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公開番号2025106278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025040409,2023099342
出願日2025-03-13,2019-10-25
発明の名称二軸配向ポリエステルフィルムロール
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250708BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 シワやフィルム表面の欠点が少なく、巻ズレがなく、コートや蒸着などの二次加工に適したポリエステルフィルムロールを提供すること。
【解決手段】二軸配向ポリエステルフィルムを巻芯に巻き取ってなるポリエステルフィルムロールであって、下記要件(1)~(3)を満たすことを特徴とするポリエステルフィルムロール。
(1)前記ポリエステルフィルムロールの表面の平均巻硬度が500以上700以下の範囲である。
(2)前記ポリエステルフィルムロールの表面の巻硬度のフィルム幅方向の変動率が1%以上5%以下である。
(3)前記ポリエステルフィルムロールの表面から巻芯までの巻硬度の変動率が3%以上10%以下である。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
厚みが9μm以上であり、共重合成分を10モル%以下含んでもよいポリエチレンテレフタレート樹脂組成物からなる二軸配向ポリエステルフィルムを巻芯に巻き取ってなる幅が1000mm以上、巻長が2000m以上65000m以下のポリエステルフィルムロールであって、下記要件(1)~(4)を満たすことを特徴とする食品包装用ポリエステルフィルムロール。
(1)前記ポリエステルフィルムロールの表面の平均巻硬度が500以上700以下の範囲である。
(2)前記ポリエステルフィルムロールの表面の巻硬度のフィルム幅方向の変動率が1%以上5%以下である。
(3)前記ポリエステルフィルムロールの表面から巻芯までの巻硬度の変動率が3%以上10%以下である。
(4)コート加工に用いられる。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記二軸配向ポリエステルフィルムの幅方向の厚み変動率が10%以下である請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項3】
前記二軸配向ポリエステルフィルムの巻外面及び巻内面の動摩擦係数がいずれも0.2以上0.60以下である請求項1又は2のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項4】
前記二軸配向ポリエステルフィルムの一方の巻内面の算術平均高さが0.010μm以上0.050μm以下である請求項1~3のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項5】
前記二軸配向ポリエステルフィルムの厚みが40μm以下である請求項1~4のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項6】
前記ポリエステルフィルムロールの幅が3000mm以下である請求項1~5のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項7】
前記二軸配向ポリエステルフィルムが蒸着フィルム基材用である請求項1~6のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸配向ポリエステルフィルムを巻き取ってなるフィルムロールに関するものであり、シワやフィルム表面の欠点が少なく、巻ズレがなく、コートや蒸着などの二次加工に適したものに関する。さらには、二次加工後の被覆フィルムの品質も優れるポリエステルフィルムロールに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステルフィルムは、その優れた機械的強度、熱的特性および光学特性等から包装用材料や工業用材料など広範囲の分野に数多く利用されている。特に、二軸配向ポリエステルフィルムは酸素バリア性に優れるもの、食品用やレトルト品用、医薬品などの包装用途においては、内容物の変質や劣化に関係する酸素バリア性、水蒸気バリア性に対する要求が高くなってきており、内容物の変質や劣化が生じてしまう問題がある。
【0003】
そのため、食品用やレトルト品用、医薬品などの包装用途で使用される二軸配向ポリエステルフィルムには、酸素や水蒸気等におけるガスバリア性をさらに向上する方策がとられている。ガスバリア性を向上させる方法として、ポリエステルフィルムにポリ塩化ビニリデンやポリエチレンビニルアルコール共重合体などのガスバリア性の良好なフィルムを張り合わせる方法、二軸配向ポリエステルフィルムにアルミニウムなどの金属や酸化アルミニウムなどの金属酸化物を蒸着させ、薄膜を形成させる方法がよく利用されている。
特に、後者の金属や金属酸化物をフィルム表面に設けた蒸着ポリエステルフィルムは、耐熱性や透明性の面で優れている。
【0004】
また、得られる蒸着ポリエステルフィルムのガスバリア性の性能は、その基材に使用される二軸配向ポリエステルフィルムの表面状態に大きく依存していることが知られており、基材である二軸配向ポリエステルフィルムの表面粗さや突起数を規定したもの(例えば、特許文献1参照)、二軸配向ポリエステルフィルムの融解サブピークを規定したもの(例えば、特許文献2参照)、フィルム内のオリゴマー発生量を規定したもの(例えば、特許文献3参照)などが提案されている。
【0005】
しかしながら、同じ特性の二軸配向ポリエステルフィルムであっても、コートや蒸着などの工程後の被覆フィルムの品質にばらつきがあったり、時には許容範囲外の品質となる場合があった。また、その原因も不明であった。
【0006】
被覆フィルムの品質を低下させる要因として、製品として購入されたポリエステルフィルムロールから巻出す前のポリエステルフィルムロールのフィルムのシワも挙げられるが、このような問題を改善する方法としては、巻き芯シワと表層シワを低減したポリエステルフィルムロールが提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平10-119172号公報
特開平11-010725号公報
特開2006-299078号公報
特開昭63-252853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、このような問題点を改善し、シワやフィルム表面の欠点が少なく、巻ズレがなく、コートや蒸着などの二次加工に適したポリエステルフィルムロールを提供することである。
さらには、二次加工後の被覆フィルムの品質も優れるポリエステルフィルムロールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが、かかる目的を達成するために鋭意検討した結果、二軸配向ポリエステルフィルムを巻芯に巻き取ってなるポリエステルフィルムロールの巻芯から表面までの巻硬度のばらつきを一定にし、かつフィルムロールの表面の巻硬度を特定の範囲とすることにより、シワやフィルム表面の欠点が少なく、巻ズレがなく、コートや蒸着などの二次加工に適したポリエステルフィルムロールを提供することができる。
より好適には、巻シワや巻ズレ、ロール端面のスポーキングシワが発生しにくく、スタティックマークや放電痕などの帯電による品質不良が少ないポリエステルフィルムロールが得られる。
その為、二次加工後も部分的にコートや蒸着薄膜の斑や抜け等による品質の低下、二次加工後の巻取り後のシワによる外観不良といったトラブルを少なくすることができる。
【0010】
すなわち本発明は、以下の構成からなる。
1.二軸配向ポリエステルフィルムを巻芯に巻き取ってなるポリエステルフィルムロールであって、下記要件(1)~(3)を満たすことを特徴とするポリエステルフィルムロール。
(1)前記ポリエステルフィルムロールの表面の平均巻硬度が500以上700以下の範囲である。
(2)前記ポリエステルフィルムロールの表面の巻硬度のフィルム幅方向の変動率が1%以上5%以下である。
(3)前記ポリエステルフィルムロールの表面から巻芯までの巻硬度の変動率が3%以上10%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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