およびオレフィン重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、オレフィン重合用の均一系触媒として、メタロセン化合物がよく知られている。メタロセン化合物を用いてオレフィンを重合する方法(特に、α-オレフィンを重合する方法)に関しては、W.Kaminskyらによってアイソタクチック重合が報告されて以来、立体規則性や重合活性の更なる向上という視点から、多くの改良研究が行なわれている(非特許文献1)。
【0003】
メタロセン化合物を用いたα-オレフィンの重合では、メタロセン化合物の配位子のシクロペンタジエニル環に置換基を導入したり、2個のシクロペンタジエニル環を架橋させることにより、得られるオレフィン重合体の立体規則性や分子量が大きく変化することが知られている。
【0004】
例えば、シクロペンタジエニル環とフルオレニル環が架橋された配位子を有するメタロセン化合物をプロピレンの重合触媒に用いた場合、重合体の立体規則性の観点からみると、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリドではシンジオタクチックポリプロピレンが(非特許文献2)、シクロペンタジエニル環の3位にメチル基を導入したジメチルメチレン(3-メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリドではヘミアイソタクチックポリプロピレンが(特許文献1)、同様に、tert-ブチル基を導入したジメチルメチレン(3-tert-ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリドではアイソタクチックポリプロピレンが得られる(特許文献2)。
【0005】
これらのメタロセン化合物の改良の試みから、重合体の立体規則性の指標である融点について、比較的高いのもが得られるようになっており、また重合体の分子量についても充分に高いものが得られるようになっている。
さらに近年では、これらのオレフィン重合体の工業的な製造を可能とするために、常温以上の温度、好ましくは常温を超える高い温度で、前記特徴(高分子量や高融点)を有するオレフィン重合体が製造できることが望まれている。
【0006】
例えば、メタロセン化合物のシクロペンタジエニル環および/またはフルオレニル環に特定の置換基を有することにより、該メタロセン化合物を含むオレフィン重合用触媒は、工業的製法において有利な高温条件下においても、該オレフィン重合用触媒を用いて得られるオレフィン重合体は、高分子量や高融点等の特徴を有することが開示されている(特許文献3~5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平3-193796号公報
特開平6-122718号公報
国際公開第2014/142111号
特開2016-164264号公報
国際公開第2019/188644号
【非特許文献】
【0008】
Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 24, 507 (1985)
J. Am. Chem. Soc.,110,6255 (1988)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、充分に高い分子量をもち、かつ高い融点をもつ重合体を、高い重合活性で生成する重合触媒の開発は未だ十分とはいえない。そのため融点が高く、分子量が高い重合体を得ることができる製造方法やオレフィン重合用触媒が強く望まれてきた。
【0010】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、工業的製法において有利な高温条件下においても、高分子量かつ高融点のオレフィン重合体を製造することができる遷移金属化合物、オレフィン重合用触媒、および該オレフィン重合体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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