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公開番号2025098344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214410
出願日2023-12-20
発明の名称外用組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/42 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示の課題は、セラミド2及びパラベンを含み、分離を抑制できる外用組成物を提供することである。
【解決手段】(A)セラミド2、(B)パラベン、及び(C)ヘパリン類似物質を含有する、外用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
(A)セラミド２、(B)パラベン、及び(C)ヘパリン類似物質を含有する、外用組成物。
続きを表示（約 260 文字）【請求項２】
乳化製剤である、請求項１に記載の外用組成物。
【請求項３】
前記(B)パラベンがメチルパラベン及び／又はプロピルパラベンである、請求項１又は２に記載の外用組成物。
【請求項４】
前記(B)パラベンがメチルパラベンであり、メチルパラベンの含有量が０．１５重量％以上である、請求項１又は２に記載の外用組成物。
【請求項５】
前記(B)パラベンがプロピルパラベンであり、プロピルパラベンの含有量が０．０１～０．０８重量％である、請求項１又は２に記載の外用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、セラミド２及びパラベンを含み、分離を抑制できる外用組成物に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
角質層は、主に、角質層細胞及びラメラ構造を形成した細胞間脂質から構成されており、バリア機能や保湿機能には、角層細胞間脂質のラメラ構造が重要な役割を担っている。また、角層細胞間脂質は、その約５０％がセラミドによって構成されており、角質層中のセラミド含量が低下すると、バリア機能や保湿機能が低下することが知られている。
【０００３】
そこで、従来、角質層中のセラミドを補うことにより角質層の機能を維持させる目的で、セラミドを配合した外用組成物が開発されている。例えば、特許文献１には、セラミドと、特定のモノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテルと、高級脂肪酸と、多価アルコールとを含有する乳化組成物は、安定性が高く、且つ使用感に優れていることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－２３７５９５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
セラミドは、ヒト型セラミド、動物性セラミド、植物性セラミド、及び疑似セラミドに大別され、これらの内、ヒト型セラミドは、ヒトの肌にあるセラミドと同じ構造で、肌との親和性に優れているセラミドである。また、ヒト型セラミドの内、セラミド２は、ヒトの肌にもっとも多く含まれており、保湿機能をサポートする働きを有している。一方、パラベンは、比較的安全な防腐剤として外用組成物に使用されている。本発明者は、セラミド２とパラベンを含む外用組成物を開発すべく検討を進めたところ、セラミド２とパラベンを含む外用組成物では、保存すると分離が生じるという課題に直面した。
【０００６】
そこで、本開示は、セラミド２及びパラベンを含み、分離を抑制できる外用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、セラミド２及びパラベンを含む外用組成物に、ヘパリン類似物質を含有させることにより、保存による分離を抑制でき、優れた保存安定性を備え得ることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【０００８】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の外用組成物を提供する。
項１．(A)セラミド２、(B)パラベン、及び(C)ヘパリン類似物質を含有する、外用組成物。
項２．乳化製剤である、項１に記載の外用組成物。
項３．前記(B)パラベンがメチルパラベン及び／又はプロピルパラベンである、項１又は２に記載の外用組成物。
項４．前記(B)パラベンがメチルパラベンであり、メチルパラベンの含有量が０．１５重量％以上である、項１又は２に記載の外用組成物。
項５．前記(B)パラベンがプロピルパラベンであり、プロピルパラベンの含有量が０．０１～０．０８重量％である、項１又は２に記載の外用組成物。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、セラミド２及びパラベンを含む外用組成物において、保存による分離を抑制し、優れた保存安定性を備えさせ得る製剤処方が提供される。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本開示の外用組成物は、(A)セラミド２、(B)パラベン、及び(C)ヘパリン類似物質を含有することを特徴とする。以下、本開示の外用組成物について詳述する。なお、本開示において、数値範囲に関する記載「Ｘ～Ｙ」は、Ｘ以上Ｙ以下の範囲を指す。
（【００１１】以降は省略されています）

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