TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025083636
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197118
出願日
2023-11-21
発明の名称
ステアリング装置
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
B60Q
3/283 20170101AFI20250526BHJP(車両一般)
要約
【課題】ステアリング装置の一部を適切に照らす。
【解決手段】ステアリング装置は、回転軸を中心として回転できるように移動体に設けられている回転部と、回転部に接続されている周辺部であって、回転部よりも回転軸から遠い位置に配され、回転軸の方向の寸法が回転の方向の寸法よりも小さい、周辺部と、回転部に設けられる発光部と、を備える。発光部は、発光素子と、発光素子を覆う透光カバーと、を備える。透光カバーは、発光素子の光を受け取る第1面と、第1面とは逆の側の面であり、ステアリング装置の外面の一部を構成し、第1面が受け取った光を周辺部に向けて射出する第2面と、を備える。透光カバーは、回転軸に平行な方向と第1面が受け取る光の光軸とを含む断面において、第2面に沿って周辺部から遠ざかるにつれて、第1面が第2面に近づくように構成されている、傾斜部を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
移動体のステアリング装置であって、
回転軸を中心として回転できるように前記移動体に設けられている回転部と、
前記回転部に接続されている周辺部であって、前記回転部よりも前記回転軸から遠い位置に配され、前記回転軸の方向の寸法が前記回転の方向の寸法よりも小さい、周辺部と、
前記回転部に設けられる発光部と、を備え、
前記発光部は、
光を射出する発光素子と、
前記発光素子を覆い光を透過する透光カバーと、を備え、
前記透光カバーは、
前記発光素子が射出した光を受け取る第1面と、
前記第1面とは逆の側の面であり、前記ステアリング装置の外面の一部を構成し、前記第1面が受け取った光を前記周辺部に向けて射出する第2面と、を備え、
前記透光カバーは、
傾斜部であって、前記回転軸に平行な方向と前記第1面が受け取る光の光軸とを含む断面において、前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面に近づくように構成されているか、または前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面から遠ざかるように構成されている、傾斜部を備える、ステアリング装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
請求項1記載のステアリング装置であって、
前記透光カバーは、
前記断面において、前記回転軸の方向について前記傾斜部に対して前記周辺部が位置する側に配され、前記第1面と前記第2面の距離が一定である板部を備え、
前記傾斜部は、前記断面において、前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面に近づくように構成されており、
前記透光カバーは、前記傾斜部に含まれる前記第1面と、前記板部に含まれる前記第1面と、において、前記発光素子から射出され光軸が前記周辺部に向かう光を受け取るように、前記発光素子に対して配されている、ステアリング装置。
【請求項3】
請求項2記載のステアリング装置であって、
前記第1面が受け取る光が、前記周辺部のうち、前記回転軸の方向について、前記移動体の運転者の頭部の想定位置が位置する側の一部と、前記周辺部のうち前記想定位置が位置する側とは逆の側の他の一部とを含む範囲に向かい、
前記第2面から射出される光が、前記一部を照射し、前記他の一部を照射しない、ように構成されている、ステアリング装置。
【請求項4】
請求項1記載のステアリング装置であって、
前記傾斜部は、前記断面において、前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面に近づくように構成されており、
前記ステアリング装置は、
前記第1面が受け取る光が、前記周辺部のうち、前記回転軸の方向について、前記移動体の運転者の頭部の想定位置が位置する側の一部を含まない範囲に向かい、
前記第2面から射出される光が、前記一部を照射する、ように構成されている、ステアリング装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のステアリング装置であって、
前記発光部は、
前記発光素子が射出した光を受け取って射出するレンズであって、前記発光素子が射出した光の指向角を狭めるレンズを備え、
前記透光カバーは、前記発光素子によって射出され前記レンズを透過した光を、前記第1面において受け取る、ステアリング装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステアリング装置に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ステアリング装置のホイール部を照らす照明装置が存在する。特許文献1のステアリングホイール照明装置においては、パッド部および左右のスポーク部に可視光を射出する一対の発光部が装着されている。各発光部は、光をホイール部に向けて射出する。各発光部は、任意の色で光を射出することができる。各発光部は、光の強度を変化させることができる。その結果、特許文献1のステアリングホイール照明装置は、ホイール部を照らす光によって、たとえば、運転者にホイール部を把持するように促すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-111440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ステアリング装置には、芯金、エアバッグ、ECU(Electronic Control Unit)、ECUを含む各電子デバイスを接続するハーネスなどの、多数の機器が搭載されている。ステアリング装置において、上記の発光部を搭載するための空間は、それらの機器によって限定される。このため、光量の大きい発光部をステアリング装置に搭載することができない場合がある。また、発光部が射出する光の光軸がホイール部のうち運転者から見える部位に向かう姿勢で、発光部をステアリング装置に搭載することができない場合がある。そのような場合には、ホイール部のうち運転者から見える部位が十分な明るさの光で照射されない。よって、ステアリング装置の一部を適切に照らす技術が、求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、移動体のステアリング装置が提供される。このステアリング装置は、回転軸を中心として回転できるように前記移動体に設けられている回転部と、前記回転部に接続されている周辺部であって、前記回転部よりも前記回転軸から遠い位置に配され、前記回転軸の方向の寸法が前記回転の方向の寸法よりも小さい、周辺部と、前記回転部に設けられる発光部と、を備える。前記発光部は、光を射出する発光素子と、前記発光素子を覆い光を透過する透光カバーと、を備える。前記透光カバーは、前記発光素子が射出した光を受け取る第1面と、前記第1面とは逆の側の面であり、前記ステアリング装置の外面の一部を構成し、前記第1面が受け取った光を前記周辺部に向けて射出する第2面と、を備える。前記透光カバーは、傾斜部であって、前記回転軸に平行な方向と前記第1面が受け取る光の光軸とを含む断面において、前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面に近づくように構成されているか、または前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面から遠ざかるように構成されている、傾斜部を備える。
このような態様においては、発光素子から射出され透光カバーの傾斜部を透過する光は、透光カバーに入射するときおよび透光カバーから射出されるときに、光の進行方向に対して屈折する。その結果、発光素子が射出した光は、透光カバーによって、回転軸の方向の方向成分を加えられて、曲げられる。このため、透光カバーの傾斜部を適切に構成することにより、回転軸の方向の寸法が回転の方向の寸法よりも小さい周辺部に対して、適切な向きで光を射出することができる。その結果、周辺部を明るく照射することができる。 また、傾斜部は、第2面に沿って周辺部から遠ざかるにつれて、第1面が前記第2面に近づくように構成されているか、第1面が第2面から遠ざかるように構成されている。すなわち、入射した光に回転軸の方向の方向成分を加える透光カバーの機能は、第1面と第2面のうちの第1面の形状によって実現されている。このため、ステアリング装置の外面の一部を構成する第2面の形状は、周辺部を照らす光の射出方向以外の要請に応じて任意の形状に形成されることができる。
(2)上記形態のステアリング装置において、前記透光カバーは、前記断面において、前記回転軸の方向について前記傾斜部に対して前記周辺部が位置する側に配され、前記第1面と前記第2面の距離が一定である板部を備え、前記傾斜部は、前記断面において、前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面に近づくように構成されており、前記透光カバーは、前記傾斜部に含まれる前記第1面と、前記板部に含まれる前記第1面と、において、前記発光素子から射出され光軸が前記周辺部に向かう光を受け取るように、前記発光素子に対して配されている、態様とすることができる。
このような態様においては、発光素子から射出され透光カバーの板部を透過する光は、透光カバーに入射したときの向きと平行な向きで射出される。一方、発光素子から射出され透光カバーの傾斜部を透過する光は、板部から射出される光に近づく方向成分を加えられて、曲げられる。このため、透光カバーの傾斜部を適切に構成することにより、周辺部に対して、明るさがより強くなるように光を照射することができる。
(3)上記形態のステアリング装置において、前記第1面が受け取る光が、前記周辺部のうち、前記回転軸の方向について、前記移動体の運転者の頭部の想定位置が位置する側の一部と、前記周辺部のうち前記想定位置が位置する側とは逆の側の他の一部とを含む範囲に向かい、前記第2面から射出される光が、前記一部を照射し、前記他の一部を照射しない、ように構成されている、態様とすることができる。
このような態様においては、周辺部のうち運転者によって視認されにくい部分を照射することなく、周辺部のうち運転者によって視認されやすい部分に、発光部から射出される光を集中させることができる。その結果、運転者によって視認される部分を、発光部から射出される光によって効率的に照らすことができる。
(4)上記形態のステアリング装置において、前記傾斜部は、前記断面において、前記第2面に沿って前記周辺部から遠ざかるにつれて、前記第1面が前記第2面に近づくように構成されており、前記ステアリング装置は、前記第1面が受け取る光が、前記周辺部のうち、前記回転軸の方向について、前記移動体の運転者の頭部の想定位置が位置する側の一部を含まない範囲に向かい、前記第2面から射出される光が、前記一部を照射する、ように構成されている、態様とすることができる。
このような態様においては、発光素子から射出され透光カバーの傾斜部を透過する光は、周辺部に向かう方向成分を加えられて、曲げられる。このため、透光カバーの傾斜部を適切に構成することにより、周辺部に対して、適切な向きで光を射出することができる。すなわち、周辺部のうち運転者によって視認されやすい部分に、発光部から射出される光を照射することができる。その結果、運転者によって視認される部分を、発光部から射出される光によって効率的に照らすことができる。
(5)上記形態のステアリング装置において、前記発光部は、前記発光素子が射出した光を受け取って射出するレンズであって、前記発光素子が射出した光の指向角を狭めるレンズを備え、前記透光カバーは、前記発光素子によって射出され前記レンズを透過した光を、前記第1面において受け取る、態様とすることができる。
このような態様においては、発光部の光によって照らされる周辺部の照度をより高くすることができる。
また、この態様においては、発光素子が射出した光を集光して照度を高める機能をレンズが実現し、周辺部に向けて射出される光の向きを正確に定める機能を透光カバーが実現している。このため、移動体の種類に応じて透光カバーの第1面の構成を変更することにより、レンズの構成を変更することなく、複数種類の移動体について、ステアリング装置の周辺部を明るく照らすことができる。
本開示は、ステアリング装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ステアリング装置の製造方法、ステアリング装置の設計方法、長尺状の対象物を照射する方法等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態としてのステアリング装置1の正面図である。
ステアリング装置1と運転者の頭部の位置PAとの関係を示す説明図である。
図2におけるIII-III断面図である。
発光部210Uの構成を示す説明図である。
図2におけるV-V断面図である。
発光部210Lの構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
A1.ステアリング装置の構成:
図1は、第1実施形態としてのステアリング装置1の正面図である。ステアリング装置1は、車両MVに搭載される。ステアリング装置1は、車両MVの進行方向を制御するために、車両MVの運転者によって操作される。
【0009】
図2は、ステアリング装置1と、車両MVの運転者の頭部の位置PAとの関係を示す説明図である。車両MVにおいて、車両MVの運転者の頭部が位置することを想定されている想定位置PAよりも、鉛直方向DVについて低い位置に、ステアリング装置1は設けられている(図2の上段参照)。図1および図2において、鉛直方向DVおよび水平方向DHを示す。図1および図2において示される水平方向DHが紙面に平行な方向であるのに対して、図1および図2において示される鉛直方向DVは、紙面に平行な方向ではない。
【0010】
ステアリング装置1は、把持部100と、回転部200と、発光部210と、中央部材300と、取付部材400,400と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
豊田合成株式会社
流体殺菌装置
6日前
豊田合成株式会社
発光装置および発光装置の製造方法
3日前
トヨタ自動車株式会社
配管保護構造
3日前
個人
カーテント
5日前
個人
車窓用防虫網戸
26日前
個人
警告装置
1か月前
個人
小型EVシステム
1か月前
日本精機株式会社
ケース
2か月前
個人
車輪清掃装置
9日前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
照明装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
個人
アンチロール制御装置
2か月前
株式会社松華
懸架装置
2か月前
個人
ブレーキシステム
2か月前
個人
ワイパーゴム性能保持具
18日前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
1か月前
個人
自走式立体型洗車場
2か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
井関農機株式会社
収穫作業車両
25日前
株式会社クラベ
ヒータユニット
24日前
個人
ステージカー
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
26日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
20日前
株式会社ユーシン
照明装置
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
帝国繊維株式会社
作業車両
2か月前
株式会社ユーシン
照明装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る