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公開番号
2025082282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2024192171
出願日
2024-10-31
発明の名称
ナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤
出願人
小林製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
36/906 20060101AFI20250521BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】食品として摂取できる成分の中からナトリウム・グルコース共輸送体2阻害活性及び/又はナトリウム・グルコース共輸送体1阻害活性を有する成分を見出し、新たなナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤を提供することを課題とする。
【解決手段】ナトリウム・グルコース共輸送体2及びナトリウム・グルコース共輸送体1の少なくとも一方を阻害するために使用されるナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤であって、ショウガ科植物又はその抽出物を含む、ナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ナトリウム・グルコース共輸送体2及びナトリウム・グルコース共輸送体1の少なくとも一方を阻害するために使用されるナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤であって、
ショウガ科植物又はその抽出物を含む、ナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記ショウガ科植物が、ショウガ属植物及び/又はバンウコン属植物である、請求項1に記載のナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤。
【請求項3】
前記ショウガ科植物が、ショウガ及び/又はブラックジンジャーである、請求項1又は2に記載のナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤。
【請求項4】
飲食品である、請求項1又は2に記載のナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ナトリウム・グルコース共輸送体2及びナトリウム・グルコース共輸送体1の少なくとも一方を阻害するために使用されるナトリウム・グルコース共輸送体阻害剤に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
グルコースを体内に取り込む糖輸送体として、ナトリウム濃度依存的にグルコース能動輸送するナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT;sodium glucose cotransporter)が同定されている。SGLTには、SGLT1、SGLT2、及びSGLT3のサブタイプが存在している。
【0003】
SGLTの内、SGLT2は、腎臓の近位尿細管で発現しており、尿中の糖を再吸収し、体内に糖を取り込む役割を担っている。近年、SGLT2を阻害することにより腎臓におけるグルコースの再吸収を阻害又は遅延させ、それにより血糖値の上昇を抑制できることが明らかにされており、SGLT2阻害剤が糖尿病の治療薬として開発されている。従来報告されているSGLT2阻害剤の多くは天然に存在しない合成化合物である。また、SGLT2阻害活性がある食品成分としてフラボノイド等が報告されているが、SGLT2阻害活性を有する食品成分の報告例は僅かである。
【0004】
一方、本発明者の一人である薩秀夫氏は、ヒトSGLT2を高発現するCHO細胞を樹立し、当該細胞を使用してSGLT2活性を評価できる実験系を確立している(非特許文献1)。更に、薩秀夫氏は、SGLT2阻害活性を有する食品成分としてカテキンガレート及びノビレチンを見出している(非特許文献1)。
【0005】
SGLTの内、SGLT1は、主に小腸に発現しているが、腎臓や心臓にも発現しており、小腸におけるグルコース及びガラクトースの吸収の大部分を担っており、更に尿中の糖を再吸収して体内に取り込む役割も担っている。糖尿病患者では小腸SGLT1が高発現していることが知られており、糖尿病患者における糖吸収の亢進は、小腸で高発現しているSGLT1が一因となっていると考えられている。SGLT1の阻害は、小腸での糖吸収を抑制することにより血糖値を正常化させることができ、糖尿病や糖尿病性合併症の治療に有効であること明らかにされている。SGLT1の阻害により抗動脈硬化作用も期待できるとの報告もある。従来、SGLT1阻害活性がある食品成分について検討されており、例えば、本発明者の一人である薩秀夫氏は、タンゲレチン及びカルダモニンがSGLT1阻害活性を有することを見出している(非特許文献2)。
【0006】
また、SGLTの内、SGLT2及びSGLT1の一方を阻害できれば、体内への糖の吸収抑制により血糖値の正常化を招来できるが、SGLT2及びSGLT1の双方を阻害できれば、腎機能又は腸管機能の一方のみに依存することなく糖の吸収を抑制できるので、より一層効果的な血糖値の正常化が期待できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
KAKEN 化学研究費助成事業データベース、2016年度 研究成果報告書「腎臓における糖再吸収トランスポーターSGLT2制御に関する食品機能学的研究」、ウェブサイトアドレス<https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15K14737/>
Hideo Satsu et al., Inhibitory Effect of Tangeretin and Cardamonin on Human Intestinal SGLT1 Activity In Vitro and Blood Glucose Levels in Mice In Vivo, Nutrients 2021, 13, 3382. https://doi.org/10.3390/nu13103382
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
糖尿病等の高血糖が関与する疾患は増加の一途をたどっており、食品の摂取という簡易な手法により、高血糖の予防又は改善を図ることが益々重要になっている。そこで、本開示は、食品として摂取できる成分の中からSGLT2阻害活性及び/又はSGLT1阻害活性を有する成分を見出し、新たなSGLT阻害剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、ショウガ、ブラックジンジャー等のショウガ科植物又はその抽出物には、優れたSGLT2阻害活性があり、尿への糖の排出を促進できることを見出した。また、本発明者は、ショウガ、ブラックジンジャー等のショウガ科植物又はその抽出物には、優れたSGLT1阻害活性があることをも見出した。更に、本発明者は、フラボン骨格において、C環が置換基を有しておらず、且つA環及びB環に含まれる炭素原子の2個以上にメトキシル基が結合しているポリメトキシフラボンには、格段に優れたSGLT2阻害活性があることをも見出した。本開示は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0010】
即ち、本開示は、以下に掲げる態様の発明を提供する。
項1-1. SGLT2及びSGLT1の少なくとも一方を阻害するために使用されるSGLT阻害剤であって、ショウガ科植物又はその抽出物を含む、SGLT阻害剤。
項1-2. 前記ショウガ科植物が、ショウガ属植物及び/又はバンウコン属植物である、
項1-1に記載のSGLT阻害剤。
項1-3. 前記ショウガ科植物が、ショウガ及び/又はブラックジンジャーである、項1-1又は1-2に記載のSGLT阻害剤。
項1-4. 飲食品である、項1-1~1-3のいずれかに記載のSGLT阻害剤。
項1-5. ショウガ科植物又はその抽出物の、SGLT2及びSGLT1の少なくとも一方を阻害するために使用されるSGLT阻害剤の製造のための使用。
項1-6. SGLT2及びSGLT1の少なくとも一方を阻害するための処置に使用される、ショウガ科植物又はその抽出物。
項1-7. SGLT2阻害及びSGLT1阻害に有効な量のショウガ科植物又はその抽出物を、SGLT2阻害及び/又はSGLT1阻害が必要とされる者に摂取又は投与する、SGLTの阻害方法。
(【0011】以降は省略されています)
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