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公開番号2025079872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192714
出願日2023-11-13
発明の名称サーマルプリントヘッド
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B41J 2/345 20060101AFI20250516BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】配線層の配置の自由度が向上したサーマルプリントヘッドを提供する。
【解決手段】サーマルプリントヘッド100aは、基板1と第1絶縁層21と下部配線層3と上部個別配線層4と第2絶縁層22とを備える。基板1の主面11上に第1絶縁層21が形成される。下部配線層3は第1絶縁層21上に形成されている。主面11に対して垂直な方向をz方向とする。第2絶縁層22は、下部配線層3と上部個別配線層4との間に配置されている。主面11には凸部15が形成されている。上部個別配線層4は、個別パッド6を有する。個別パッド6は、凸部15に対して離間して配置されている。平面視において、凸部15からみて個別パッド6が配置されている領域を第1領域Q1とする。第1領域Q1において、上部個別配線層4および下部配線層3が電気的に接続されている。下部配線層3は、第1領域Q1に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
主面を有する基板と、
前記主面上に形成された第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に形成された下部配線層と、
上部個別配線層と、
第2絶縁層とを備え、
前記主面に対して垂直な方向をz方向とすると、
前記z方向において、前記第2絶縁層は前記下部配線層と前記上部個別配線層との間に配置され、
前記主面には凸部が形成されており、
前記上部個別配線層は、前記主面の平面視において各々が凸部を跨ぐように伸びている往路部および復路部を含み、
前記z方向に対して垂直な方向をy方向とすると、
前記復路部は、前記凸部に対して前記y方向に離間して配置された個別パッドを有し、
前記平面視において、前記凸部からみて前記y方向において前記個別パッドが配置されている領域を第1領域とし、前記凸部からみて前記y方向において前記第1領域の反対側の領域を第2領域とすると、
前記復路部は、前記第2領域において前記往路部に接続されており、
前記第1領域において、前記往路部および前記下部配線層が電気的に接続されるように前記第2絶縁層には第1コンタクトホールが形成されており、
前記下部配線層は、前記第1領域に配置されている、サーマルプリントヘッド。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記下部配線層は、前記y方向において前記凸部と前記個別パッドとの間に配置されている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
【請求項3】
前記平面視において、前記第1コンタクトホールは、前記下部配線層の前記y方向における中央からみて前記凸部側に配置されている、請求項1または請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
【請求項4】
共通パッドを有する上部共通配線層を更に備え、
前記第1領域において、前記上部共通配線層および前記下部配線層が電気的に接続されるように前記第2絶縁層には第2コンタクトホールが形成されており、
前記下部配線層は、前記y方向において前記凸部と前記共通パッドとの間に配置されている、請求項1または請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
【請求項5】
前記個別パッドは、複数の個別パッド部を含み、
前記共通パッドは、第1共通パッド部と、第2共通パッド部とを含み、
前記z方向および前記y方向に対して垂直な方向をx方向とすると、
複数の前記個別パッド部は、前記x方向において前記第1共通パッド部と前記第2共通パッド部との間に配置されている、請求項4に記載のサーマルプリントヘッド。
【請求項6】
前記共通パッドは、前記x方向において前記第1共通パッド部と前記第2共通パッド部との間に配置されている第3共通パッド部を更に含み、
前記x方向において前記第1共通パッド部と前記第3共通パッド部との間に配置されている前記個別パッド部の数は、前記x方向において前記第3共通パッド部と前記第2共通パッド部との間に配置されている前記個別パッド部の数と同じである、請求項5に記載のサーマルプリントヘッド。
【請求項7】
前記上部個別配線層は発熱体層を含む、請求項1または請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
【請求項8】
前記基板を構成する材料はシリコンである、請求項1または請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、サーマルプリントヘッドに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
特開2022-180152号公報(特許文献1)は、配線層と基板とを備えるサーマルプリントヘッドを開示している。配線層は、個別電極および共通電極に導通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-180152号公報[概要] しかし、サーマルプリントヘッドは小型化が求められており、配線層の配置に改善の余地がある。
【0004】
本開示の一態様によるサーマルプリントヘッドは、基板と、第1絶縁層と、下部配線層と、上部個別配線層と、第2絶縁層とを備える。基板は主面を有する、第1絶縁層は、主面上に形成されている。下部配線層は、第1絶縁層上に形成されている。主面に対して垂直な方向をz方向とする。z方向において、第2絶縁層は、下部配線層と上部個別配線層との間に配置されている。主面には凸部が形成されている。上部個別配線層は、往路部および復路部を含む。往路部および復路部の各々は、主面の平面視において凸部を跨ぐように伸びている。z方向に対して垂直な方向をy方向とする。復路部は、個別パッドを有する。個別パッドは、凸部に対してy方向に離間して配置されている。平面視において、凸部からみてy方向において個別パッドが配置されている領域を第1領域とする。凸部からみてy方向において第1領域の反対側の領域を第2領域とする。復路部は、第2領域において往路部に接続されている。第1領域において、往路部および下部配線層が電気的に接続されるように第2絶縁層には第1コンタクトホールが形成されている。下部配線層は、第1領域に配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの概略平面図である。
図2は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの概略平面図である。
図3は、図1の線分III-IIIにおけるサーマルプリントヘッドの概略断面図である。
図4は、図1の線分IV-IVにおけるサーマルプリントヘッドの概略部分断面図である。
図5は、図1の線分V-Vにおけるサーマルプリントヘッドの概略部分断面図である。
図6は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法におけるフローチャートである。
図7は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における一工程を示す概略断面図である。
図8は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図7に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図9は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図8に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図10は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図9に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図11は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図10に示される工程の次工程を示す概略平面図である。
図12は、図11の線分XII-XIIにおけるサーマルプリントヘッドの概略断面図である。
図13は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図11に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図14は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図13に示される工程の次工程を示す概略平面図である。
図15は、図14の線分XV-XVにおけるサーマルプリントヘッドの概略断面図である。
図16は、図14の線分XVI-XVIにおけるサーマルプリントヘッドの概略部分断面図である。
図17は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図14に示される工程の次工程を示す概略平面図である。
図18は、図17の線分XVIII-XVIIIにおけるサーマルプリントヘッドの概略断面図である。
図19は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図17に示される工程の次工程を示す概略平面図である。
図20は、図19の線分XX-XXにおけるサーマルプリントヘッドの概略部分断面図である。
図21は、図19の線分XXI-XXIにおけるサーマルプリントヘッドの概略部分断面図である。
図22は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図20に示される工程の次工程を示す概略部分断面図である。
図23は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図22に示される工程の次工程を示す概略部分断面図である。
図24は、実施の形態1のサーマルプリントヘッドの製造方法における図23に示される工程の次工程を示す概略平面図である。
図25は、図24の線分XXV-XXVにおけるサーマルプリントヘッドの概略断面図である。
図26は、実施の形態2のサーマルプリントヘッドの概略平面図である。[詳細な説明] 図面に基づいて本開示の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下に記載する実施の形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
【0006】
(実施の形態1)
図1および図2は、実施の形態1のサーマルプリントヘッド100aの概略平面図である。図3は、図1の線分III-IIIにおけるサーマルプリントヘッド100aの概略断面図である。図4は、図1の線分IV-IVにおけるサーマルプリントヘッド100aの概略部分断面図である。図5は、図1の線分V-Vにおけるサーマルプリントヘッド100aの概略部分断面図である。
【0007】
なお、図1は、第2絶縁層22上に形成された上部個別配線層4および上部共通配線層5を図示している。つまり、図1において第3絶縁層23の図示を省略している。また、凸部15、下部配線層3、上部個別配線層4、および上部共通配線層5の位置関係が分かるように、図1において凸部15および下部配線層3は点線で示されている。図2は、第1絶縁層21上に形成された下部配線層3を図示している。つまり、図2において第2絶縁層22および第3絶縁層23の図示を省略している。また、凸部15、下部配線層3、上部個別配線層4、および上部共通配線層5の位置関係が分かるように、図2において凸部15、上部個別配線層4、および上部共通配線層5は点線で示されている。図1で示されている線分III-IIIは、上部個別配線層4の復路部41Lに沿っている。つまり、図3は、上部個別配線層4の復路部41Lにおける断面を示している。図1で示されている線分IV-IVは、上部個別配線層4の往路部42に沿っている。つまり、図4は、上部個別配線層4の往路部42における断面を示している。図5は、上部共通配線層5における断面を示している。
【0008】
サーマルプリントヘッド100aは、複数の発熱部16(図3を参照)を選択的に発熱させることによって、感熱紙などの印刷媒体に印字を施す電子デバイスである。サーマルプリントヘッド100aは、基板1と、第1絶縁層21と、第2絶縁層22と、第3絶縁層23と、配線層とを主に備える。
【0009】
図1に示されるように、基板1は、主面11と、裏面12と、第1端面13と、第2端面14とを有する。裏面12は、主面11とは反対側に位置している。主面11と裏面12とは、各々、x方向と、x方向に垂直なy方向とに延在している。x方向は、基板1の長手方向であり、サーマルプリントヘッド100aの主走査方向である。y方向は、基板1の短手方向であり、サーマルプリントヘッド100aの副走査方向である。z方向は、基板1の厚さ方向である。z方向は、主面11に対して垂直な方向である。主面11は、+z方向を向いている。裏面12は、-z方向を向いている。y方向は、第2端面14に対して垂直な方向である。第2端面14は、+y方向を向いている。第1端面13は、-y方向を向いている。基板1を構成する材料は、たとえばシリコンであってもよい。
【0010】
図3に示されているように、主面11には凸部15が形成されている。図1および図2に示されているように、凸部15はx方向に伸びるように延在している。y方向において、凸部15は、第2端面14側に位置している。つまり、第2端面14から凸部15までの距離は、第1端面13から凸部15までの距離よりも小さい。
(【0011】以降は省略されています)

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