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公開番号2025072808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183156
出願日2023-10-25
発明の名称測定試料希釈液および免疫測定キット
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20250501BHJP(測定;試験)
要約【課題】非特異的反応を抑制可能な測定試料希釈液を提供する。
【解決手段】本発明は、検体中に含まれる抗原を免疫学的手法によって検出するために用いられる測定試料希釈液であって、
前記測定試料希釈液は無機塩を含み、かつ、
下記の式(1):
分散係数D=測定試料希釈液中の無機塩濃度(mM)×測定試料希釈液のpH … 式(1)
により算出される分散係数Dが、2400~3500であることを特徴とする測定試料希釈液を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
検体中に含まれる抗原を免疫学的手法によって検出するために用いられる測定試料希釈液であって、
前記測定試料希釈液は無機塩を含み、かつ、
下記の式(1):
分散係数D=測定試料希釈液中の無機塩濃度(mM)×測定試料希釈液のpH … 式(1)
により算出される分散係数Dが、2400~3500であることを特徴とする測定試料希釈液。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記分散係数Dが、2400~3000である、請求項1に記載の測定試料希釈液。
【請求項3】
前記無機塩が塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、および塩化マグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の測定試料希釈液。
【請求項4】
緩衝剤、界面活性剤、ブロッキング剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種をさらに含む、請求項1に記載の測定試料希釈液。
【請求項5】
前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤である、請求項4に記載の測定試料希釈液。
【請求項6】
前記検体が鼻咽頭拭い液、鼻腔拭い液、および鼻腔吸引液中からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の測定試料希釈液。
【請求項7】
前記抗原が、インフルエンザウイルスA(Flu-A)、インフルエンザウイルスB(Flu-B)、RSウイルス(RSV)および重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の測定試料希釈液。
【請求項8】
前記抗原が、インフルエンザウイルスBである、請求項7に記載の測定試料希釈液。
【請求項9】
免疫学的手法がイムノクロマト法である、請求項1に記載の測定試料希釈液。
【請求項10】
請求項9に記載の測定試料希釈液、イムノクロマト試験片、検体採取具、フィルターユニットを備える、イムノクロマトキット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測定試料希釈液に関する。より具体的には、本発明は、イムノクロマト法によるウイルス検出において用いられる、測定試料希釈液および当該測定試料希釈液を含む免疫測定キットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、免疫測定に用いる抗体が由来する動物と同一の動物種に由来する免疫グロブリン及びウサギ免疫グロブリンを含有する非特異反応抑制剤が開示されている。
【0003】
特許文献2には、捕捉物質と同一の産生動物種由来でありかつ同一のサブクラスを有する免疫グロブリンを使用して非特異的反応を抑制することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-025866号公報
特開2009-133739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および2に記載の方法はいずれも免疫グロブリンの種類を検討することによって非特異的反応を抑制しようとするものであるが、このようなアプローチでは非特異的反応を抑制しきれない場合があるという課題を本発明者等は見出した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、測定試料希釈液中の無機塩濃度と測定試料希釈液のpHとが所定の関係を満たす場合、非特異的反応を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の代表的な構成は、以下の通りである。
[項1]
検体中に含まれる抗原を免疫学的手法によって検出するために用いられる測定試料希釈液であって、
前記測定試料希釈液は無機塩を含み、かつ、
下記の式(1):
分散係数D=測定試料希釈液中の無機塩濃度(mM)×測定試料希釈液のpH … 式(1)
により算出される分散係数Dが、2400~3500であることを特徴とする測定試料希釈液。
[項2]
前記分散係数Dが、2400~3000である、項1に記載の測定試料希釈液。
[項3]
前記無機塩が塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、および塩化マグネシウムからなる群より選択される少なくとも1種である、項1または2に記載の測定試料希釈液。
[項4]
緩衝剤、界面活性剤、ブロッキング剤および防腐剤からなる群より選択される少なくとも1種をさらに含む、項1~3のいずれかに記載の測定試料希釈液。
[項5]
前記界面活性剤が非イオン性界面活性剤である、項4に記載の測定試料希釈液。
[項6]
前記検体が鼻咽頭拭い液、鼻腔拭い液、および鼻腔吸引液中からなる群より選択される少なくとも1種である、項1~5のいずれかに記載の測定試料希釈液。
[項7]
前記抗原が、インフルエンザウイルスA(Flu-A)、インフルエンザウイルスB(Flu-B)、RSウイルス(RSV)および重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)からなる群より選択される少なくとも1種である、項1~6のいずれかに記載の測定試料希釈液。
[項8]
前記抗原が、インフルエンザウイルスBである、項1~7のいずれかに記載の測定試料希釈液。
[項9]
免疫学的手法がイムノクロマト法である、項1~7のいずれかに記載の測定試料希釈液。
[項10]
項1~9のいずれかに記載の測定試料希釈液、イムノクロマト試験片、検体採取具、フィルターユニットを備える、イムノクロマトキット。
[項11]
項1~9のいずれかに記載の測定試料希釈液に検体を溶解または懸濁し、測定試料溶液または懸濁液を得る工程、
得られた測定試料溶液または懸濁液を用いて、検体中に含まれる抗原を免疫学的手法によって検出する工程、
を含む、抗原の検出方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の方法によれば、無機塩濃度とpHとが所定の関係を満たす測定試料希釈液を用いることによって、非特異的反応を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
キットの構成の一例を示す。
イムノクロマト試験片の一例を示す側面図である。
イムノクロマト試験片の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を示しつつ、本発明についてさらに詳説するが、本発明はこれらに限定されない。なお、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。
また、本明細書中に記載された非特許文献および特許文献全てが、本明細書中において参考として援用される。本明細書中の「~」は「以上、以下」を意味し、例えば明細書中で「X~Y」と記載されていれば「X以上、Y以下」を示す。また本明細書中の「および/または」はいずれが一方または両方を意味する、また本明細書にといて、単数形の表現は、他に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。
(【0011】以降は省略されています)

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