特許ウォッチ

公開番号2025095865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212234
出願日2023-12-15
発明の名称外用乳化組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 9/107 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示の課題は、尿素を含み、保存による流動性の増加を抑制できる外用乳化組成物を提供することである。
【解決手段】(A)尿素、及び(B)セラミド2を含有する、外用乳化組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
(A)尿素、及び(B)セラミド２を含有する、外用乳化組成物。
続きを表示（約 140 文字）【請求項２】
前記(A)尿素の含有量が１０重量％以上である、請求項１に記載の外用乳化組成物。
【請求項３】
クリーム剤である、請求項１又は２に記載の外用乳化組成物。
【請求項４】
皮膚外用医薬品である、請求項１又は２に記載の外用乳化組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、尿素を含み、保存による流動性の増加を抑制できる外用乳化組成物に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
尿素には、角質中での水分と水素結合を形成することによる水分保持作用や、タンパク質変性による不要な角質を除去したり軟化させたりする作用等があり、皮膚外用剤の成分として使用されている。しかしながら、尿素を配合した外用乳化組成物では、保存により流動性が増加し、皮膚に塗布する際に液垂れを生じやすくなるという欠点がある。
【０００３】
そこで、従来、尿素を含む外用組成物の保存安定性を高める製剤技術が報告されている。例えば、特許文献１では、尿素、水、アルキル化水溶性高分子を含む外用組成物は、長期間保存しても粘度が低下しないことが報告されている。しかしながら、特許文献１の製剤技術でも、保存による流動性の増加を十分に抑制できないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００３－１２４９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本開示は、尿素を含み、保存による流動性の増加を抑制できる外用乳化組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、尿素を含む外用乳化組成物に、セラミド２を含有させることにより、保存による流動性の増加を効果的に抑制でき、優れた保存安定性を備え得ることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【０００７】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の外用乳化組成物を提供する。
項１．(A)尿素、及び(B)セラミド２を含有する、外用乳化組成物。
項２．前記(A)尿素の含有量が１０重量％以上である、項１に記載の外用乳化組成物。
項３．クリーム剤である、項１又は２に記載の外用乳化組成物。
項４．皮膚外用医薬品である、項１～３のいずれかに記載の外用乳化組成物。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、尿素を含む外用乳化組成物において、保存による流動性の増加を抑制でき、保存しても皮膚に塗布する際の液垂れを抑制できる製剤処方が提供される。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示の外用乳化組成物は、(A)尿素、及び(B)セラミド２を含有することを特徴とする。以下、本開示の外用乳化組成物について詳述する。なお、本開示において、数値範囲に関する記載「Ｘ～Ｙ」は、Ｘ以上Ｙ以下の範囲を指す。
【００１０】
［(A)尿素］
本開示の外用乳化組成物は、尿素を含有する。尿素は、角質での水分保持作用や不要な角質の除去又は軟化作用等を有することが知られている公知の成分である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許