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公開番号2025099786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216715
出願日2023-12-22
発明の名称固形製剤
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 35/74 20150101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示は、納豆菌培養エキスを含む固形製剤でありながら、吸湿が抑制された固形製剤を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)納豆菌培養エキスを含む固形製剤に(B)紅麹及び/又はその加工物を配合することで、当該固形製剤の吸湿を抑制できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
（Ａ）納豆菌培養エキスと、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物とを含み、（Ａ）成分１重量部当たり、（Ｂ）成分が０．８～１０重量部含まれる、固形製剤。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記（Ａ）成分を３～４０重量％含む、請求項１に記載の固形製剤。
【請求項３】
（Ａ）納豆菌培養エキスを含む固形製剤の吸湿を抑制する方法であって、前記固形製剤において、前記（Ａ）成分と共に、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物を配合する、吸湿抑制方法。
【請求項４】
（Ａ）納豆菌培養エキスを含む固形製剤の変色を抑制する方法であって、前記固形製剤において、前記（Ａ）成分と共に、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物を配合する、変色抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、納豆菌培養エキスを含む固形製剤でありながら、吸湿が抑制された固形製剤に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
ナットウキナーゼは、納豆菌が大豆を発酵する過程で産生される酵素であり、血栓溶解作用を持つことが知られている。ナットウキナーゼが持つ優れた健康効果を享受することを目的として、ナットウキナーゼを多量に含む素材である納豆菌培養エキスが配合された健康食品が販売されている。
【０００３】
納豆菌培養エキスは、実体としては納豆菌培養物であり、納豆菌培養により得られた培養液を、適宜、濃縮及び／又は適当な処理に供することにより得られる。納豆菌が、血栓溶解系の作用因子であるナットウキナーゼと共に、血液凝固系の作用因子であるビタミンＫ２も共産生するため、ビタミンＫ２を低減させた納豆菌培養エキスの製造方法（特許文献１、特許文献２）も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開2001-299277号公報
特開2006-180790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
納豆菌培養エキス末には吸湿性がある。例えば、納豆菌培養エキス末又はそれを含む粉末は、保存環境が開放系でなくても、通常の保存環境であれば空気中の水蒸気と接触し、吸湿によりだまを形成する。納豆菌培養エキス末又はそれを含む顆粒などの造粒物、錠剤、カプセル剤には、だまを視認できる剤型ではないものもあるが、空気中の水蒸気と接触する機会を完全に排除できないため、粉末でだまとして確認されたのと同様、当然に吸湿する。ナットウキナーゼの酵素活性を温存しその有用性を最大限活かすためには、納豆菌培養エキス末を含む固形製剤の吸湿抑制が望まれる。
【０００６】
そこで、本発明の目的は、納豆菌培養エキスを含む固形製剤でありながら、吸湿が抑制された固形製剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
健康食品には、他の有効成分も併せて配合されることが多いため、配合される有効成分をより効率的に摂取できるようにするために、有効成分以外の添加剤に依存せずに吸湿対策がされることが望ましい。本発明者は、鋭意検討を行ったところ、納豆菌培養エキスを含む固形製剤に紅麹及び／又はその加工物を配合することで、当該固形製剤の吸湿を抑制できることを見出した。また、更に鋭意検討を行ったところ、納豆菌培養エキスを含む固形製剤に紅麹及び／又はその加工物を配合することで、納豆菌培養エキスによる変色を抑制できることも見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【０００８】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項１．（Ａ）納豆菌培養エキスと、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物とを含み、（Ａ）成分１重量部当たり、（Ｂ）成分が０．８～１０重量部含まれる、固形製剤。
項２．前記（Ａ）成分を３～４０重量％含む、項１に記載の固形製剤。
項３．（Ａ）納豆菌培養エキスを含む固形製剤の吸湿を抑制する方法であって、前記固形製剤において、前記（Ａ）成分と共に、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物を配合する、吸湿抑制方法。
項４．（Ａ）納豆菌培養エキスを含む固形製剤の変色を抑制する方法であって、前記固形製剤において、前記（Ａ）成分と共に、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物を配合する、変色抑制方法。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、紅麹及び／又はその加工物を含む固形製剤でありながら、変色が抑制された固形製剤が提供される。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
１．固形製剤
本開示の固形製剤は、（Ａ）納豆菌培養エキス（以下において、「（Ａ）成分」とも表記する。）と、（Ｂ）紅麹及び／又はその加工物（以下において、「（Ｂ）成分」とも表記する。）とを含有することを特徴とする。本開示の固形製剤は、吸湿が抑制されている。また、本開示の固形製剤は、変色も抑制されている。以下、本開示の固形製剤について詳述する。
（【００１１】以降は省略されています）

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